<<次号 | 前号>>

第24号(2006年8月)

 皆さまこんにちは。先月は、お忙しい中「東京工業大学教員と企業の出合いの場」(7/28九段会館にて開催)に大勢の方々にお越しいただき、誠にありがとうございました。この場を借りて、お礼申し上げます。多くの企業と本学の間で新たな関係が生まれるきっかけになればと思います。

ご意見・ご感想・登録内容のご変更はこちらまで
→→→ mail@sangaku.titech.ac.jp

=目次===============================================================
【1】研究・産学連携本部からのお知らせ
 ≫ 6件のイベントのお知らせ
【2】東工大の専攻紹介
 ≫ すずかけ台キャンパスの専攻・研究所概要について
【3】最新発明情報
 ≫ 今月は未公開特許情報が8件増えました
【4】最近の研究成果
 ≫ 1件の研究成果のご紹介
【5】冊子紹介
 ≫「進化する東京工業大学2006」、「LANDFALL」(研究室紹介冊子)
【6】新聞掲載記事
 ≫ 9件の東工大研究関連記事ご紹介
====================================================================


====================================================================
【1】研究・産学連携本部からのお知らせ
====================================================================

≫≫◆第21回大田区との技術交流セミナー

 日 時: 平成18年8月10日(木)18:00~20:00
場 所:

大田区産業プラザ(PiO)4F 交流サロン

主 催: 大田区産業振興協会、理工学振興会(東工大TLO)
その他: 参加費無料、要事前登録
詳 細: http://www.pio.or.jp/news/2006_07/18_semi21/

[講演者]大学院理工学研究科 機械物理工学専攻 教授 矢部 孝

[講演題目]太陽とマグネシウムを用いた新しいエネルギー源

[概要]
地球温暖化や化石燃料の枯渇が深刻になってきているが、太陽光のような自然エネルギーを使うにも、平均日照時間が短いので、エネルギーを蓄える媒体が必要である。バッテリーや水素が提案されているが、発電所規模のエネルギーの貯蔵は想像の域を越えている。また、2025年には、30億人が水不足になると言われている。このような緊急な問題を解決する方法に関して、現在、大、中、小の企業と連携を行っている現状を紹介する。

 

≫≫◆第4回Inter-COE21シンポジウム-ここからイノベーションが始まる-

 日 時: 平成18年8月11日(金)9:30~17:00
場 所:

大岡山キャンパス 70周年記念講堂

主 催: 東京工業大学
その他: 高校生、大学生、一般(定員500名)
詳 細: http://www.titech-interCOE21.jp

 Inter-COE21シンポジウムは、将来の研究者・技術者・教育者を目指す高校生に東工大の最新の研究を体験していただくことを目的として開催しています。茂木健一郎氏(脳科学者・本学連携教授)の特別講演や、COE教員との交流会、参加型研究教育拠点見学会など盛りだくさんの内容です。高校生に限らず、一般の方のご参加も大歓迎です。

 

≫≫◆国際親善ロボットコンテスト(IDC Robocon 2006)

 日 時: 平成18年8月15日(火) 14:00~
場 所:

大岡山キャンパス 70周年記念講堂

主 催: 東京工業大学(IDCロボットコンテスト実行委員会)
共 催: 東京電機大学、東京工業大学工学部、東京工業大学機械系COE、 藏前工業会、陽久会
詳 細: http://www-idc.ctrl.titech.ac.jp/idc06/index.htm

 今年で第17回を迎えるIDCロボットコンテストでは、MIT、ソウル大学など世界で名だたる大学から集まった学生が混合チームを結成し、2週間弱の共同作業期間内に、ロボットの設計・製作を行います。コンテストでは、自分たちが作ったロボットを自ら操作して優勝を目指します。

 

≫≫◆21世紀COEプログラムABSSS 第3回COE公開シンポジウム

 日 時: 平成18年9月11日(月)
場 所:

すずかけ台キャンパス すずかけホール

主 催: 21世紀COEプログラムABSSS
その他: 参加費無料(懇親会費:実費)、要事前申込み(8/31締切)
詳 細: http://www.absss.titech.ac.jp/event/index.html

 出口弘教授(総合理工学研究科 知能システム科学専攻)が拠点リーダーを務める21世紀COEプログラム「エージェントベース社会システム科学の創出」は、9月に公開シンポジウムを行います。COEメンバーの発表に加え、インドネシアからアチェ・ニアス復興庁長官のDr. KuntoroMangkusubrotoと、自由アチェ運動元メンバーで現アチェ・ニアス復興庁職員のMr. Teuku Kamaruzamanをお招きし、アチェの現状についてお話いただく予定です。

