<<次号 | 前号>>

第12号(2005年8月)

鬱陶しい梅雨も明け、毎日ジリジリと焼け付くような日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。東工大の前期試験も明日で終了です。学生は9月末まで夏休みですが、研究・産学連携本部はカレンダーどおりのお休みとなります。

さて、今月も情報満載ですのでどうぞお楽しみください。また、メールアドレスなど、登録情報の変更がございましたら本部までご連絡ください。よろしくお願いいたします。

=目次===============================================================
【研究・産学連携本部からのお知らせ】
東工大、「スーパー産学官連携本部」に採択される!
東工大紹介用DVD、無料配布中/ 他3件のイベントのお知らせ
【産学連携活動のご紹介】 第4回産学官連携推進会議、参加ご報告
【最新発明情報】特許情報公開のご案内
【21世紀COEコーナー】先端ロボット開発を核とした創造技術の革新
【最近の研究成果】1件の研究成果
【新聞掲載記事】9件の東工大研究関連記事ご紹介
====================================================================


=【研究・産学連携本部からのお知らせ】================================
◆「東工大、『スーパー産学官連携本部』に採択される!」
◆「中国知的財産セミナー『第1回日中産学官連携セミナー』」
◆「第3回Inter-COE21~宇宙飛行士の特別講演、体験実験ほか~」
◆「地球史資料館、夏休み特別企画『地球とあそぼう2005』」
◆「東工大紹介用DVD、無料配布中」
==================================================================

◆「東工大、『スーパー産学官連携本部』に採択される!」

先月半ば、文部科学省の知的財産本部整備事業による「スーパー産学官連携本部」整備の対象選定結果が発表されました。全国で6大学が選定され、本学もその一つに選ばれました。詳しくは、HPをご覧ください。


◆「中国知的財産セミナー『第1回日中産学官連携セミナー』」

 日 時:平成17年8月23日(火)13:00~18:00
場 所:東京工業大学 大岡山キャンパス 講堂
主 催:東京工業大学
協 力:対外経済貿大学(中国・北京)、国際経済研究所
URL:http://www.me.titech.ac.jp/~ytanaka/china_seminar.html

中国政府の支援により、中国における知的財産制度の教育と普及を目的とした、中国知識産権研究中心(中国知的財産権研究センター)が設立されます。このセミナーでは理事長に就任予定の対外経済貿易大学(在北京)の劉亜副学長をお招きし、中国知的財産権の現状と今後の展開についてお話していただきます。この機会に、中国知的財産政策の今後の流れ、日本企業が留意すべき点など再認識していただければ幸いです。


◆「第3回Inter-COE21~宇宙飛行士の特別講演、体験実験ほか~」


日 時:平成17年8月25日(木)、26日(金)
場 所:東京工業大学 大岡山キャンパス
定員・対象:両日各500名(高校生、一般対象)
URL:http://www.tokyotech-intercoe21.jp/

毎月、メルマガ「21世紀COEコーナー」では、12の研究拠点をご紹介していますが、「第3回Inter-COE」では、各拠点リーダーの教員と直接触れ合うことができますので、この機会を是非ご利用ください。
各教員のショートレクチャー、拠点研究室の見学会や体験実験を企画しています。また、26日は宇宙飛行士の若田光一氏とリロイ・チャオ氏の特別講演会を予定しています。定員に達し次第締切とさせていただきますので、お早めにお申込みください。


◆「地球史資料館 夏休み特別企画『地球とあそぼう2005』」


日 時:平成17年8月23日(火) 9:30~・13:30~
場 所:東京工業大学 大岡山キャンパス 地球史資料館
URL:http://www.geo.titech.ac.jp/maruyamalab/MEE/asobo2005.html

大岡山キャンパス内にある地球史資料館(開館時間:平日12:00~16:00)では、恐竜の卵や三葉虫、ダイヤモンドなど、世界各地から集めた貴重な岩石や鉱物を展示しています。夏休みに、小学生5、6年生を対象とした無料イベントを行います。申込み方法など詳細については、HPをご覧ください。


◆「東工大紹介用DVD、無料配布中」

東工大の新版DVDが出来上がりました。「産学連携ご紹介コーナー」では、HPやメルマガだけではお伝えしきれない本部の執務風景や、先月号でご紹介した<東工大新技術>展示コーナーの映像も盛り込まれています。ご希望の方にはお送りしますので、お名前・送付先ご住所・会社名をご記入の上、本部までメールにてご連絡ください。

