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関連資料

アナウンスメント

「挑戦的研究賞」の受賞者紹介6

「フォトレドックス触媒が拓くフルオロルキル化反応」
科学技術創成研究院 助教
小池隆司


近年、有機フッ素化合物は、フッ素原子の特異な性質にもとづく薬理効果の発現や増強に加えて、・フ内動態の改善や作用選択性の向上などから医農薬品として注目されています。しかしながら、フッ素原子を有機分子ののぞみの場所に効率よく高い選択性で導入する合成技術はいまだ発展途上にあります。
本研究では、「フォトレドックス触媒」とよばれる金属錯体([Ru(bpy)3]2+やfac-[Ir(ppy)3])や有機色素分子を利用した新しい可視光触媒反応の開拓に挑戦します。とくに、新しい医農薬品や機能性分子として有用な有機フッ素化合物の合成法の開発に取り組んでいます。
 これまでに太陽光やLEDによる可視光照射で効率よく進行するアルケン類の@オキシトリフルオロメチル化反応、Aオキシジフルオロメチル化反応、Bアミノトリフルオロメチル化反応、Cケトトリフルオロメチル化反応、アルキン類からのD立体選択的トリフルオロメチルアルケン合成反応などを見いだしました。これらの反応は簡単な実験装置を用い、屋外や室内で実施可能です。また、高い官能基許容性を有し、簡便にフルオロアルキル基を有するアルコール類やアミン類、ケトン、アルケンなどを合成できます。今後は、触媒システムを高度にデザインし、独自の新反応を活用することで、新しい医農薬品や機能性分子の創出をめざします。

図

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