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関連資料

アナウンスメント

「挑戦的研究賞」の受賞者紹介4

「ヒト腸内環境マルチオミクスデータを用いた超早期大腸がんマーカーの発見」
生命理工学研究科 生命情報専攻 講師
山田拓司


ヒト腸内には様々な細菌が共生しており、様々な疾病と関わっていることが知られている。近年の研究においては大腸がん罹患に特定の腸内細菌が関与している報告もなされているが、その詳細なメカニズムは全く解明されていない。我が国において大腸がんは戦後50年の間にその罹患患者数が約10倍に増加しており、国民の死因として大きな割合を占めている。


我々のグループではこのような国民病とも言える大腸がん発症に関わる腸内細菌を同定するため、これまでに大腸がん罹患患者を含む1000名以上から糞便サンプルを採取し、その腸内環境データを蓄積している。腸内環境データとは、糞便サンプルのメタゲノムデータとメタボロームデータ、内視鏡検査所見、アンケート調査による生活習慣及び食生活情報である。腸内環境に関するこれらの質的に異なるデータをこれほどの大規模に蓄積している例は世界的にも報告されていない。本研究ではこのような腸内環境超多次元データを用い、罹患以前に現れる微細なシグナルを検出することを目指す。超早期マーカー発見は非常に挑戦的であるが、どのような腸内環境情報が大腸がん罹患及び進行に関わっているかについての全容解明、さらには腸内環境制御に繋がることが期待される。



図

図:ヒト腸内環境のマルチオミクスデータ。メタゲノム、メタボローム、食習慣データ、生活習慣データそして内視鏡所見を含む臨床データを蓄積している。


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