※アチェ:インドネシア、スマトラ島北端部

 

≫≫◆国立科学博物館にて東工大最先端の研究発表&展示

 日 時: 平成18年9月15日(金)~24日(日)※休館日:9/19(火)
場 所:

国立科学博物館 みどり館地下1階展示室

主 催: 国立科学博物館、東京工業大学
詳 細: http://www.somuka.titech.ac.jp/kikaku/kahaku.html

 科学的な情報を発信するシリーズの第10回。本学の研究・教育の最先端を紹介し、科学・工学への情熱や探求心、ものづくりの楽しさを伝えます。飛行機コーナーでは、松下電器産業(株)と共同開発した乾電池有人飛行機の展示だけでなく、コックピットでの体験試乗もできます。その他、シーラカンスコーナー、宇宙コーナー、ロボットコーナー、体験コーナーなど様々な企画をご用意しています。

 

≫≫◆第4回学術・研究公開-産学連携の新しいスキームを求めて-

 日 時: 平成18年10月27日(金)10:00~17:00
場 所:

すずかけ台キャンパス

主 催: 東京工業大学
その他: 参加無料、見学自由
詳 細: 学術講演会、パネルディスカッション、産学連携相談会、研究成果展示、研究室公開、オープンキャンパス・社会人博士課程説明会

 今年で4回目を迎える学術・研究公開では、恒例のキャンパス一般公開の機会に、産業界、ファンディング、中小企業・個人企業などの方々にもさまざまな分野の生の研究現場を覗いていただく場を設けました。公開研究室の教授たちとの会話を通じて、学術研究成果の利用や産業化シーズの宝探しをしていただく企画をしております。大学院希望の受験生たちにもこの活動を見てもらい、産学連携の共通意識を模索します。年に一度のこの機会をどうぞお見逃しなく。

このページのトップへ

====================================================================
【2】東工大の専攻紹介
   すずかけ台キャンパスの専攻・研究所概要について
====================================================================

 6月号から、様々な分野の研究をしている専攻、研究所を紹介しておりますが、10月27日(金)に開催される「第4回学術・研究公開-産学連携の新しいスキームを求めて-」に多くの方にお越しいただきたいので、今月号では、すずかけ台キャンパスにある専攻・研究所の概要を紹介することにしました。

 すずかけ台キャンパスには、総合理工学研究科、生命理工学研究科、資源化学研究所、精密工学研究所、応用セラミックス研究所、理工学研究科附属像情報工学研究施設、フロンティア創造共同研究センター、バイオ研究基盤支援総合センターなどがあります。

 総合理工学研究科は従来の学問領域にとらわれないで研究を拡げる「学際領域」の11専攻を有する1975年に創設された研究科です。化学と電子、材料と物理、機械と電気などの、これまでは異なる分野と考えられてきた異分野を両方含む研究を行っています。学際領域ではありますが、比較的「化学」の色が濃い物質電子化学専攻、化学環境学専攻、「物理」の色が濃い材料物理科学専攻、創造エネルギー専攻、「機械」色のメカノマイクロ工学専攻、「電気・電子」に近い物理電子システム創造専攻、物理情報システム専攻、さらに色々な専門分野の研究室を横断的に抱える物質科学創造専攻、知能システム科学専攻、環境理工学創造専攻、人間環境システム専攻があります。

 生命理工学研究科は1990年に創設された比較的新しい研究科です。創設時は、それまでの応用化学、高分子化学、天然物化学の研究室が集まりましたが、徐々に生命理学や生命工学の研究室が増え、現在は5専攻(分子生命科学専攻、生体システム専攻、生命情報専攻、生物プロセス専攻、生体分子機能工学専攻)で50以上の研究室となりました。

 資源化学研究所、精密工学研究所、応用セラミックス研究所(旧:工業材料研究所)は、昭和20年代に、当時の化学・材料、精密機械・電気電子、セラミックス・建築といった必要性に基づいて創設された研究所です。時代とともに、それぞれの分野で重要とされ、また必要とされる研究が変遷する中、研究内容をその変化に追随してきている3研究所です。それぞれ、論文数、学会発表数、国のプロジェクトの数などが国内トップレベルの非常にアクティビティの高い研究集団です。

 理工学研究科附属像情報工学研究施設は、昭和20年代に印刷技術の研究施設として開設されてから、印刷を含めた情報関連技術について研究を続けています。現在、10以上の研究室を持つ組織となっています。フロンティア創造共同研究センターは、生命系、情報系、物質系、環境系の4分野の研究室を集めた新しいセンターです。現在7研究室あり、それぞれの研究室が大型プロジェクトを抱えており、非常に活発な研究をしています。

