<<次号 | 前号>>

第25号(2006年9月)

 9月に入っても、構内では蝉の声が鳴り響いています。研究・産学連携本部は、8月に部門名変更や、メンバーの入れ替わりがありました。本部発足3年目ももうすぐ折り返し地点となりますが、新陳代謝を繰り返しながら日々より良い組織を目指しています。さて、今月もイベントや新聞記事が盛りだくさんですので、どうぞお楽しみください。

ご意見・ご感想・登録内容のご変更はこちらまで
→→→ mail@sangaku.titech.ac.jp

=目次===============================================================
【1】研究・産学連携本部からのお知らせ
≫ 7件のイベントのお知らせ
【2】東工大の専攻紹介
≫ 無機材料、金属材料を扱う専攻&研究室
【3】最新発明情報
≫ 今月は未公開特許情報が5件増えました
【4】最近の研究成果
≫ 2件の研究成果のご紹介
【5】新聞掲載記事
≫ 10件の東工大研究関連記事ご紹介
====================================================================


====================================================================
【1】研究・産学連携本部からのお知らせ
====================================================================

≫≫◆イノベーション・ジャパン2006-大学見本市、出展のお知らせ

 日 時: 平成18年9月13日(水)~15日(金)10:00~18:00
(最終日のみ17:00終了)
場 所:

東京国際フォーラム

主 催: (独)科学技術振興機構、
(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構
共 催: 文部科学省、経済産業省、内閣府、日経BP社
その他: 入場無料
詳 細: http://expo.nikkeibp.co.jp/innovation/

 「イノベーション・ジャパン」は、国内大学の最先端技術シーズと産業界のマッチングイベントで、今年で3回目を迎えます。本学は、7研究室と知財本部が出展予定です。また、本学学長が基調講演を行います。現在、HPで来場事前登録、新技術説明会や特別講演の受講申込みを受け付けておりますので、お早めにお申込みください。

 

■基調講演■

9/13(水)10:30~11:00  東京工業大学 学長 相澤益男
「知の大競争時代を切り拓くイノベーションの創出に向けて」

■東工大出展一覧&新技術説明会日時■

<環境・エネルギー分野>
9/13(水) 11:00-11:30 [ガラス棟G610]
原子炉工学研究所 教授 嶋田隆一
「蛍光灯の省エネ・省資源利用」

<ナノテク・材料分野>
9/13(水) 15:30-16:00 [セミナールームA]
フロンティア創造共同研究センター 教授 腰原伸也
「超高速オプトエレクトロニクス有機新材料の開拓」

<ナノテク・材料分野>
9/13(水)16:30-17:00 [セミナールームB]
フロンティア創造共同研究センター 助教授 秦 誠一
「新しいアモルファス合金薄膜のコンビナトリアル創成」

<バイオ・アグリ分野>
9/14(木)11:00-11:30 [ガラス棟G502]
応用セラミックス研究所 教授 原 亨和
「硫酸代替固体触媒の応用展開―バイオディーゼル製造触媒―」

<IT分野>
9/14(木)15:00-15:30 [ガラス棟G502]
精密工学研究所 助教授 小池康晴
「生体信号インタフェース」

<ものづくり分野>
9/15(金)11:30-12:00 [ガラス棟G502]
精密工学研究所 教授 香川利春
「気体の等温化技術と気体用非定常流量発生装置の開発」

<医療・健康分野>
9/15(金)13:30-14:00 [セミナールームB]
総合理工学研究科 メカノマイクロ工学専攻 助教授 小俣 透
「医療福祉に役立つロボットハンド技術」

<知財本部・TLO分野>
東京工業大学 研究・産学連携本部
三菱商事と東工大の組織的連携、「マグネシウム循環型新エネルギープロジェクト」についてご紹介します。

 

≫≫◆第21回大田区との技術交流セミナー

 日 時: 平成18年9月14日(木)18:00~20:00
場 所:

大田区産業プラザ(PiO)4F 交流サロン

主 催: 大田区産業振興協会、理工学振興会(東工大TLO)
その他: 参加費無料、要事前登録
詳 細: http://www.pio.or.jp/news/2006_07/18_semi22/

[講演者]理工学研究科 材料工学専攻 教授 水流 徹
[講演題目]「世界をリードする表面処理鋼板の最近の進歩」

 大田区との技術交流セミナーでは、月替わりで本学教員が最新テクノロジーをご紹介しています。どなたでもご参加いただけますので、新製品開発にお役立てください。事前登録はHPで受付中です。

 

