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第163号(2018.3.5)

     厳しい寒さもようやく和らぎ始め、大岡山キャンパスでは、紅白鮮やかな
  梅の香りが春の訪れを告げています。
  年度末に向けてお忙しい時期かと存じますが、今月号のメルマガも様々な
  イベント情報・産学連携活動報告をご紹介してまいりますので、ぜひご一
  読ください。

  ※ご異動等でメールマガジンの配信先に変更がある場合は、お手数ですがご
  連絡をいただけますと幸いです。
     
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      ○●●目次●●○
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  ★:画像付きの記事を掲載しております。是非ご覧ください♪
【1】研究・産学連携本部からのお知らせ ≫ 平成29年度 生体医歯工学共同研究拠点成果報告会
≫ 「IT創薬技術と化学合成技術の融合による革新的な中分子創薬
フローの事業化」 キックオフシンポジウム
≫ 他1件
【2】産学連携活動のご紹介 ≫ 共同研究講座の設置について
 【3】若手研究者紹介    平成29年度「挑戦的研究賞」受賞者紹介
≫ ★「アロステリズム応答性糖センシング」
【4】最新の研究成果 ≫ 2件の研究成果のご紹介 【5】新聞掲載記事 ≫  6件の新聞掲載記事のご紹介 【編集後記】 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
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      【1】研究・産学連携本部からのお知らせ
3件のお知らせ    +‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥・+
          ≫≫●平成29年度 生体医歯工学共同研究拠点成果報告会(3/9)
   文部科学省の認定を受け2016年4月から活動を開始した生体医歯工学共同
研究拠点(ネットワーク型共同利用・共同研究拠点)は,東京工業大学未
   来産業技術研究所、東京医科歯科大学生体材料工学研究所、広島大学ナノ
   デバイス・バイオ融合科学研究所および静岡大学電子工学研究所の連携研
   究機関の機能融合により、生体医歯工学分野の先進的共同研究を推進し、
   我が国の生体材料、医療用デバイス、医療システムなどの実用化を促進す
   ることを目指しています。国内外140以上の大学・研究機関との共同研究
   の成果(口頭発表8件,ポスター発表150件)を、下記の平成29年度成果報
   告会にて発表いたします。
   日 時 :2018年3月9日(金)
   成果報告会:13:00~17:45
       ネットワーキング:17:50~19:20
   場 所 :東京工業大学 すずかけ台キャンパス
   大学会館「多目的ホール」および「ラウンジ」
   参加費:成果報告会:無料
   ネットワーキング:一般:4,000円、学生:1,000円
   詳細: http://www.first.iir.titech.ac.jp/news/2017/detail_352.html
   ≫≫●「IT創薬技術と化学合成技術の融合による革新的な中分子創薬
   フローの事業化」 キックオフシンポジウム(3/22)
  東工大と川崎市が共同で推進する本事業の紹介と、IT中分子創薬技術や
人工核酸技術を利用した創薬ビジネスについてディスカッションします。
  日 時:2018年3月22日(木) 13:00~17:25
  場 所:川崎市産業振興会館ホール
  (神奈川県川崎市幸区堀川町66番地20)
  詳 細:http://www.midl.titech.ac.jp/symposium2018/
  ※イベント情報は産学連携推進本部HPにも掲載しています(随時更新)。
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      【2】産学連携活動のご紹介
1件のご紹介 +‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+          ≫≫●共同研究講座の設置について 2017年4月にオイレス工業株式会社・KYB株式会社・昭和電線ケーブルシス    テム株式会社・一般社団法人日本鉄鋼連盟・株式会社ブリヂストンと本学
   との間で、新たな共同研究講座が開設されました。
   講座名称:実大加力実験工学共同研究講座
   講座設置日:2017年4月1日~2020年3月31日
   設置担当教員:山田 哲 教授、笠井 和彦 特任教授
   ベンチャー育成の手段の一つとして取り組んで参ります。
   本講座の目的は、以下の3つです。
   ・超高層建築物などの巨大構造物を形づくる大型部材を実大実験できる装