 バイオ研究基盤支援総合センターは、学内のバイオに関するより一層の高度な研究開発、研究教育を総合的に支援することを目的に設置されたもので、6つの研究室があります。生命理工学研究科だけでなく、学内外の多くの研究室と連携して教育・研究の支援の他、独自の研究を進めています。

 このように、すずかけ台キャンパスには、東京工業大学の研究室数の1/3以上の研究室があり、様々な分野の研究をしています。10月27日(金)の「第4回学術・研究公開-産学連携の新しいスキームを求めて-」では、それぞれの研究室が研究室をオープンにし、研究内容を企業の皆様、学生にわかり易く解説しますので、是非、ご予定に加えてください。各研究科、専攻、研究所、センターの詳細は東工大組織構成のホームページからご覧ください。

<東工大の組織構成>
http://www.titech.ac.jp/about-titech/j/administration-j.html 

このページのトップへ

====================================================================
【3】最新発明情報:特許情報公開のご案内
====================================================================

 研究・産学連携本部のHPでは、特許情報をご紹介しています。今月は未公開特許情報が8件増えました。それ以外にも公開特許情報、登録特許情報をお知らせしています。詳しくはHPをご覧ください。

このページのトップへ

====================================================================
【4】最近の研究成果
   1件の研究成果のご紹介
====================================================================

≫≫◆アミノ酸の種類が増加した過程を解明
"Recruitment of Glutamine to the Genetic Code" Science Vol. 312. pp. 1950 - 1954
生命理工学研究科 生命情報専攻 濡木理教授、深井周也助教授、石谷隆一郎助手、沼田倫征助手、押鐘浩之氏

 好熱性メタン生成古細菌は、20種類のアミノ酸を合成しますが、t-RNAとアミノ酸を結合させる酵素は16種類しか持っていません。これまで、対応する酵素のない残りの4種類のアミノ酸の合成方法は不明でした。濡木教授らは科学技術振興機構(JST)とともに、この4種類のアミノ酸が、別の酵素の助けを借りて別のアミノ酸の構造が変化して合成されたものだということを突き止めました。この合成ルートを応用することで、アミノ酸構造を人工的に変化させて新規アミノ酸を合成することが可能になるかもしれません。

 ・濡木研究室  
 ・研究内容

このページのトップへ

====================================================================
【5】冊子紹介
   「進化する東京工業大学2006」
   「LANDFALL」
====================================================================

 本学の概要紹介パンフレット、「進化する東京工業大学」の2006年度版が出来上がりました。また、研究室紹介冊子「LANDFALL」は、全て学生たちが企画・編集を行っています。バックナンバーは、研究分野別に閲覧することも可能です。研究室紹介以外にも、「東工大発ベンチャー称号受章企業インタビュー」や「東工大に新産業は生まれるか」といった特集記事もありますのでぜひご覧ください。

 ★「進化する東京工業大学2006

 ★「LANDFALL

このページのトップへ

====================================================================
【6】新聞掲載記事
   9件の東工大研究関連記事ご紹介
====================================================================

≫≫◆ナノメートルサイズの穴のあいた膜(日経産業新聞 6/26)
資源化学研究所 彌田(いよだ)智一教授 鎌田香織助手

 疎水性のメタクリレート部と親水性のエチレンオキシド部からなるブロックコポリマーは溶液からキャストすると膜に垂直な方向に数ナノメートルサイズのシリンダー構造をつくります。実際には穴ではなく、親水部が規則正しく水玉模様状に並んで膜を貫通している構造です。この構造を用いて物質の分離に利用する、親水部に磁性粒子を入れると高容量の記録メディアとするなどの可能性があります。彌田研究室では、印刷機を用いて大面積のシートを作成しています。

 ・彌田研究室
 ・関連特許:特開2005-314526、特開2004-124088
       特願2005-328815、特願2005-090602

(最新特許情報をご覧ください)

 

≫≫◆燃料電池用の炭化水素系電解質膜(日経産業新聞6/28)
理工学研究科 有機・高分子物質専攻 谷岡明彦教授

 現在実用化されている燃料電池用電解質膜はフッ素系です。低コストで製造できる炭化水素電解質膜は、反応途中で発生する過酸化水素ラジカルによって酸化/劣化するという難点があります。谷岡研究室では、ポリスチレンにフラーレンを数%混ぜることで、劣化しにくくフッ素系と同レベルの伝導速度の高性能電解質膜となることを見出しました。

 ・谷岡研究室

 

≫≫◆アミノ酸の種類が増加した過程を解明
(日刊工業新聞6/30、日本経済新聞7/3朝刊、日経産業新聞7/3、化学工業日報7/4)
生命理工学研究科 生命情報専攻 濡木理教授

