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第11号(2005年7月)

皆様こんにちは。じめじめと暑い日が続くようになりましたが、本学では軽装スタイルが奨励されています。皆様の職場ではいかがでしょうか。7月1日と13日の2日間、「夏のプロムナードコンサート」を無料開催します。暑さをしのぎに、ぜひ本学自慢のベヒシュタインの音色を聴きにいらしてください。お待ちしております。

=目次======================================================
【研究・産学連携本部からのお知らせ】
スーパーCOEに採択される!/三菱商事との第一号プロジェクト/
ロボットコンテスト/他3件のイベントのご紹介

【産学連携活動のご紹介】<東工大新技術>展示コーナーのご紹介
【最新発明情報】特許情報公開のご案内
【21世紀COEコーナー】生命工学フロンティアシステム
【最近の研究成果】1件の研究成果
【新聞掲載記事】10件の東工大研究関連記事ご紹介
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=【研究・産学連携本部からのお知らせ】================================
◆「統合研究院構想、スーパーCOEに採択される!」
◆「東工大と三菱商事の組織的連携による第一号プロジェクト」
◆「ロボットコンテスト開催!」(「創造設計第一」制作発表会)
◆「21世紀COEプログラム・第2回COE公開シンポジウム」
◆「テクノトランスファーinかわさき2005」
◆「横浜リエゾンポート2005」
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◆「統合研究院構想、スーパーCOEに採択される!」

東京工業大学が提案する「統合研究院」が、平成17年度文部科学省科学技術振興調整費の戦略的研究拠点育成プログラム(通称:スーパーCOE)に採択されました。このプログラムは平成13年度に創設され、原則として5年計画で進められる大型のプログラムです。


◆「東工大と三菱商事の組織的連携による第一号プロジェクト」
~太陽光を利用した新エネルギーシステムのコンセプトを提案~

東工大は、三菱商事(株)と、その組織的連携テーマの一つである「持続可能な開発:地球環境を含めた循環型社会の構築」を実現できる知的資産を探索、検討してまいりました。その結果、基本要素技術の検証と基本知財の確保が出来たので、太陽光励起レーザーを基軸とした新しいクリーンエネルギーシステムの推進拠点「EntropiaレーザーInitiative」 を設立しました。

本プロジェクトにおける具体的な要素技術は、太陽光励起レーザー、レーザー水素サイクル、レーザー電気変換、レーザー駆動エンジンで、以下を実現することが当面の課題です。

1. 高圧水素タンクを不要とする新しい燃料電池システム
2. 太陽光レーザーによるMHD発電
(MHD:Magneto-Hydro-Dynamics/電磁流体力学)
3. 太陽光レーザーによるロボット、自動車や船舶用エンジンの駆動

今後このプロジェクトに参加する企業等からの提案により、課題は更に広がることが予想されます。本プロジェクトでは、研究開発を推進する東工大の持つ知財権の「ライセンス」と、「マルチコラボレーター方式(この指止まれ方式)の研究開発」とを融合したユニークな研究プログラムを準備しております。


◆「ロボットコンテスト開催!」(「創造設計第一」制作発表会)


日 時:平成17年7月2日(土)13:00~
場 所:大岡山キャンパス 講堂
URL:http://www-ddc.ctrl.titech.ac.jp/dc05/

制御システム工学科の開講授業である「創造設計第一」では、各学生がそれぞれ1台の遠隔操縦ロボットを作製します。愛知万博で開催されるロボコン国際大会出場者も決定します。


◆「21世紀COEプログラム『エージェントベース社会システム科学の創出』
第2回COE公開シンポジウム」


日 時:平成17年7月12日(火)・13日(水)9:30~
場 所:12日(火)大岡山キャンパス・西9号館2階ディジタル多目的ホール
13日(水)大岡山キャンパス・西9号館2階コラボレーションルーム
主 催:21世紀COEプログラム「エージェントベース社会システム科学の創出」
参加費:無料(ただしWelcome Buffet Partyは3,000円)
URL:プログラム、申し込み手続きは以下のホームページをご覧ください。
http://www.dis.titech.ac.jp/coe/announce.htm#035


◆「テクノトランスファーinかわさき2005」

日 時:平成17年7月6日(水)~8日(金)10:00~17:00
場 所:かながわサイエンスパーク・イノベーションセンター西棟
参加者:総合理工学研究科 化学環境学専攻 助教授 渡辺隆行
精密工学研究所 助教授 川嶋健嗣
精密工学研究所 助教授 細田秀樹
URL:http://www.ktpc.or.jp/


