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第29号(2007年1月)

 新年あけましておめでとうございます。早いもので、メルマガ配信を始めてから3度目の新年を迎えることになりました。今年も皆さまのご期待とご要望にお応えできるよう努力して参りますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。また、ご意見・ご感想などございましたら、お気軽に研究・産学連携本部までお寄せください。お待ちしております。

ご意見・ご感想・登録内容のご変更はこちらまで
→→→ mail@sangaku.titech.ac.jp

=目次===============================================================
【1】巻頭言
≫ 「ご挨拶」 理事・副学長/研究・産学連携本部長 下河邉 明
【2】研究・産学連携本部からのお知らせ
≫ 7件のイベントのお知らせ
【3】東工大の専攻紹介
≫ 生物を扱う専攻&研究室
【4】最新発明情報
≫ 今月は未公開特許情報が9件増えました
【5】新聞掲載記事
≫ 8件の東工大研究関連記事ご紹介
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【1】 巻頭言
「ご挨拶」 理事・副学長/研究・産学連携本部長下河邉 明
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 明けましておめでとうございます。旧年中は、東京工業大学の産学連携活動に、多大なるご理解、ご協力、ご支援を賜り、心より御礼申し上げます。

 国立大学の法人化後ほぼ3年が経過し、産学連携活動も安定状態の水平飛行の時期に入ったように思えます。別の言葉で言えば、各大学とも、できること、できないことがはっきりしてきて、それなりの個性を出しつつ、次の飛躍を模索する時が来たといえると思います。このような認識のもと、東京工業大学は、組織的連携などの従来からの活動をさらに強化することはもとよりのことですが、本年度以下の3目標をあらたに掲げ、産学連携活動を推進していく所存です。

1)TLO機能の学内統合
本年4月に、現在、(財)理工学振興会が東工大TLOとして担っている機能を研究・産学連携本部に統合します。これにより、産学連携推進活動窓口の推進本部への一本化が名実ともに実現し、知財の発掘・維持管理・活用までを一元的に取り扱うことが可能になり、学外・学内へのいっそうのサービス向上が可能になります。

2)新しい産学連携体制の構築
ここ数年間の産学連携は、ほとんどが産業界のニーズと大学のシーズがマッチングしたところで実施されてきました。しかし、このような形態では、産業界の求める短期的なニーズに大学の研究が引きずられる傾向がなかったわけでもありません。大学の研究の特長である、基礎的・長期的な研究において、いかに産業界と連携を組むかを模索してゆきたいと思います。また、産学連携は研究面に限られることではありません。研究・産学連携本部の活動を通じて、新しい教育面での連携支援も実現しています。このような活動もさらに推進したいと考えています。

3)国際連携の展開
海外企業の本社および国内支社との連携が増加し、外貨建ての共同研究も増えています。本学が持つ、タイ、フィリピン、中国などのオフィスを拠点とし、現地企業や海外進出した日本企業を支援することに加え、欧米企業との大型の産学連携を組むことを実現してゆきたいと考えています。

 本年もよろしくお願い申し上げます。

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【2】 研究・産学連携本部からのお知らせ
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≫≫◆第26回大田区との技術交流セミナー

 日 時: 平成19年1月11日(木)18:00~20:00
場 所: 大田区産業プラザ(PiO)5F 財団会議室
主 催: 大田区産業振興協会、理工学振興会(東工大TLO)
その他: 参加費無料、要事前申込み
詳 細: http://www.pio.or.jp/news/2006_12/01_semi/index.htm

[講演者]理工学研究科 機械宇宙システム専攻 教授 大熊政明
[タイトル]「1点打撃の振動計測から剛体特性と動特性を一括同定する」

 大田区との技術交流セミナーでは、月替わりで本学教員が最新テクノロジーをご紹介しています。今月は、対象構造物を1点打撃して振動させることで剛体特性のすべてのパラメータと動特性を一括に同定することができる技術 "実験的MCK同定法"をご紹介し、技術的および学術的に興味深い点や今後の発展性などについてお話いたします。

 