    置(施設)を日本に築くことで、社会の安全を担保することを提案し、そ
    のための実験装置の設計を行うこと
   ・学術的に非常に重要ではあるが未解明である構造部材の寸法効果につい
    て研究をすすめ、学術に貢献すること
   ・構造部材の試験・評価手法の国際標準を確立することで、日本の産業建
    設技術)の国際競争力を高めること
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      【3】若手研究者のご紹介
1名のご紹介 +‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+        先月号に続き平成29年度『挑戦的研究賞』の受賞者をご紹介いたします。
   挑戦的研究賞とは、本学の若手教員(40歳未満の准教授、講師、助教)の
   挑戦的な研究の奨励を目的として、世界最先端の研究推進、未踏分野の開
   拓萌芽的研究の革新的展開又は解決が困難とされている重要課題の追及等
   に果敢に挑戦している独創性豊かな新進気鋭の研究者を表彰する、本学独
   自の研究賞です。
   詳細はこちら→ http://www.rso.titech.ac.jp/cat7/detail_32.html
            ≫≫『アロステリズム応答性糖センシング』 理学院化学系 准教授 福原 学     医薬系・農学・香料など幅広い分野において、生理活性物質である糖の需
    要の増加に伴い、これらを高感度かつ選択的に検知できる光学センサーの
  開発は、現代生命科学において挑戦的テーマの一つである。
  続きはこちら→ http://www.sangaku.titech.ac.jp/document/researchers/201803.html
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      【4】最新の研究成果
3件の研究成果のご紹介   ※教員の所属は情報公開時の名称にしております +‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+     ≫≫● "Ternary Intermetallic LaCoSi as a Catalyst for N2
    Activation"
    Nature Catalysis (2018)
    doi:10.1038/s41929-017-0022-0, Published online:22 January 2018
科学技術創成研究院 元素戦略研究センター長 細野 秀雄 教授 東京工業大学 細野秀雄教授、多田朋史准教授、北野政明准教授らは、高 エネルギー加速器研究機構(KEK)の阿部仁准教授らと共同で、ルテニウ ムなどの貴金属の担持を必要としない高性能のアンモニア合成触媒を開発 しました。電子が陰イオン(アニオン)として働く"電子化物(エレクト ライド)"のコンセプトを拡張して更なる新触媒を検討した結果、ランタ ンLaとコバルトCoの金属間化合物LaCoSiが貴金属を用いずに高い活性を示 すことを見いだしました。今回開発した新触媒LaCoSiは従来の触媒に比べ 窒素分子の切断(開裂)をより速やかに行うことができ、より低温でのア ンモニア合成プロセス実現に向けて今後の展開が期待されます。
・論文ホームページ: http://www.nature.com/articles/s41929-017-0022-0
・東工大ニュース: https://www.titech.ac.jp/news/2018/040432.html
・プレスリリース: https://www.titech.ac.jp/news/pdf/tokyotechpr20180122_hosono.pdf
・元素戦略研究センターのご紹介:http://www.mces.titech.ac.jp/
≫≫● "Walking and rolling of crystals induced thermally by
    phase transition"
Nature Communications (2018)
    doi:10.1038/s41467-017-02549-2, Published online:07 February 2018
    理学院 化学系 植草 秀裕 准教授 早稲田大学 ナノ・ライフ創新研究機構、理工学術院らの研究グループは、 東京工業大学 理学院の植草秀裕准教授らと、加熱・冷却すると尺取り虫 のように歩いたり、高速で走る、「ロボット結晶」を開発しました。本研 究では、結晶という材料自体がロボットのように歩いたり走ったりして移 動することを見出し、またその推進力の発生メカニズムも明らかにするこ とができました。少子高齢化で、人に寄り添うロボットの必要性が高まっ ているこれからの社会においては、特に有機材料でできた柔らかくて軽い ソフトロボットが注目されるようになってきています。今回開発したロボ ット結晶を使うことで、新方式のソフトロボットが実現することが期待さ れます。