◆横浜市産学連携フォーラム「横浜リエゾンポート2005」


日 時:平成17年7月21日(木)10:00~17:00
場 所:ランドマークホール(みなとみらい)
URL:http://joint.idec.or.jp/port/liaisonport.php

メルマガ10号でもご案内しましたが、このフォーラムは大学と産業界が出会う港(ポート)をイメージしたもので、産学連携の可能性を探る場です。本学からは、下記7名のポスターセッションと、細野秀雄教授のワークショップ(13:00~13:20)を予定しています。

<大学院理工学研究科>
・物質科学専攻 教授/佐治哲夫
・機械物理工学専攻 教授/萩原一郎
・機械物理学専攻助 教授/中別府 修
・機械制御システム専攻 助教授/山浦 弘

<大学院総合理工学研究科>
・人間環境システム専攻 教授/瀬尾和大

<精密工学研究所>
・教授/佐藤 誠

<フロンティア創造共同研究センター>
・教授/細野秀雄 

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= 【産学連携活動のご紹介】===================================
「来て・見て・試して! <東工大新技術>展示コーナー」
フロンティア創造共同研究センター 矢野容子
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すずかけ台キャンパスのフロンティア創造共同研究センター1階に<東工大新技術>展示コーナーがあります。東工大の「旬」の技術をいつでもどなたでもご覧いただけるスペースとして、産業界から注目を集めている東工大の新しい技術を集め、概要パネルとともに技術移転された製品や実用化に向けた試作品の展示、体験デモ、映像やシミュレーションによるプレゼンなどを行っています。春と秋のイベントを機に内容を更新して話題の技術のタイムリーな紹介に努め、国内外の研究者や企業の方から進路・職業学習の中・高生の団体まで、多彩な見学者をお迎えしています。

展示にあたっては、次の点を大切にしています:(1)人生いろいろ、興味もいろいろ---来訪者の興味・関心にあわせた説明と資料、(2)ためしてガッテン---実際に体験できる展示内容、(3)やさしく・わかりやすく--高校生にわかる技術のインタープリター。

この「新技術のショーケース」には、あともう少しで芽が出そうなもの、ようやく双葉が顔を見せたもの、まだまだ固い殻に閉ざされているけれどなんだか大きな花が咲きそうなオーラが出ているものなど、様々な東工大の技術の種が並んでいます。特許情報や論文などの資料もあり、さらに詳しい情報が必要な場合には、産学連携コーディネーターがお手伝いします。またここは同時に、共同研究、技術移転、補助制度活用などの実例が並ぶ「産学連携メニューのショーケース」でもあります。

大学のシーズの応用や実用化のアイデアをご検討いただくために、どうぞ、ぜひ一度お出かけください。お待ちいたしております。現在の展示内容はこちらでご覧いただけます。

<アクセス>
東急田園都市線すずかけ台駅下車、徒歩7分。すずかけ門からキャンパスに入り、左手に見える7階建てのフロンティア創造共同研究センター(S2棟)1階。

<見学時間>
平日10~17時(団体見学の場合は事前にお申込みください。)

<お問合せ・お申込み>
フロンティア創造共同研究センター 
電  話:045-924-5101
E-mail:tenji@fcrc.titech.ac.jp

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=【最新発明情報】==========================================
「特許情報公開のご案内」
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技術シーズの宝庫である東工大の特許情報を、研究・産学連携本部HPの「最新発明情報」に掲載しています。ここでは未公開特許を含め、順次新情報も掲載しておりますので、是非皆様の商品開発にご活用ください。今月は未公開特許情報が10件増えました。
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=【21世紀COEコーナー】=================================
生命科学分野 「生命工学フロンティアシステム」
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今回紹介する「21世紀COEプログラム」(略称:COE21)は、平成14年度(平成14年9月末)に「生命科学分野」で採択された「生命工学フロンティアシステム」です。

この拠点は、「サイエンスは個性&プライド」を研究教育モットーとし、生命理工学としてわが国で初めて設立された理工融合型組織である大学院生命理工学研究科5専攻、分子生命科学専攻、生体システム専攻、生命情報専攻、生物プロセス専攻、生体分子機能工学専攻の特徴を最大限に生かし、医療への応用展開を視野に入れた生命科学の研究教育を行っています。拠点リーダーは半田宏教授で、生命現象の根源にある「分子認識」を統一テ-マとして,医学や理学等の単独分野では成し遂げられない、東工大でしかやり遂げられない新たな研究分野の開拓を目指しています。

