<<次号 | 前号>>

第21号(2006年5月)

 皆さまこんにちは。新年度が始まって早1ヶ月が経ちました。人事異動で様変わりされた職場もあるのではないでしょうか。メールアドレスやご担当者の変更がある場合は、下記までご連絡ください。さて、今月もイベント情報や新聞掲載記事が盛りだくさんです。どうぞお楽しみください。

ご意見・ご感想・登録内容のご変更はこちらまで
→→→ mail@sangaku.titech.ac.jp

=目次===============================================================
【1】研究・産学連携本部からのお知らせ
 ≫ 5件のイベントのお知らせ
【2】東工大の専攻紹介
 ≫ 東工大の基礎知識~キャンパス&組織紹介
【3】最新発明情報
 ≫ 今月は未公開特許情報が11件増えました。
【4】最近の研究成果
 ≫ 1件の研究成果のご紹介
【5】新聞掲載記事
 ≫ 11件の東工大研究関連記事ご紹介
====================================================================


====================================================================
【1】研究・産学連携本部からのお知らせ
====================================================================

≫≫◆国内最速スパコン「TSUBAME」、稼働開始
 4月3日、国内最高速の計算能力を持つ新スーパーコンピューティング・グリッドシステム「TSUBAME」の稼働を開始しました。演算性能面で我が国No.1というだけでなく、総合メモリ容量やディスク総合容量など、スパコンの他の重要な指標でも我が国No.1となります。詳しくは、こちらをご覧ください。

 

≫≫◆化石燃料を使用しない、無公害新型エンジンの実験機が完成
~東工大-三菱商事の組織的連携による第1号プロジェクト~

【5】新聞掲載記事」の「◆マグネシウムエンジン」の記事をご覧ください。

 

≫≫◆第18回大田区との技術交流セミナー

 日 時: 平成18年5月11日(木)
場 所:

大田区産業プラザ(PiO)5階 財団会議室

主 催: 大田区産業振興協会、理工学振興会(東工大TLO)
その他: 参加費無料、要申込み
詳 細: http://www.pio.or.jp/news/2006_03/28_semi2/index.htm

 セミナーでは、東工大の教員が企業各社に最新のテクノロジーをご紹介しています。どなたでもご参加いただけますので、参加希望者はこちらからお申込みください。

[講演者]理工学研究科 機械制御システム専攻 助教授 井上裕嗣
[題目]「実験応力解析のフロンティア-熱弾性応力測定法を中心に-」

 

≫≫◆すずかけ祭・オープンキャンパスのご案内

 日 時: すずかけ祭:平成18年5月13日(土)、14日(日)10:00~17:00
オープンキャンパス:平成18年5月12日(金)~14日(日)
場 所:

すずかけ台キャンパス

主 催: 第28回すずかけ祭実行委員会
 問い合わせ先: すずかけ台地区事務部総務課 電話:045-924-5903
詳 細: http://www.titech.ac.jp/news/j/news060420-2-j.html
http://www.fcrc.titech.ac.jp/

 すずかけ祭は、毎年5月にすずかけ台キャンパスで催される学園祭です。28回目を迎える今年は、「歌う生物学」で有名な生命理工学研究科 本川達雄教授が特別講演を行います。歌も披露予定ですのでお見逃しなく!また、すずかけ祭と合わせてオープンキャンパスを開催します。フロンティア棟1階の「新技術コーナー」では、東工大発ベンチャーの脳機能研究所の脳波測定装置のデモをいたします。また、新たに、イヤホンガイドを用意いたしましたので、是非ご来場ください。

 

≫≫◆第5回国際バイオフォーラムに出展

 日 時: 平成18年5月17日(水)~19日(金)
場 所:

東京ビッグサイト 国際バイオEXPO内特設会場

主 催: リードエグジビション ジャパン株式会社
 詳 細: http://www.bio-expo.jp/bio/jp/academia/html/laboratory2006.phtml?s=BIO&lang=jp#pavilion

 アジア最大のバイオイベント、国際バイオEXPOが今年で5回目を迎えます。バイオEXPO内特設会場では、大学・国立研究所による研究成果発表、バイオアカデミックフォーラムを併催します。本学からは生命理工学研究科の5研究室が出展予定です。詳細については、URLをご覧ください。