≫≫◆第13回蔵前ベンチャー相談室セミナー
「ゲーム界におけるイノベーションのジレンマからの脱却」

 日 時: 平成19年1月18日(木)
セミナー/18:00~19:10、懇親会/19:20~21:00
場 所: 大岡山キャンパス デジタル多目的ホール
主 催: 蔵前工業会、東京工業大学
その他: 参加費 一般/1,000円、
学生/500円(講演会の参加のみは無料)
要事前申込み
詳 細: http://kuramae-kvs.sakura.ne.jp/seminar%20news%20.html

[講演者]任天堂株式会社 代表取締役社長 岩田 聡 氏
[タイトル]ゲーム業界におけるイノベーションのジレンマからの脱却

 今回のセミナーでは、本学情報工学科卒の岩田聡氏をお招きいたします。携帯ゲーム機「ニンテンドーDS Life」や、新ゲーム機「Wii」のようなヒット商品の開発秘話をお聞きいただけるチャンスですので、奮ってご参加ください。なお、藏前ベンチャー相談室(KVS)ではベンチャー企業の起業・成長を支援しており、年4回程度のセミナーを開催しています。

 

≫≫◆21世紀COEプログラム「量子ナノ物理学」国際シンポジウム

 日 時: 平成19年1月24日(水)~26日(金)
場 所: 大岡山キャンパス デジタル多目的ホール
主 催: 理工学研究科 物性物理学専攻、基礎物理学専攻
その他: 参加費無料(懇親会/5,000円)、要事前申込み(12/15締切)
詳 細: http://www.phys.titech.ac.jp/coe21/symposium/index.html

 21世紀COEプログラム「量子ナノ物理学」は、「Second International Symposium on Nanometer-scale Quantum Physics」を開催いたします。海外からのゲストも多数お招きする予定です。詳細については、HPをご覧ください。

 

≫≫◆第10回都市地震防災セミナー

 日 時: 平成19年1月26日(金)14:00~16:00
場 所: 田町キャンパス キャンパス・イノベーションセンター1F国際会議室
主 催: 東京工業大学 都市地震工学センター(CUEE)
その他: 参加費無料、要事前申込み(定員100名)
詳 細: http://www.cuee.titech.ac.jp/Japanese/Events/Data/seminar_070126.html

 今回で10回目を迎える本セミナーは、21世紀COEプログラム「都市地震工学の展開と体系化」の教育・研究・普及活動の一環として、東京工業大学に設置された「都市地震工学センター」が主催するものです。地震防災に関心をお持ちの方は、是非ご参加ください。

[プログラム]
1)コンクリート構造物の地震被害-新潟県中越地震の事例から
理工学研究科 土木工学専攻 教授 二羽淳一郎
2)災害と人間行動-ジャワ島中部地震被災者のインタビュー調査から
総合理工学研究科 人間環境システム専攻 教授 大野隆造

 

≫≫◆東工大材料系COE最終成果報告シンポジウム

 日 時: 平成19年1月30日(火)13:00~19:00
場 所: 虎ノ門パストラル 新館5F
主 催: 21世紀COEプログラム「産業化を目指したナノ材料開拓と人材育成」
その他: 参加費無料(懇親会/2,000円)、要事前申込み(1/13締切)
詳 細: http://www.coe21.msl.titech.ac.jp/event/sympo_070130.html

 「産業化を目指したナノ材料開拓と人材育成」は平成14年に文部科学省21世紀COEプログラムに採択され、本年度は最終年度となりました。そこでこれまでの活動報告を行うために、最終成果報告シンポジウムを開催いたします。最終成果報告以外にも、ノーベル化学賞を受賞された白川英樹氏の基調講演や、PM (Project Management)コースの教員やコース履修生の報告がありますので、詳しくはHPをご覧ください。

 

≫≫◆21世紀COEプログラム第5回公開講座
「雪と氷の世界の生き物たち-氷河生態系と地球環境-」

 日 時: 平成19年1月31日(水)18:00~2時間程度
場 所: 大岡山キャンパス 百年記念館3F
主 催: 21世紀COEプログラム「地球:人の住む惑星ができるまで」
その他: 参加費無料、要事前申込み(先着70名)
詳 細: http://coe21.geo.titech.ac.jp/outreach/index.html

[講演者]生命理工学研究科 生体システム専攻 助教授 幸島司郎

 講演者の幸島助教授は、ヒマラヤで氷河の雪と氷の中だけに住む昆虫やミジンコを発見し、その後世界各地の氷河を調査しています。今回はヒマラヤや北極、パタゴニアなどのフィールドワークの成果を中心にご紹介します。