・論文ホームページ: http://www.nature.com/articles/s41467-017-02549-2
・植草研究室のご紹介: http://www.chemistry.titech.ac.jp/~uekusa/
・東工大ニュース: https://www.titech.ac.jp/news/2018/040387.html
・プレスリリース :https://www.titech.ac.jp/news/pdf/tokyotechpr20180207_uekusa_rio0zi0e.pdf

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      【5】最新の研究成果
            6件の研究成果のご紹介
          ※教員の所属は情報公開時の名称にしております
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    ≫≫● NICTなど、超小型原子時計システム開発、圧電薄膜の機械振
  動利用(化学工業日報、2018/01/31)
未来産業技術研究所 伊藤 浩之 准教授
       情報通信研究機構(NICT)は、東北大学や東京工業大学と共同で圧電 薄膜の機械振動を利用したシンプルな超小型原子時計システムを開発しま した。市販の小型原子時計と比べてチップ面積を約3割減、消費電力を約5 割減、周波数の安定度は1ケタ以上の改善を示したということです。全地 球測位システム(GPS)衛星レベルの超高精度周波数源を、スマートフ ォンなどの汎用通信端末へ搭載する技術の実現に一歩近づく成果といえそ うです。
  ・東工大ニュース: https://www.titech.ac.jp/news/2018/040398.html
  ・プレスリリース: https://www.titech.ac.jp/news/2018/040398.html
  ・益・伊藤研究室のご紹介: http://masu-www.pi.titech.ac.jp/
    ≫≫● 隕石のアルゴン年代は低速度衝突でも消去(科学新聞、
    2018/02/02)
地球生命研究所 玄田 英典 特任准教授
    千葉工業大学の黒澤耕介研究員、東京工業大学地球生命研究所の玄田英典
    特任准教授の研究グループは、隕石は低速度(2km/s)での衝突でも高
   温(1000ケルビン)に加熱され、隕石に刻まれていた放射壊変年代(アル
    ゴン年代)がリセットされることを数値衝突計算から導き出しました。今
   回の研究成果から、隕石が漂っていた小惑星帯の典型的な衝突でもアルゴ
   ン年代のリセットが起こることがわかりました。これは、初期太陽系の衝
   突環境は従来の推定よりも穏やかであったことを示唆するものです。
    ・東工大ニュース: https://www.titech.ac.jp/news/2018/040411.html
    ・プレスリリース: https://www.titech.ac.jp/news/pdf/webtokyotechpr20180124_genda_m9enmwe3.pdf
         ≫≫● 世界最高速の無線通信技術、東工大など(日本経済新聞朝刊、
2018/02/12)
工学院・電気電子系 岡田 健一 准教授
    東京工業大学の岡田健一准教授らは富士通研究所(川崎市)と共同で、
    次世代通信(5G)に期待されるミリ波通信で毎秒120ギガ(ギガは10億)
    ビットの速度を達成しました。世界最高速としており、一般の無線LAN
    の100倍の速さだということです。基地局間をつなぐ高速通信として2020
    年までの実用化を目指します。
    ・東工大ニュース: https://www.titech.ac.jp/news/2018/040480.html
    ・プレスリリース: https://www.titech.ac.jp/news/pdf/tokyotechpr20180131_okada_120gb_w_hfokv77o.pdf
    ・松澤・岡田研究室のご紹介: https://educ.titech.ac.jp/ee/news/2016_06/052289.html
    ≫≫● 東工大、植物の細胞核・葉緑体などのRNA生合成が連動
    (化学工業日報、2018/02/15)
科学技術創成研究院 田中 寛 教授、今村 壮輔 准教授
            東京工業大学科学技術創成研究院の田中寛教授、今村壮輔准教授のグルー
    プは、紅藻の一種を研究モデルに、植物の細胞増殖制御にかかわる新知見
   を得ました。細胞の小器官で、たんぱく質合成装置として働くリボソーム
    を構成する「リボソームRNA」が存在している細胞核、葉緑体、ミトコ
    ンドリアの間で、それぞれのRNA生合成が連動して行われていたことを
    突き止めました。この成果を基に細胞内でエネルギー産生を担うミトコン
    ドリアの増殖を農業資材や改変技術などで調整できると、作物の新たな増
    産技術開発につながる可能性が大きいと期待されています。
   ・東工大ニュース: https://www.titech.ac.jp/news/2018/040543.html
   ・プレスリリース: https://www.titech.ac.jp/news/pdf/tokyotechpr20180207_imamura_xy7sn0zw.pdf
   ・田中・今村研究室のご紹介: http://www.res.titech.ac.jp/~biores/about.html
    ≫≫● 高分子共重合体の物性、可視光照射で自在に設計、首都大などが
    新触媒(日経産業新聞 2018/02/16)
科学技術創成研究院 穐田 宗隆 教授
            首都大学東京の稲垣昭子准教授と東京工業大学の穐田宗隆教授らは、可視
    光の照射で高分子共重合体(コポリマー)の物性を自在に設計できる新触
   媒を開発しました。軟らかい部分と硬い部分を交互に持つコポリマーの組
成比を簡単に制御できることを確かめられました。既存の方法では合成で
   きないような、強いが分解しやすい高分子などを作れるとみています。
    ・穐田研究室のご紹介: http://www.res.titech.ac.jp/~smart/smartj.html
    ≫≫● 量子アニーリングで計算時間を大幅高速化(科学新聞、
2018/02/16)
    理学院・物理学系 西森 秀稔 教授
            東京工業大学理学院の西森秀稔教授、須佐友紀研究員らの研究グループは
量子アニーグマシンに特別な回路を加えることなく計算時間を大幅に短縮
   する方式を考案することに成功しました。研究グループが考案した方法と
   は、量子ビットごとに個別に制御するというもので、これだけで最適解の
   探索が大幅に効率化できます。しかも、実機での実現が比較的容易で、実
   際カナダのベンチャー企業D-Waveが商用提供している最新機種には
   横磁場の個別制御機能が限定的とはいえすでに搭載されています。
    ・西森研究室のご紹介: http://www.stat.phys.titech.ac.jp/nishimori/index-j.html
                                                  このページのトップへ