このページのトップへ

= 【産学連携活動のご紹介】==================================
「第4回産学官連携推進会議、参加ご報告」

============================================================

30度を超す真夏日の中、6月25、26日2日間にわたり産学官の第一線のリーダーや実務者・専門家等約3200名が京都国際会館に集まり「第4回産学官連携推進会議」が開催されました。 会議は小泉総理からのメッセージで始まり、基調講演や特別講演、午後には4テーマに分かれて分科会が行われました。最近益々活発となっている産学官連携活動のためか、議論は白熱し、会場は人混みと熱気で更に暑さを増していました。 一方、展示場では、参加した大学・研究機関・企業・自治体等、182の団体による産学官連携への取組みや研究成果のデモが行われ、大変な盛況でした。

今回の東工大の目玉の一つは、先月のメルマガやHPでお知らせした三菱商事とのプロジェクト(EntropiaレーザーInitiative)をお披露目することでした。分科会で、三菱商事の佐々木幹夫会長の特別講演があり、当日朝の新聞で発表された東工大との組織的連携プロジェクトについて紹介がありました。また、展示場では、東工大・三菱商事プロジェクトの研究リーダーである矢部孝教授や岡本崇史特任助教授をはじめ研究・産学連携本部が、新エネルギーイノベーションに向けた東工大の技術および産学官連携提案プログラムについて説明し、お立ち寄りいただいた方々が熱心に耳を傾けられていました。

「大学と商社の組織的連携」という新しい試みのためか、来場者からは積極的な質問が寄せられ、関心の強さを窺い知ることができました。三菱商事と東工大の組織的連携活動、 技術プロデュース型社会価値創造モデル、マルチコラボレーター研究プログラム、といった組織的連携やプロジェクト全体像に関する質問から、技術・特許、プログラムの参加形態や参加費用といった具体的なものまで多岐にわたっていました。

展示場は、昨年の分散型展示と異なり展示ブースを1つのホールにまとめてあったためか、見学しやすいものでした。他大学や研究所の発表を見学すると、常に人足の絶えないブースがあり、展示内容のみならず、PR方法や配布物、ディスプレイなど参考になる点が多く、9月末に国際フォーラムで開催される「イノベーション・ジャパン2005・大学見本市」(来月号のメルマガで紹介します)に活かしたいと思います。

なお、今回紹介したプロジェクトは、「イノベーション・ジャパン2005」にて、その後3ヶ月の研究成果の進捗を踏まえ再登場する予定です。実際にレーザーを使ったデモ機をお見せできるよう東工大研究者たちは只今研究に奮闘中です。皆様、会場でお会いいたしましょう。

三菱商事との組織的連携プロジェクト

このページのトップへ

=【最新発明情報】==========================================
「特許情報公開のご案内」
===========================================================
技術シーズの宝庫である東工大の特許情報を、研究・産学連携本部HPの「最新発明情報」に掲載しています。ここでは未公開特許を含め、順次新情報も掲載しておりますので、是非皆様の商品開発にご活用ください。今月は未公開特許情報が11件増えました。
このページのトップへ

=【21世紀COEコーナー】=================================
機械・土木・建築・その他工学分野 
「先端ロボット開発を核とした創造技術の革新」
============================================================
今回は、「先端ロボット開発を核とした創造技術の革新」 を紹介します。本拠点は、平成15年度の「21世紀COEプログラム」(略称:COE21)の「機械・土木・建築・その他工学」分野で採択されました。

この拠点は、広瀬茂男教授を拠点リーダーとして、理工学研究科の機械宇宙システム専攻、機械制御システム専攻、機械物理工学専攻の機械系3専攻、情報理工学研究科 情報環境学専攻総合理工学研究科メカノマイクロ工学専攻を中心に、(1)救助・防災・福祉・宇宙極限環境などで活躍する独創的な実用ロボットを、人類に貢献する多数の極限環境ロボット群として開発し、世の中に送り出すこと、(2)創造的設計開発の出来る若手研究者技術者を輩出すること、(3)創造技術の革新を機械系学問分野に促すことを目的としています。

実用ロボットとしては、火災や震災時での人命探査救助作業を遂行するロボット(レスキュー用ヘビ型瓦礫内探査ロボットなど)、アフガニスタンなどの紛争地での人道的地雷探知除去活動を安全に遂行する遠隔操作型ロボット、他の惑星を自律的に探査する3輪型惑星探査ロボットなどを研究・開発中です。