このページのトップへ

====================================================================
【2】東工大の専攻紹介
   東工大の基礎知識~キャンパス&組織紹介
====================================================================

 21世紀COE、12拠点の紹介が先月号で終了しましたので、今月号からは、東工大の各専攻について紹介していきたいと思います。

 学外の方から頻繁にいただく質問に「大岡山キャンパスとすずかけ台キャンパスは、どのように区別されているのですか?」があります。

 昭和50年代の初めまで、大岡山キャンパスには、理学部、工学部および4つの附置研究所がありました。「学部」は皆さんに馴染みのある言葉だと思いますが、これは、大学の組織で1年生から4年生の学生がいます。附置研究所は、特定の目的をもった研究所で組織上は学生がいませんが、各研究所の研究室が関連する大学院に協力する形で、そこの大学院の大学院生が研究室に所属しています。理学部と工学部に対応する大学院は、併せて理工学研究科1つとなります。「研究科」は、「学部」に相当する大学院の組織名称で、修士課程(2年間)と博士課程(3年間)です。

 昭和50年に、対応する学部がない大学院だけの「大学院大学」が東工大と九州大学に出来ました。すずかけ台キャンパスには、この「大学院大学」である総合理工学研究科の研究室が設置され、多少前後した時期に4つの附置研究所うち3研究所(資源化学研究所、精密工学研究所、工業材料研究所(現:応用セラミックス研究所))がすずかけ台キャンパスに移転しました。さらに、平成に入って、生命理工学部(および、それに対応する生命理工学研究科)の研究室がすずかけ台キャンパスに移転または新設されました。

 現在の大岡山キャンパスとすずかけ台キャンパスは、これらを基に、幾つかの新設研究室や改組された研究室が加わっています。したがって、大岡山キャンパスには(生命理工学部以外の)学科、それに対応する専攻と原子炉工学研究所があり、すずかけ台キャンパスには対応学科のない専攻と生命理工学部/生命理工学研究科、3つの研究所があります。
 
 なお、「学科」は各学部の中にある組織で馴染みがある言葉だと思いますが、「専攻」は大学院の各研究科の中にある組織です。「専攻」と「学科」は同等の組織ですが、東工大では、必ずしも1対1で対応しているわけではありません。詳細は次号以降で説明いたします。

 ご存知の方も多いかと思いますが、学部の入試は1類から7類の類毎の募集となっています。1類は理学部、2類~6類は工学部、7類は生命理工学部です。理学部には数学、物理系、化学、地学系の学科があります。工学部の2類は材料工学、3類は応用化学、4類は機械、5類は電気・電子、6類は建築です。また、原子炉工学研究所はエネルギーを研究対象としています。以上が、大岡山キャンパスにあります。

 一方、すずかけ台キャンパスにある生命理工学部はバイオ系の学科があり、対応する学部のない総合理工学研究科には、化学系、材料系、機械系、電気・電子系、建築系、環境系の専攻があります。また、すずかけ台キャンパスの資源化学研究所は化学を、精密工学研究所は機械および電気・電子を、応用セラミックス研究所は材料および建築を研究対象としています。このように、基本的には、研究内容によるキャンパスの区別はありません。

 平成10年前後の大学院重点化までに、大学院には、理工学研究科、総合理工学研究科、生命理工学研究科に加えて、理学部情報科学科・工学部情報工学科を母体にした情報理工学研究科、工学部社会工学科・経営工学科を母体にした社会理工学研究科が設置され、さらに、昨年度、附属科学技術高等学校がある田町キャンパスにイノベーションマネジメント研究科が設置されました。東工大は、この6つの大学院研究科(44専攻)を中核として、3つの学部(学科)、4つの附置研究所およびその他多くのセンターからなる組織構成となっています。

 組織構成

 次回から、分野別に専攻/学科と研究所を詳しく紹介し、そこに所属する研究室の紹介をしていく予定です。まず、この分野から、というご希望がありましたら、お知らせ下さい。

このページのトップへ

====================================================================
【3】最新発明情報:特許情報公開のご案内
====================================================================

 研究・産学連携本部のHPでは、特許情報をご紹介しています。今月は未公開特許情報が11件増えました。それ以外にも公開特許情報、登録特許情報をお知らせしています。詳しくはHPをご覧ください。