     +‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+
      **編集後記**
     +‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+
  
      13歳~18歳で構成された和太鼓のコンサートへボランティア参加した時の
出来事です。休憩前の曲で一人の女の子のバチが誰にも気づかれないくら
いしずかにホロッと折れるアクシデントがありました。
みんな気づきつつも何事もなかったように、けれどちゃんとフォロ-しな
がら一曲叩き終えていました。
最後に並んでお辞儀をするとき、女の子と同じパートの男の子が半歩後ろ
に下がったように見えました。他のメンバーもそれに続いてすっと下がっ
たように見えました。見間違えではないと思います。
頭を上げたときにアクシデントのあった女の子が少しだけみんなより前に
いましたから。スマホ、ゲーム等で自分の世界に引きこもりがちなように
言われる年代の子たちですが、心使いとハプニングにも負けずお互いを支
えあったチームワークを見せてくれた姿に鼻の奥がツンとしました。
春の陽気とともに気持ちもふわりと軽く暖かくなったできごとです。
  (編集委員 なな)
                                                  このページのトップへ	
   

   ※本学教員の所属・肩書きは、2018年3月1日現在のものです
   ※新聞記事・最新研究情報は2018年1月25日~2018年2月24日までの
     東工大研究関連記事・情報の中からピックアップして掲載しています。
   ※人事異動等でメルマガの送付先に変更がある場合は
    mail@sangaku.titech.ac.jpまでご一報ください。また、メルマガへの
    ご意見・ご感想もお待ちしております。

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   東京工業大学 産学連携推進本部 
   〒152-8550 東京都目黒区大岡山2-12-1
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