本拠点では、単一分子による分子認識だけでなく、より高度な機能性複合体による分子認識を視野に入れて、下記の3つのサブテーマを行っています。各テーマは半年毎に評価・見直され、最先端で独創的な研究を遂行していきます。

(1) 「分子認識の解析・応用」
東工大で開発されたナノ微粒子を活用して、遺伝情報発現、発生、分化などのメカニズムや薬剤や環境ホルモンの作用メカニズムを解明するとともに、副作用のない次世代薬剤、レセプター情報に基づいた薬効評価系、個人向けオーダメイドドラッグの開発システムなどの構築を目指しています。また、環境ホルモン等の有害物質に対する高感度・高精度センサーチップの開発も行っており、ケミカルバイオロジーを推進しています。

(2) 「分子認識の制御物質創成」
精密分子認識機能をもつDNAチップの開発、核内DNAを標的とする核膜透過型人工核酸、mRNA活性や遺伝子発現を制御する人工分子などの基礎研究や、次世代の治療薬となる特定組織・臓器を分子認識するドラッグデリバリー機能性高分子、 複数機能を持つ人工タンパク質・ペプチドなどの開発を行っています。

(3) 「分子認識の検出技術開発」
東工大で発明された水晶発振子をデバイスに用いた高感度・高精度のバイオセンサーや、分光学的手法や走査型プローブ顕微鏡により分子認識を解析する技術開発を行い、それらのセンサーとしての応用展開を図り、また、これらの装置を組み合わせた新規医療機器、新規遺伝子・タンパク質分析機器等の開発を行っています。

本拠点の社会的貢献や先導的役割をより確実なものにするために、海外や産業界で研究・経営実績のある11名のCOE特任教授との意見交換会や協議会を開催しています。また、本拠点から大学発ベンチャー3社が設立されています。
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=【最近の研究成果】===============================================
◆選択脱硝環境触媒作用を司る表面バナジウム種をその場選択観測する
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本学の泉康雄講師は、物質研・物質材料機構グループおよび東大、横浜国大グループと共同で、表面バナジウムの作用構造を触媒作用条件その場で観測することに成功しました。チタンの阻害を逃れるために、バナジウムの発する蛍光線(Kアルファ1線)をチタンの発する各種蛍光線(Kアルファ1、2、Kベータ1、3)他から選択検出することにより、初めて可能になった分子触媒作用の観察です。なお、この研究成果は米国化学会のJournal of Physical Chemistry誌にまもなく掲載されます。

URL:http://www.chemenv.titech.ac.jp/yizumi/Pages/Research.html
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=【新聞掲載記事】===========================================
10件の東工大研究関連記事ご紹介
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◆「気泡シミュレーション」(日本経済新聞 5/23朝刊)
学術国際情報センター 青木尊之助教授

溶液中で発生する気泡の様子をコンピューターグラフィックス(CG)で、これまでの手法の数百分の一の計算時間で、さらに高精度に表現することに成功しました。これを用いれば化学プラントや原子炉での気泡の動きを正確にシミュレーションできるので、原子炉などの設計の改善が期待されます。本研究は、日本原子力研究所との共同開発です。

・青木研究室


◆「製紙工場からの廃棄物を用いた汚水浄化」
(日経産業新聞 5/25)
理工学研究科 材料工学専攻 岡田清教授・中島章助教授

製紙スラッジ(製紙工程で出る廃棄物)を700℃で加熱してセラミックス粉末を生成し、この粉末を用いて水をろ過したり、この粉末を固めて湖沼に沈めることで汚染物質を吸着させられることを見出しました。生成されたセラミックスは多孔体で、Niなどの重金属イオンを吸着する他、アオコなどの繁殖に必要なリン酸、アンモニアイオンなども吸着し、一つで従来の複数の吸着剤の代わりになります。

関連特許 特開2002-154822 特願2005-047466(【最新発明情報】をご参照下さい)

・岡田・中島研究室


◆「アニメの動きを蓄積したデータベース」(日経産業新聞 5/27)
情報理工学研究科 計算工学専攻 中嶋正之教授
埼玉工業大学 角文雄教授

東映アニメーションと一緒に、アニメ中の人間の動き・動物の動き・背景/風景などをデータベース化し、これを別のアニメの別のキャラクターなどに適用するという技術を開発しました。今後、データベースを充実させてアニメ製作現場の効率化を図ります。