 

≫≫◆バイオ・フロンティアフォーラム
「ファーマコゲノミクスと創薬分子イメージングの将来」

 日 時: 平成19年2月8日(木)
場 所: すずかけ台キャンパス すずかけホール
主 催: 東京工業大学 フロンティア創造共同研究センター
その他: 参加費無料(懇親会/1,000円)、要事前申込み(1/31締切)
詳 細: http://www.dialogue2005.com/tokyo-imaging/web-content/index.html

 2月8日、バイオ・フロンティアフォーラム「ファーマコゲノミクスと創薬分子イメージングの将来」をすずかけホールで開催いたします。このフォーラムは、理化学研究所と東工大の共同研究プロジェクト「生体内分子イメージングに向けた先端技術開発」と、NEDO国際共同研究助成事業「創薬・診断において重要な薬物トランスポーター遺伝子多型の機能解析技術の国際標準化」(研究代表者:生命理工学研究科 石川智久教授)との融合フォーラムです。製薬企業をはじめとして、産業界からの多くの研究者のご参加をお待ちしております。

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【3】東工大の専攻紹介
生物を扱う専攻&研究室
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 先月号では、天然物を研究対象としている研究室を紹介しましたが、今回は、化合物レベルではなく、細胞・菌・生物を対象とした研究を行っている研究室を紹介します。主に生命理工学研究科の研究室ですが、それ以外のところでも研究が行われています。

理工学研究科 化学工学専攻

総合理工学研究科 知能システム科学専攻

生命理工学研究科 分子生命科学専攻

生命理工学研究科 生体システム専攻

生命理工学研究科 生命情報専攻

生命理工学研究科 生物プロセス専攻

  • 濱口幸久教授
    染色体運動、細胞質分裂、繊毛・鞭毛運動における運動装置の形成過程
  • 和地正明助教授
    細菌の細胞分裂機構、細胞周期 新規抗生物質 細菌による物質生産
  • 有坂文雄助教授 
    蛋白質集合体の形成機構と分子認識 T4ファージ
  • 丹治保典助教授
    バクテリアファージ、バイオフィルム、汚泥減容化

生命理工学研究科 生体分子機能工学専攻

  • 赤池敏宏教授、田川陽一助教授
    再生医療・組織工学、細胞マトリクス、ES細胞を用いた肝細胞の構築
  • 石川智久教授
    ゲノム創薬, 生化学, 分子生物学, 薬物動態、ABCトランスポーター、
    遺伝子多型の機能解析、構造活性相関解析

バイオ研究基盤支援総合センター

  • 白髭克彦助教授
    基礎ゲノム科学、分子生物学、遺伝・ゲノム動態
  • 片岡孝夫助教授
    アポトーシスのシグナル伝達機構、細胞傷害性T細胞による細胞殺傷機構
  • 相澤康則講師
    細胞生物学, 分子生物学, 基礎ゲノム科学, 遺伝・ゲノム動態

資源化学研究所

精密工学研究所

  • 栁田保子助教授
    物理刺激による遺伝子発現制御、RNA結合タンパク質の工学的応用


以下は、今回の紹介に関連がありますが、むしろ、先月号の「天然化合物を扱っている研究室」に記載すべき研究室でした。申し訳ありません。

 

生命理工学研究科 生命情報専攻

  • 細谷孝充助教授
    標的タンパク質探索分子 生体内分子イメージング用化合物
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【4】最新発明情報:特許情報公開のご案内
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 研究・産学連携本部のHPでは、特許情報をご紹介しています。今月未公開特許情報が9件増えました。それ以外にも公開特許情報、登録特許情報をお知らせしています。詳しくはHPをご覧ください。

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【5】新聞掲載記事
8件の東工大研究関連記事ご紹介
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≫≫◆エタノールからプロピレンを合成
(日経産業新聞11/7、化学工業日報11/30)
総合理工学研究科 化学環境学専攻 馬場俊秀教授

 酸素、アルミニウム、ケイ素からなる多孔質の触媒を用いてエタノールからプロピレンを合成する技術を開発しました。触媒の孔の大きさに依存して、プロピレンのみが選択的に得られるものです。

 ・馬場研究室

 