また、上記専攻に所属するドクターコースの学生を対象とした「機械系COEプロジェクトリーダーコース」を新設し、異なる研究分野の学生/研究者・開発関連企業・地元産業体などとの異分野交流の推進、 国際的なプロジェクト開発展開の推進、最先端の教育遂行に必要な環境整備(計算機・文献・実験空間・試作支援体制)といった教育環境の高度化を行っています。 これは、研究者として高度な専門知識を有するだけでなく、研究・開発プロジェクトを設定、運営、遂行できるリーダーとしての能力を育成するため、ビジネスの最前線で活躍する客員教授による理論とケーススタディ、学部・修士課程の創造性教育等への指導的参加、学内外の具体的な研究開発プロジェクトへの従事、などのカリキュラムを用意しています。 また、大学院学生・若手研究者に、国際会議への参加や海外の一流研究機関への留学を促し、さらに一流の外国人研究者の招聘や語学力強化プログラムなどを積極的に推進し国際的に活躍する人材を育成しています。

これまで、2名がアメリカに短期の研究留学をしたほか、日本/台湾機械工学ワークショップ、電子デバイスシステムの国際ワークショップ、創造的工学教育に関する国際シンポジウム、国際デザインコンテスト(IDC国際ロボコン)、それに伴うサテライトワークショップ「創造性を育てる教育」、スタンフォード大学教授による実践的創造性育成講座、月1回の東工大TLOの会員企業向けセミナーなどを開催(共催を含む)してきました。 本年度もセミナーの継続実施のほか、中国と合同のワークショップ、ジョージア工科大からの招聘教授による講義などを計画しています。

このようなプロジェクト開発遂行型の世界最先端の研究拠点を形成することで、機械工学系の各専門分野に新たな創造技術の革新を促し、さらに広い視野を持った創造性あふれる若手研究者を育成していきます。
このページのトップへ

=【最近の研究成果】===============================================
◆地球シミュレータによる準テイラー状態の地磁気とその逆転の解明
=================================================================
"Simulations of a Quasi-Taylor State Geomagnetic Field Including Polarity Reversals on the Earth Simulator" Science vol. 309 page 459-461(2005)
理工学研究科 地球惑星科学専攻 本藏義守教授 松島政貴助手

地表で観測される地磁気の主成分は、地球のコアの磁場中を液体の鉄が熱対流運動することでコアに電流が流れ新しい磁場が生み出される「磁場+液体鉄の運動 →電流 → 新しい磁場」という連鎖によって維持されている磁場で、この一連の作用を「地球ダイナモ作用」といいます。本論文は、高解像度の地球ダイナモのシミュレーションを行い、 地球惑星磁場の成因を解明し,磁場の時間的及び空間的特徴を説明するモデルを構築したものです。

なお、本論文は、宇宙航空研究開発機構の高橋太研究員との共著です。

研究内容
本藏研究室
このページのトップへ
=【新聞掲載記事】===========================================
9件の東工大研究関連記事ご紹介
============================================================

◆「災害救助ロボット」(大阪読売新聞 6/22朝刊)
理工学研究科 機械宇宙システム専攻 広瀬茂男教授

「国際レスキューシステム研究機構」は、広瀬教授らが開発した「大きな段差を乗り越えられ、障害物を除去する瓦礫の上や中で活躍できるHerios7」などの災害救助ロボットを公開しました。

関連特許:特許3535508号 特開2004-198182、2005-111595

広瀬研究室


◆「表面積の大きいメソポーラスシリカ」(日経産業新聞 6/27)

理工学研究科 材料工学専攻 岡田清教授・中島章助教授

触媒や吸湿材として用途の拡がるメソポーラスシリカですが、岡田教授・中島助教授らは、カオリナイトを原料に使って加工工程を工夫することで、従来のものより細孔数の多いメソポーラスシリカを作りました。表面積は、従来物の1.3倍ほどです。

関連特許:特開2004-051457、
特願2005-047466、2005-120215(【最新発明情報】をご参照ください)

岡田・中島研究室 


◆「小型衛星Cute-1.7の打ち上げ」(朝日新聞 6/30夕刊)
理工学研究科 機械宇宙システム専攻 松永三郎助教授

2006年打ち上げ予定の宇宙開発研究機構のM-V(ミューファイブ)ロケット8号機に、松永研究室の小型衛星Cute-1.7を搭載し、軌道上で切り離す計画です。Cute-1.7では、電子機器を宇宙で使う際の放射線による誤動作の対処や姿勢制御方式などの検討を行います。今回打ち上げられるM-Vロケット6号機では、超小型衛星を分離する機構の実証実験を行います。(7/6にX線天文衛星「すざく」の打ち上げに成功したM-Vロケット6号機では、7/10に本分離機構実証実験が成功しました)