関連特許 特開2003-115047

中嶋研究室


◆「フェライトメッキ薄膜の量産」(化学工業日報 5/31)
理工学研究科 電子物理工学専攻 阿部正紀教授

NECトーキンは、阿部教授との共同開発による電磁ノイズ抑制体「バリタフェリックス」の量産化に目処をつけます。この電磁ノイズ抑制体は基板にフェライトメッキを成膜するもので、耐熱性の低いプラスチックや半導体素子にも適用でき、30GHz以下のマイクロ波帯に対応するものです。

・阿部研究室


◆「先端技術大賞 特別賞を受賞」(産経新聞、FujiSankei Business 6/2)

「独創性を拓く先端技術大賞」の学生部門特別賞に総合理工学研究科・物理情報システム創造専攻・博士課程3年橋爪滋郎氏(精密工学研究所・小林、小山、植之原、宮本研究室)の「金属ナノ開口面発光レーザを用いたナノ光プローブ-ナノの世界を光で照らす-」が受賞しました。企業・産学部門特別賞は、神谷利夫助教授、野村研二氏、細野秀雄教授(応用セラミックス研究所)、雲見日出也氏(キヤノン先端融合研究所)の「アモルファス酸化物半導体の設計と高性能フレキシブル薄膜トランジスタの室温形成」が受賞しまた。
この賞は、科学技術創造立国の実現に向け優れた研究開発成果をあげた全国の理工系学生と企業の若い研究者、技術者を表彰するもので、主催:フジサンケイビジネスアイ、後援:経済産業省・文部科学省・フジテレビジョン・産経新聞社・ニッポン放送です。

・小林、小山、植之原、宮本研究室

・細野・神谷研究室



◆「異方性導電フィルムの開発」
(化学工業日報 6/6)
資源化学研究所 中川勝助教授

大阪ガスとの共同研究により、強磁性を持たせた直径数百nm・長さ数十μmのニッケルチューブを合成し、これを配向した状態で電子回路の高分子基板に混ぜ込むことに成功しました。これによって、数μmのピッチ配線で異方的な接続が可能になります。現在は導電性フィラーとして球状微粒子が使われており、異方的な接続は、配線ピッチ40μmが限界でした。

関連特許 特許登録番号3533402 特開2004-083414

・中川研究室


◆「震災時のシミュレーション
」(朝日新聞 6/6)
理工学研究科 土木工学専攻 市村強助教授

地下構造の調査から地震波の伝わり方、揺れ方のシミュレーションが行われていますが、その地震波に対する各建物の揺れ方は地震波の周期や細かな地下構造の違いが反映されます。都市の再開発計画に役立つように、そうした大規模構造物の挙動解析を考慮に入れたシミュレーションを行っています。

・市村研究室 


◆「金属内包フラーレンのスイッチ動作」(化学工業日報 6/13)
理工学研究科 電子物理工学専攻 真島豊助教授
名古屋大学 篠原久典教授

金属原子一つを内包する金属内包フラーレンは、金属原子とフラーレン殻の間で電荷のやりとりがあるため極性があります。電場内では金属内包フラーレンの向きが変わり、上向きと下向きの二つの状態で電流のON・OFFが可能となることを見出しました。今後、分子ナノデバイスでの回路への応用が期待されます。

・真島研究室


◆「常温でのテラヘルツ発振」
(日経産業新聞6/16)
大学院総合理工学研究科 物理電子システム創造専攻 浅田雅洋教授

トンネル効果を利用した共鳴トンネルダイオードと小型発振素子を開発し、常温で1.02THzの発振に成功しました。電波と光の中間であるテラヘルツ(THz)周波数帯は未開拓で、この周波数帯で動作するデバイスが実現すれば、イメージング、大容量通信・情報処理、あるいは物性、天文、生体などいろいろな分野にわたる計測など、非常にさまざまな応用が期待されます。

・浅田研究室


◆「メタンの発生源を特定する試み」(日本経済新聞6/19)
フロンティア創造共同研究センター 吉田尚弘教授

メタンは二酸化炭素に次ぐ温暖化気体です。様々な環境におけるメタン中の水素安定同位体比は異なるため、この同位体比の測定からメタンの発生源を特定することができます。上空大気の本格調査を行います。

 ・吉田研究室

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