≫≫◆下部マントルの底の状態を再現(朝日新聞11/24夕刊)
理工学研究科 地球惑星科学専攻 廣瀬敬教授

 直径5cmの円筒形容器にダイヤモンドを組み込んで、320万気圧を掛けられる装置を作り出しました。この装置を使い、地球の下部マントルの底である地下2700kmに相当する125万気圧下、2000度以上での状態を再現することに成功しています。今後、地球中心部の364万気圧、6000度を再現できる装置の開発を目指しています。

 ・廣瀬研究室

 

≫≫◆過酸化水素の合成(日経産業新聞11/27)
資源化学研究所 岩本正和教授

 コロイド状の白金-パラジウムを用いて、水素ガスと酸素ガスから高収率・安価で過酸化水素を合成する方法を開発しました。

 ・岩本研究室

 

≫≫◆プラズマを利用したガラス製法(日経産業新聞12/5)
総合理工学研究科 化学環境学専攻 渡辺隆行助教授

 プラズマを用いた板ガラス製造工程を開発しました。二酸化ケイ素、炭酸塩、硫酸塩などのガラス原料を有機溶媒に溶かした後、摂氏数百℃で霧状にすると、溶媒が蒸発するとともに原料が微粒子になります。これをアルゴン・酸素のプラズマ内に導入することで、数 ミリ秒で均質に混ざり、合板ガラスが製造されるものです。この工程で板ガラスを製造すると、製造に必要なエネルギーがこれまでの工程より6割低減できます。この研究は、物 質・材料研究機構、ニューガラスフォーラム、旭硝子、東洋ガラスとの共同研究です。(11月号記事を再掲載)直径10cm、厚さ1cm程度の円盤状の板ガラスを作り出すことに成功しました。

 ・渡辺研究室
関連特許:特開2006-199549

 

≫≫◆細胞増殖に係わる遺伝子の発現制御
(日刊工業新聞12/7、化学工業日報12/7、日経産業新聞12/8)
情報理工学研究科 数理・計算科学専攻 下平英寿助教授

 細胞制御に重要な働きをし、異常を起こすとがんを引き起こすとされる、抗がん剤の標的分子「ErbB受容体」が細胞の遺伝子発現量を精密に制御しているという分子メカニズムを発見しました。この受容体は、肺がんや乳がん剤の標的分子となっていながら、遺伝子発現制御の機構は深く知られていませんでした。このメカニズムの解明によって、遺伝子発現量の定量解析でがんのような異常細胞増殖が起こるかどうかが判るようになりました。さらに、抗がん剤の正確な評価や新薬開発の促進も期待されます。本研究は、理化学研究所横浜研究所ゲノム科学総合研究センターの畠山眞里子氏らとの共同研究成果です。

 ・下平研究室

 

≫≫◆エタノールからプロピレンを合成(毎日新聞12/12朝刊)
資源化学研究所 岩本正和教授

 シリカを主成分とする多孔体を用いて、エタノールをプロピレンに選択的に製造する方法を開発しました。工業化のための研究を開始します。

 ・岩本研究室
関連特許:特願2006-013259

最新発明情報をご覧ください)

 

≫≫◆住宅ローン担保証券の運用分析(日経金融新聞 12/18)
イノベーションマネジメント研究科 中川秀俊助教授

 資産運用や企業の倒産リスクなどの計量分析を専門とする中川助教授らは、ソシエテジェナラル・アセットメントの債券運用部と共同で、住宅ローン担保証券の投資価値がどう変化するかの要因分析についての研究を開始します。今後は、個別銘柄の割高、割安を判断する手法開発にも着手する予定です。

 ・中川先生HP

≫≫◆International Conference on Control, Automation, Robotics and Vision (ICARCV) の2006年Best Paper賞を受賞
精密工学研究所 張暁林助教授

 ICARCVはIEEEが主催する学会で、432報の論文の中からBest Paper賞を張助教授の"An Object Tracking System Based on Human Neural Pathways ofBinocular Motor System"が受賞しました。人間の双眼の眼球運動制御神経システムをモデル化して、そのままロボットの「眼」の運動制御に組み込んだものです。

 ・張研究室
関連特許:特開2006-065094、2006-258543、2006-329747、
特願2005-285296、2006-060338、2006-282082

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