松永研究室


◆「惑星発見」(朝日新聞 7/1朝刊)
理工学研究科 地球惑星科学専攻 井田茂助教授

国立天文台岡山 佐藤文衛研究員、東工大 井田茂助教授、神戸大大学院生 豊田英里氏、サンフランシスコ州立大の研究者のグループは、すばる望遠鏡では初めての太陽系外の惑星を発見しました。この惑星は岩石や氷などでできた核を持ち、この核の質量は地球の70倍あることがわかりました。こうした超巨大コアの惑星が見つかったことは、惑星形成理論を考え直す必要を示唆しています。

井田研究室


◆「分解するタイヤ用ゴム」(日経産業新聞 7/4)
理工学研究科 有機・高分子物質専攻 高田十志和教授

ブリジストンと共同で、ポリロタキサン構造を有する化合物を用いて、溶剤に浸しておくだけで分解するタイヤ用ゴムを開発しました。ポリロタキサンは、環状分子の中に鎖状分子を通した構造をしています。化学結合ではないため鎖状分子は環状分子の中を動け、ゴムの性質が得られますが、環状分子から抜けないように鎖状分子の端をかさ高い基で置換しているものです。

関連特許:特願2004-210336(【最新発明情報】をご参照ください)、
特開2005-075979、2005-068032、2003-073349

高田研究室


◆「細胞の状態を変えないRNA検出法」(日経産業新聞 7/5)
生命理工学研究科 生命情報専攻 小畠英理助教授

検出したいRNAと結合する2種類のオリゴRNAを分子設計し、また、これら2つのオリゴRNAと構造特異的に結合する蛍光性たんぱく質も分子設計しました。さらに、これら3つを作る遺伝子を作りました。これらの遺伝子を細胞内に送り込むと、細胞内でオリゴRNAや蛍光性たんぱく質が作られます。検出したいRNAに並んで結合した2種類のオリゴRNAに蛍光性たんぱく質が構造特異的に結合した場合には、蛍光の色が変化し、特定のRNAの検出ができる仕組みです。予め遺伝子を細胞内に送り込むこの方法では、細胞内を自然な状態に保ったままでガン発生に関連するRNAなど特定のRNA検出ができます。

関連特許:特願2004-237951(【最新発明情報】をご参照ください)
特開2005-052083

小畠研究室


◆「音声を認識して動くCGキャラクター」(日経産業新聞 7/12)
情報理工学研究科 計算工学専攻 中嶋正之

CG画面内のキャラクターにマイクを通して指示を与えると、音声を認識してキャラクターが動くソフトを開発しました。予め位置や方向を表す単語とそれに対応する動きをソフトに組み込んだものです。従来1コマずつ作成していたアニメーション製作の効率化も図れます。

中嶋研究室


◆「地球ダイナモのシミュレーション」
(日本経済新聞 7/18朝刊、産経新聞 7/15)

理工学研究科 地球惑星科学専攻 本藏義守教授、松島政貴助手

最近の研究成果】をご覧ください。


◆「レスキューロボット」(日経産業新聞 7/19)
理工学研究科 機械制御システム専攻 北川能教授、塚越秀行助教授

空気圧を利用して跳躍する小型ロボットで、瓦礫を飛び越えられ、狭い場所まで入り込めるので搭載したカメラで瓦礫内部を撮影できます。

関連特許:特開2004-009167、2005-054975、
特願2004-330337(【最新発明情報】をご参照ください)

北川・塚越研究室

このページのトップへ

◇メルマガ配信停止◇
「配信不要」と書いたメールを
mail@sangaku.titech.ac.jp までお送りください。
◇メルマガ配信申込み◇
http://www.sangaku.titech.ac.jp/mail/index.html
◇ご意見・ご感想・ご登録内容の変更◇
mail@sangaku.titech.ac.jp
************************************************
東京工業大学 研究・産学連携本部 
〒152-8550 東京都目黒区大岡山2-12-1
Tel: 03-5734-2445 Fax: 03-5734-2482
e-mail: mail@sangaku.titech.ac.jp
URL: http://www.sangaku.titech.ac.jp/
************************************************