≫≫◆国立科学博物館にて東工大最先端の研究発表&展示

 日 時: 平成18年9月15日(金)~24日(日)※休館日:9/19(火)
場 所: 国立科学博物館 みどり館地下1階展示室
主 催: 国立科学博物館、東京工業大学
その他: 一般・大学生:500円(団体300円)、小中高生:無料
詳 細: http://www.somuka.titech.ac.jp/kikaku/kahaku.html

 科学的な情報を発信するシリーズの第10回。本学の研究・教育の最先端を紹介し、科学・工学への情熱や探求心、ものづくりの楽しさを伝えます。様々なコーナーや企画をご用意しています。お子様でもお楽しみいただける内容ですので、ご家族揃ってのご来場をお待ちしております。

 

≫≫◆第4回学術・研究公開-産学連携の新しいスキームを求めて-

 日 時: 平成18年10月27日(金)10:00~17:00
場 所: すずかけ台キャンパス
主 催: 東京工業大学
その他: 無料、入退場自由
詳 細: http://www.msl.titech.ac.jp/event/open_campus/

 今年で4回目を迎える学術・研究公開では、研究室公開だけでなく、新企画として産学連携相談会や、パネル討論会を行う予定です。すずかけ台キャンパスへお越しの際は、フロンティアセンター1階の東工大新技術コーナーも併せてご見学ください。

 

≫≫◆東京工業大学オープンキャンパス&工大祭2006

 日 時: 平成18年10月28日(土)~29日(日)
場 所:

大岡山キャンパス

主 催: 東京工業大学
詳 細: http://koudaisai.jp/ 
http://www.gakumu.titech.ac.jp/nyusi/etc/2006open.pdf[PDF]

 工大祭は、毎年10月下旬に大岡山キャンパスで行われる学園祭です。模擬店、講演会、ミスコン、フリーマーケット、お笑いライブなど、学生の熱気溢れる2日間です。同時開催されるオープンキャンパスでは、普段は覗けないような研究室を一挙公開しますので、東工大らしさを存分に感じていただければと思います。

 

≫≫◆東京工業大学精密工学研究所知財シンポジウム
~半導体における知財戦略~

 日 時: 平成18年11月10日(金)9:30~19:00
場 所: はまぎんホール ヴィアマーレ(横浜)
主 催: 精密工学研究所、研究・産学連携本部
その他: 要事前申込み(11/8締切、先着250名)
詳 細: http://www.semiconductorportal.com/tit/

 本シンポジウムでは、半導体産業に関し、知財評価に焦点を当て、各専門家の立場から実務における姿勢・取組を紹介いたします。また、半導体関係者にとって、どのような知的財産を取得し、どのように活用すべきなのかを検討する情報収集・意見交換の場とすることを主眼としております。多彩な講演者を揃えておりますので、お聞き逃しなく。

 

≫≫◆材料系21世紀COE、研究成果を集大成した英文単行本を出版

 本学、材料系21世紀COE「産業化を目指したナノ材料開拓と人材育成」の拠点リーダーを務める細野秀雄教授らが編者となって、9月下旬に「Nanomaterials」を出版予定です。本拠点の5年間の研究成果を中心に総説としてまとめたもので、東工大における材料研究の歴史の概要説明に続き、4部(Ⅰ.革新的酸化物、Ⅱ.最先端ポリマー、Ⅲ.新機能のためのナノ構造設計、Ⅳ.工学応用のためのナノ構造構築)を600ページにわたって解説しています。

 詳細:http://www.titech.ac.jp/news/j/news060823-j.html

このページのトップへ

====================================================================
【2】東工大の専攻紹介
無機材料、金属材料を扱う専攻&研究室
====================================================================

 6月号で有機物質、7月号で高分子物質を扱っている研究室を紹介しました。続けて、材料の研究室を紹介します。今回は、無機材料、金属材料です。学内の色々な専攻・研究所で研究が行われています。これら材料の物理的性質、物性を理論的に研究している研究室から、種々の場面での応用を重視して材料を創製している研究室まであります。紹介数の関係で、今回はより材料として応用面に近い研究をしている研究室の紹介とし、今回紹介できなかった研究室を次回紹介します。

理工学研究科 物質科学専攻  理工学研究科 材料工学専攻  理工学研究科 応用化学専攻 
  • 山中一郎助教授:固体酸化物型燃料電池用電極触媒、酸化鉄の還元・酸化による水素貯蔵・発生
  • 脇原將孝教授:リチウムイオン電池、電極材料、計算化学による無機固体材料の開発
  • 岡本昌樹助教授:均一系触媒の固体触媒化、マイクロ孔/メソ孔を有する材料