このページのトップへ

====================================================================
【4】最近の研究成果
   大型リチウムイオン電池に向けた電極の反応機構を明らかに
====================================================================

"Room-temperature miscibility gap in LixFePO4" Nature Materials Vol. 5 pp357(16 March2006)
総合理工学研究科 物質電子化学専攻 
山田淳夫助教授 小泉洋氏、武井悠記氏

 オリビン型リン酸鉄を電極材料に用いたリチウムイオン二次電池で、従来にないスムーズな充放電が可能であることを見出しました。また、この充放電の機構が、これまで考えられていた完全相分離によって進行する充放電ではなく、リチウムイオンと電子が固体中に溶解して動ける状態を形成するために起こるものであると明らかにしました。さらなる電極の最適化によって大電流の放電も可能になります。

 なお、本論文は、茨城大学 米村雅雄助手、兵庫県立大学 中村龍哉助教授、電力中央研究所 小林陽 氏との共著です。

 ・研究詳細  
 ・山田研究室 
 ・関連特許 特開2005-353309

このページのトップへ

====================================================================
【5】新聞掲載記事
   11件の東工大研究関連記事ご紹介
====================================================================

≫≫◆MEMS中空導波路(日刊工業新聞3/22)
精密工学研究所 小山二三夫教授 

 波長可変範囲の大きな中空導波路の小型化に成功しました。この中空導波路は、シリコンとシリコン酸化膜を積層した構造の光反射鏡を中空部の上下になるようにウエハーを接合したものです。微小電気機械システム(MEMS)で上部反射鏡の屈折率を最大10%変化することで、導波する波長を数百nmも変化できます。さらに、下部反射鏡には回折格子を刻んで波長変化に応じて透過/反射を可能にしました。この波長可変には温度依存性がないので、低コスト・低消費電力な光デバイスです。

 ・小山研究室
 ・関連特許 特開2004-170464

 

≫≫◆細菌生成メタン
(日本経済新聞3/23朝刊、東京読売新聞3/23、日本農業新聞3/23、日刊工業新聞3/24、中国新聞3/28夕刊)
総合理工学研究科 環境理工学創造専攻 上野雄一郎助手ら

 メタン生成菌は、最も原始的な生命体の1つであると思われていますが、それが地球上に初めて現れた時期ははっきりしていませんでした。しかし、オーストラリアのピルバラ地塊で得られた35億年前の熱水沈殿中のメタンを含む流体包有物の粉砕抽出と炭素同位体分析結果は、この時代にはメタン生成菌が存在した証拠を示しており、これまでの地球化学的証拠を約7億年もさかのぼるものとなっています。
(メルマガ4月号 【最近の研究成果】を再掲載しました)

 

≫≫◆サルの神経細胞(日本経済新聞3/25夕刊、日刊工業新聞3/27)
精密工学研究所 小池康晴助教授

 脳で考えるだけでロボットやバーチャルリアルティーを自分の身体のように動かせる「ブレインーマシン・インターフェース」の開発研究の一端として、サルの脳細胞のうち18個の活動を測定するだけで、サルの腕の位置や動きを予想することに成功しました。こうした研究は、身体麻痺などで自由に体を動かせない人向けのロボット開発などに繋がります。

 ・小池研究室

 

≫≫◆電子ペーパー(日経産業新聞3/31、化学工業日報3/31)
フロンティア創造共同研究センター 細野秀雄教授

 凸版印刷株式会社は、細野教授のグループが開発したアモルファス酸化物(α-InGaZnO)半導体を用いて室温でプラスチック基板上に薄膜ト
ランジスタ(TFT)作製しまし、フレキシブルな電子ペーパーを試作しました。このTFTは、ゲート電極など全ての層をスパッタ法で形成しており、通常のアモルファスシリコンより高い特性を示します。また、ガラス基板のものに比べて薄く、軽量で、壊れにくく、曲げることができます。

 ・細野研究室
 ・関連特許 特開2004-119525、特開2004-103957

 

≫≫◆FeRAM用新素材
(日経産業新聞4/3、日刊工業新聞3/24、化学工業日報4/7)
総合理工学研究科 物理電子システム創造専攻 石原宏教授 

 石原教授らと株式会社富士通研究所、富士通株式会社は、不揮発性経誘電性メモリー(FeRAM)に、マンガンを添加したビスマスフェライトを用いることで、現行のチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)に比べて5.5倍の記憶保持能力を持つFeRAMを開発しました。PZTでは130nmの微細化が限界だとされていますが、この材料を用いることで次世代の65nm微細化が可能になります。