 ・【最近の研究成果】をご覧ください。

 

≫≫◆東工大スーパコンピューター「ツバメ」アジア最速機に認定
(化学工業日報7/10、朝日新聞7/11夕刊、産経新聞7/17朝刊)

 本学に導入されたスーパコンピューター「ツバメ」は、38テラフロップス(毎秒38兆回の計算能力)を記録し、国内最速(アジアでも最速)と認定されました。世界では7位です。今後、2040年を目処にペタフロップス(毎秒一千兆回の演算)級のスーパコンピューターを開発することを目指します。同時に最新技術を扱う人材の育成を図っていきます。

 

≫≫◆従来のポリフェニルエーテルより100℃高い高耐熱性ポリマー
(日経産業新聞 7/13)
資源化学研究所 野村淳子助手、
理工学研究科 有機・高分子物質専攻 芝崎祐二助手

 これまでのポリフェニルエーテル(PPE)の均一系重合では、枝分かれポリマーができてしまい、最も性能の期待される直線ポリマー、分子量分布の狭いもの、重合度の高いものが得られませんでした。野村助手と芝崎助手は、メソポーラス内部に固定したジアミンに銅イオンを担持したものを触媒として用いてポリジメチルフェニルエーテルを合成したところ、ジメチルフェニル基の位置選択的重合が可能となり、分子量分布の狭く重合度の高い直線ポリマーが得られました。得られたポリマーは従来のPPEに比べて耐熱性が100℃以上高く、また、成形性に優れたものです。

 ・辰巳・原研究室(野村助手)
 ・上田研究室(芝崎助手)
 ・関連特許:特開2005-336457

 

≫≫◆大腸がんの患部が蛍光を発する(静岡新聞7/16朝刊)
生命理工学研究科 大倉一郎教授

 大倉教授らは、大腸がんの患部にポルフィリンがあり、強い蛍光を発することを見出しました。大腸がんの患者の糞便も蛍光を発します。健常者の糞便中の蛍光物質とは異なりますので、大腸がんの早期診断が可能な簡易検診方法を提供できます。

 ・大倉研究室
 ・関連特許:特開2005-104905、特開2006-124372

 

≫≫◆乾電池で有人飛行
(日本経済新聞 7/17朝刊、毎日新聞 7/17朝刊、産経新聞7/17朝刊)

 本学の学生サークル「マイスター」は松下電器産業と協力して、人力を使わずに乾電池だけを動力源として有人飛行機を飛ばすことに成功しました。単三電池160本で391.4m、59秒の飛行、96本で269.3mの飛行に成功しました。下記のHPで飛行の様子をご覧になれます。

 ・有人飛行プロジェクト
 ・マイスター

 

≫≫◆におい記録・再現装置(日刊工業新聞 7/18)
理工学研究科 電子物理工学専攻 中本高道助教授

 においは複数の要素臭の任意割合混合に分析・再現できることを利用して、においを記録して、においを再現する装置を開発しました。32種の要素臭からにおいを再現する小型の試作機では、混合割合(要素臭濃度)を出す際の弁に工夫があり、においの分析・記録は作成した混合臭とのパターンマッチングを繰り返して行います。いったん記録したにおいは、遠隔地でも再生することができます。

 ・中本研究室
 ・関連特許:特願2006-108205(最新特許情報をご覧ください)
       特開2005-337816、特開2005-249634、特開2005-043072、
       特開2003-279459、特許3722000号 特許3331371号

 

≫≫◆イルカ型ロボット(日経産業新聞 7/19)
情報理工学研究科 情報環境学専攻 中島求助教授

 中島助教授らは、モーターで尾びれを動かしながら泳ぎ、水中で宙返りするなど、イルカと同様の動きをするロボットを開発しました。これはスクリューで前進する船に比べて少ない消費電力で素早く動くことができます。

 ・中島研究室

 

※本学教員の肩書きは、2006年7月1日現在のものです。

このページのトップへ

◇メルマガ配信停止◇
「配信不要」と書いたメールを
mail@sangaku.titech.ac.jp までお送りください。
◇メルマガ配信申込み◇
http://www.sangaku.titech.ac.jp/mail/index.html
◇ご意見・ご感想・ご登録内容の変更◇
mail@sangaku.titech.ac.jp
************************************************
東京工業大学 研究・産学連携本部 
〒152-8550 東京都目黒区大岡山2-12-1
Tel: 03-5734-2445 Fax: 03-5734-2482
e-mail: mail@sangaku.titech.ac.jp
URL: http://www.sangaku.titech.ac.jp/
************************************************