理工学研究科 国際開発工学専攻

  • 日野出洋文教授:ゼオライトを基にした多機能性吸着剤、吸着剤を用いた有害汚染物質処理
総合理工学研究科 物質科学創造専攻 総合理工学研究科 物質電子化学専攻
  • 菅野了次教授:電気-化学エネルギー変換材料、全固体薄膜電池の開発、固体イオニクス
  • 山田淳夫助教授:リチウムイオン電池・燃料電池、エネルギー貯蔵・変換デバイス機能性材料
総合理工学研究科 創造エネルギー専攻 総合理工学研究科 化学環境学専攻 資源化学研究所 応用セラミックス研究所

教員検索サイト

このページのトップへ

====================================================================
【3】最新発明情報:特許情報公開のご案内
====================================================================

 研究・産学連携本部のHPでは、特許情報をご紹介しています。今月は未公開特許情報が5件増えました。それ以外にも公開特許情報、登録特許情報をお知らせしています。詳しくはHPをご覧ください。それ以外にも公開特許情報、登録特許情報をお知らせしています。詳しくはHPをご覧ください。

このページのトップへ

====================================================================
【4】最近の研究成果
2件の研究成果のご紹介
====================================================================

≫≫◆硫化反応の酵素触媒反応機構を解明
"Snapshots of tRNA sulphuration via an adenylated intermediate"
Nature vol.442 pp.419 (2006)
生命理工学研究科 生命情報専攻 濡木理教授、沼田倫征助手
バイオ研究基盤支援総合センター 深井周也助教授  

 生体内でRNAが硫化される際に連続的に起こる化学反応機構を解明しました。硫化反応の過程での結晶構造解析から、t-RNAと硫化酵素が形を変えながら水分子を排除する反応場を作っていることを解明したものです。こうした知見から、酵素が生体分子内の正確な位置に反応性の原子を取り込む一般的な機構の構造的基盤を得ることができ、類似の化学反応を予測する分子シミュレーションの進歩や触媒機構を模倣した産業応用に繋がることが期待されます。なお、本論文は東京大学工学系研究科化学生命工学専攻 鈴木勉助教授、池内与志穂氏との共著です。

 ・濡木研究室

≫≫◆三陸沖の新しいタイプの海底火山
"Volcanism in Response to Plate Flexure"
Science Express(Science電子版) July 27、2006
理工学研究科 地球惑星科学専攻 平野直人氏 高橋栄一教授、平田岳史助教授

 2003年以来4回のJAMSTEC航海を実施し、仙台の東800kmの深海底6000mにアセノスフィア由来と考えられる小火山群を発見しました。この火山群はこれまで地球上の火山を分類する中央海嶺、サブダクション帯、ホットスポットのいずれにも属さず、第4のタイプと考えられます。太平洋プレートが地球内部に沈み込む際の陸側のプレートとの抵抗力によって太平洋プレートが屈曲して亀裂が生じてマグマが染み出したものと考えています。なお、本論文は海洋研究開発機構、カルフォルニア大学、京都大学火山研究センター、ハワイ大学、東京大学地震研究所、島根大学総合理工学部との共同研究による共著です。

 ・高橋研究室

このページのトップへ

====================================================================
【5】新聞掲載記事
10件の東工大研究関連記事ご紹介
====================================================================

≫≫◆走査型プローブ顕微鏡用基準試料
(日刊工業新聞 7/21)
総合理工学研究科 物質科学創造専攻 吉本護教授

 並木精密宝石株式会社は、吉本教授らとの共同研究成果である階段状のステップ構造になっているサファイア板の商品化を始めました。ステップの高さは0.22nm/段程度なので、原子力顕微鏡の測定値の規準板として使用できます。サファイアは空気中でも酸化されずに安定で、これまで規準板として使われてきたステップ状シリコン単結晶(ステップ高0.31nm)に比べて使用可能な寿命が2倍以上です。

 ・吉本研究室

≫≫◆磁性材料の磁界の動きを観察できる顕微鏡
(日経産業新聞7/24)
量子ナノエレクトロニクス研究センター サンドゥー・アダルシュ助教授

 正電荷を検出できるホール素子を磁性材料の表面に接近走査する顕微鏡を開発しました。周囲温度を室温からマイナス196℃まで変化させることが出来ます。

 ・サンドゥー・アダルシュ 研究室
・関連特許:特開2004-165362、特開2004-226292

≫≫◆超音波を用いた導電性プラスチックの合成
(日経産業新聞7/24)
総合理工学研究科 物質電子化学専攻 渕上壽雄教授、跡部真人講師

 通常、ポリチオフェンなどの導電性ポリマーは有機溶媒中で合成(重合)しますが、跡部講師らは、水に原料を加えて超音波をかけで微粒子化して合成する方法を開発しました。これによって、有機溶媒や界面活性剤を用いない、環境にやさしい合成が可能になりました。