 ・石原研究室 

 

≫≫◆窒化ホウ素の薄膜形成技術(日経産業新聞4/4)
総合理工学研究科 化学環境学専攻 渡辺隆行助教授

 渡辺助教授らは神戸製鋼所と、金属表面に立方晶窒化ホウ素(CBN)の薄膜を形成する技術を開発しました。CBNは切削工具などに使われているダイヤモンドに次ぐ硬さの超硬物質ですが、これまでは、薄膜形成に爆発性のフッ化ホウ素ガスを用いて作られていました。今回の開発では、プラズマ化した窒素とアルゴンの混合ガス中に粉末状の六方晶窒化ホウ素を加えて薄膜形成を行うため、爆発の危険性がなく安全に製造できるようになりました。

 ・渡辺研究室

 

≫≫◆重金属吸着ゲル(日経産業新聞4/6)
総合理工学研究科 化学環境学専攻 中野義夫教授

 排水中のカドミウムなどの重金属を吸着脱離できるゲルを開発しました。このゲルはマイナスに帯電したポリマーとプラスに帯電したポリマーからなり、室温では金属を吸着し、30℃で脱離します。実際の排水処理には、ゲル自体の取り扱いを容易にするため、ゲルを多孔質ガラスに塗布して用います。

 ・中野研究室
 ・関連特許 特開2000-308825

 

≫≫◆指紋認証機器(日経産業新聞4/7)

 東工大発ベンチャーの株式会社ビヨンド・エルエスアイは、指紋認証に必要な登録データ量を他社に比べて四分の一程度に抑え、プログラム処理時間を短縮しました。

 ・株式会社ビヨンド・エルエスアイ

 

≫≫◆マグネシウムエンジン
(日経産業新聞4/12、日刊工業新聞・鉄鋼新聞4/14、日刊産業新聞4/20)
統合研究院 ソリューション研究機構 矢部孝教授

 マグネシウムと水を用いて熱動力を得る新型エンジンを開発しました。マグネシウムと水が反応して酸化マグネシウムと水素になるときの熱を利用するもので、化石燃料を用いないので二酸化炭素排出がないクリーンエネルギーシステムとなります。酸化マグネシウムは、レーザーを用いて分解してマグネシウムに還元し、繰り返し利用することが可能です。この研究は三菱商事株式会社と東工大の組織的連携の一環です。

 ・矢部研究室
 ・詳細:東京工業大学と三菱商事の組織的連携による第一号プロジェクト
     「化石燃料を使用しない、無公害新型エンジンの実験機が完成」[PDF]

 

≫≫◆水素ガス生産新素材
(日本経済新聞[中国地方経済]、日刊工業新聞、化学工業日報 4/13)
炭素循環エネルギー研究センター 玉浦裕教授

 玉浦教授らは、木屑(木質バイオマス)と戸田工業株式会社が開発した触媒から製造した新素材を用いて効率的に水素を取り出すシステムを開発しました。この新素材は炭素と還元性酸化鉄の混合物で、高温の水蒸気を加えることで、水素を発生します。木屑の生産地で、この新素材を製造し、水素の必要な場所で水素を取り出すシステムとなります。

 ・玉浦研究室

 

≫≫◆リチウム2次電池(化学工業日報4/17)
総合理工学研究科 物質電子化学専攻 山田淳夫助教授 

【4】最近の研究成果」をご覧ください。

このページのトップへ

◇メルマガ配信停止◇
「配信不要」と書いたメールを
mail@sangaku.titech.ac.jp までお送りください。
◇メルマガ配信申込み◇
http://www.sangaku.titech.ac.jp/mail/index.html
◇ご意見・ご感想・ご登録内容の変更◇
mail@sangaku.titech.ac.jp
************************************************
東京工業大学 研究・産学連携本部 
〒152-8550 東京都目黒区大岡山2-12-1
Tel: 03-5734-2445 Fax: 03-5734-2482
e-mail: mail@sangaku.titech.ac.jp
URL: http://www.sangaku.titech.ac.jp/
************************************************