 ・渕上研究室
跡部研究室

≫≫◆硫化反応の酵素触媒反応機構を解明
(日刊工業新聞7/27、化学工業日報7/27)
生命理工学研究科 生命情報専攻 濡木 理教授

最近の研究成果】をご覧ください。

≫≫◆三陸沖の新しいタイプの海底火山
(日本経済新聞7/28朝刊、朝日新聞7/28朝刊、東京新聞7/28朝刊、
産経新聞7/28朝刊、毎日新聞7/28夕刊、日経産業新聞7/28)
理工学研究科 地球惑星科学専攻 高橋栄一教授

最近の研究成果】をご覧ください。

≫≫◆射出成型と同時に材料特性を測定できるシステム
(日経産業新聞 7/31)
理工学研究科 有機・高分子物質専攻 鞠谷雄士教授、伊藤浩志 助手

 成型した微小な試料の材料特性や成形性を、その場で同時に測定できるシステムを開発しました。特にMEMS用の材料開発に威力を発揮するものと期待されます。

 ・鞠谷研究室

≫≫◆高品質薄膜の深紫外発光素子(化学工業日報8/3)
総合理工学研究科 物理電子システム創造専攻 青柳克信教授

 理化学研究所、(株)トクヤマとの共同研究で、新しい(深)紫外光領域の発光素子を開発しました。アルミニウムガリウムナイトライド(AlGaN)結晶の高品質薄膜で波長325nmのLEDを製作したものです。これは、従来の横型デバイスではなく縦型構造で、高発光効率を達成できており、また、薄膜表面全体から発光できています。深外光領域の発光光源は、高集積記録デバイス、有害物質の分解、医療用殺菌などへの応用が期待されています。

 ・青柳研究室 
・関連特許:特開2006-185962

≫≫◆安藤恒也教授が江崎玲於奈賞を受賞
(日本経済新聞8/3朝刊、東京読売新聞8/3朝刊、産経新聞8/3朝刊、日経産業新8/3)

 理工学研究科 物性物理学専攻 安藤恒也教授が江崎玲於奈賞を受賞しました。この賞は、ノーベル賞を受賞された江崎玲於奈氏(財団法人茨城県科学技術振興財団理事長、サイエンス・アカデミー理事長)の名を冠とした賞で、「ナノテクノロジー分野において顕著な研究業績を挙げた者を顕彰する賞を創設することにより、科学技術の振興、ひいては産業の活性化に寄与する。」という趣旨で、上記2団体が主催し、文部科学省・茨城県・日本放送協会が後援している賞です。

 ・安藤研究室
(財)茨城県科学技術振興財団

≫≫◆チタン酸バリウム薄膜の液相パターン形成(化学工業日報8/8)
応用セラミックス研究所 吉村昌弘教授、渡辺友亮特任講師

 各種デバイスの強誘電体層材料であるチタン酸バリウムを、レーザー照射を加えたソフト溶液プロセスでマイクロパターン薄膜化することに成功しました。焼成などの製造後処理が不要で製造にかかるエネルギー消費量が少なくて済み、環境負荷が小さい特長があります。

 ・吉村研究室

≫≫◆筋肉に流れる電流で遠隔操作(日本経済新聞8/11朝刊)
精密工学研究所 小池康晴助教授

 腕の筋肉に流れる電気信号によってボールを遠隔操作するシステムを開発しました。ボールは8本の糸で装置に繋がっており、腕を動かすときに筋肉に発生する電気信号を、糸を巻き取るモーターに伝えてボールを動かします。なお、東京大学と共同で試作したシステムです。こうした筋電信号を用いた研究成果は、イノベーションジャパン(【1】研究・産学連携本部からのお知らせをご覧ください)でも紹介いたします。

 ・小池研究室

※本学教員の所属・肩書きは、2006年8月1日現在のものです。

このページのトップへ

◇メルマガ配信停止◇
「配信不要」と書いたメールを
mail@sangaku.titech.ac.jp までお送りください。
◇メルマガ配信申込み◇
http://www.sangaku.titech.ac.jp/mail/index.html
◇ご意見・ご感想・ご登録内容の変更◇
mail@sangaku.titech.ac.jp
************************************************
東京工業大学 研究・産学連携本部 
〒152-8550 東京都目黒区大岡山2-12-1
Tel: 03-5734-2445 Fax: 03-5734-2482
e-mail: mail@sangaku.titech.ac.jp
URL: http://www.sangaku.titech.ac.jp/
************************************************