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第31号(2007年3月)

 皆さまこんにちは。今年は暖冬のせいか、雪らしい雪を見ることなく3月を迎えてしまいました。年度末は皆さまお忙しいことと存じますが、異動等で送付先に変更がある場合は、ご一報いただけますと幸いです。今月は、「JST Innovation Bridge 東京工業大学研究成果発表会」を開催いたします。多数のご来場をお待ちしております。

ご意見・ご感想・登録内容のご変更はこちらまで →→→ mail@sangaku.titech.ac.jp

=目次===============================================================
【1】研究・産学連携本部からのお知らせ

≫ 8件のイベントのお知らせ
【2】産学連携活動のご紹介
≫ 「東京工業大学産学連携会員制度の発足について」
【3】東工大の専攻紹介
≫ 機械系の専攻&研究室(1)
【4】最新発明情報
≫ 今月は未公開特許情報が3件増えました
【5】新聞掲載記事
≫ 9件の東工大研究関連記事ご紹介
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【1】研究・産学連携本部からのお知らせ
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≫≫◆第14回KVSセミナー「天職を創る!」

 日 時: 日時:平成19年3月2日(金)18:30~19:30(懇親会/19:30~21:00)
場 所: 田町キャンパス、キャンパスイノベーションセンター1F 国際会議室
主 催: 蔵前工業会、東京工業大学
その他: 参加費(一般/1,000円)、要事前申込み
詳 細: http://kuramae-kvs.sakura.ne.jp/seminar%20news%20.html#14thsemi

 本セミナーは、東工大と一橋大学の卒業生で若いうちに天職を得た人たちと専門家による職業について考えるパネルディスカッションです。第12回までのセミナー議事録は、HPに掲載していますので是非ご覧ください。

 

≫≫◆第4回都市地震工学国際会議

 日 時:
平成19年3月 5日(月)9:20~18:25
6日(火)9:40~17:40
場 所: 大岡山キャンパス 西9号館 デジタル多目的ホール
主 催: 21世紀COEプログラム「都市地震工学の展開と体系化」
その他: 参加費無料(懇親会/2,000円)、要事前申込み
詳 細: http://www.cuee.titech.ac.jp/Japanese/Events/Data/event_070305.html

 本会議では、国内外の著名な研究者による基調講演、招待講演などを含む全体セッション以外に、トピックス(地震動、津波、地盤・基盤構造、上部構造の耐震、構造物の地震応答解析の最先端、振動制御、地震防災と人間行動など)ごとのパラレルセッションを設けます。若手研究者の発表を拡充し、120余編の発表を予定しています。なお、発表は全て英語で行われます。

 

≫≫◆C12A7とナノポーラス材料に関する国際シンポジウム2007
~機能性ナノポーラス材料の現状と未来を探る~

 日 時: 平成19年3月8日(木)9:30~18:00
場 所: すずかけ台キャンパス すずかけホール
主 催: 東京工業大学 フロンティア創造共同研究センター
その他: 参加費無料(懇親会/3,000円)、要事前登録(3/1締切)
詳 細: http://lucid.msl.titech.ac.jp/~www/nanoporous2007/index.html

 12CaO・7Al2O3(C12A7)材料の機能開拓に関する研究は、多くの研究者や異なる研究分野と関わりの中で発展してきました。この度、近年の発展著しいナノポーラス材料とC12A7材料との接点を探りながら、今後のナノポーラス材料の展開と応用の方向性を探るべく国際シンポジウムを開催いたします。参加登録された方には、予稿集を差し上げます。

 

≫≫◆第28回大田区との技術交流セミナー

 日 時: 平成19年3月8日(木)18:00~20:00
場 所: 大田区産業プラザ(PiO)4F 交流サロン
主 催: 大田区産業振興協会、理工学振興会(東工大TLO)
その他: 参加費無料、要事前申込み
詳 細: http://www.pio.or.jp/news/2007_02/21_semi/index.htm

[講演者]理工学研究科 物質科学専攻 永田 和宏 教授
[タイトル]「たたら製鉄を現代に」

大田区との技術交流セミナーでは、月替わりで本学教員が最新テクノロジーをご紹介しており、どなたでもご参加いただけます。今月は、"たたら製鉄技術"の歴史・文化、現代製鉄法の抱える課題、鉄鋼生産における地球環境問題や資源問題など幅広く、ダイナミックにお話しいたします。わが国古来の製鉄原理を解明し、現代の技術で同様の銑鉄や鋼を造る可能性を論じます。

 

≫≫◆JST Innovation Bridge 東京工業大学 研究成果発表会

 日 時: 平成19年3月12日(月)13:00~17:30
場 所: 秋葉原UDX Conference 6F
主 催: 東京工業大学 研究・産学連携本部
その他: 参加費無料
詳 細: http://deainoba.jp/

 イノベーション創出の可能性を秘めたシーズ候補を、産業界の視点で探索いただく場を提供いたします。「バイオ・化学」、「電機・電子・機械・IT・エネルギー・その他」の2分野に分けて会場を設け、各7名ずつ計14名の研究者が研究発表を行います。詳細については、JSTのホームページをご覧ください。

 

≫≫◆統合研究院・国際ワークショップ
~安全安心を目指す"セキュアマテリアル"~

 日 時: 平成19年3月22日(木)9:30~17:45
場 所: 大岡山キャンパス 西9号館 デジタル多目的ホール
主 催: 統合研究院
その他: 参加費無料(懇親会/3,500円)
詳 細: http://www.iri.titech.ac.jp/

 本国際ワークショップでは、社会科学、工学、企業経営などの分野で活躍する内外の講師をお招きします。科学技術の安全学、リスク管理の方法、素材安全性に関わる課題について描き出し、安全安心に対する価値観に基づいた素材開発の取り組み、目指すべき目標を問い直します。講演者や事前申込み詳細については、統合研究院HPをご覧ください。

 

≫≫◆東京工業大学COE21量子ナノ物理学研究会
「カーボンナノチューブの光学応答」

 日 時: 平成19年3月22日(木)10:00~17:00(予定)
場 所: 大岡山キャンパス 百年記念館 第1会議室
主 催: 21世紀COEプログラム「量子ナノ物理学」、東京工業大学量子ナノ物理学研究センター
その他: 参加費無料、当日申込み可
詳 細: http://www.phys.titech.ac.jp/coe21/symposium/wakate.html

 急速に進展するカーボンナノチューブの光学応答に関する最新の研究成果を分野外の方にも分かりやすいように基礎からじっくり講演していただきます。講演会終了後、懇親会を開催予定ですので、あわせてご参加ください。

 

≫≫◆東工大横浜ベンチャープラザ、入居者決定のお知らせ

 中小企業基盤整備機構は、東工大横浜ベンチャープラザの入居者14者を決定しました。東工大横浜ベンチャープラザは、中小企業基盤整備機構が、国立大学法人東京工業大学、神奈川県、横浜市と連携し、平成18年12月に完成したインキュベーション施設です。入居者の詳細については、下記URLをご覧ください。

 ・中小企業基盤整備機構

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【2】産学連携活動のご紹介
「東京工業大学産学連携会員制度の発足について」
企画部門長 国吉 浩
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 東京工業大学 研究・産学連携本部は、平成15年10月の設立以来、東工大の産学連携の一元的窓口としての機能を果たすべく、体制の充実に努めてまいりました。さらに来たる4月から、現在(財)理工学振興会が行っている承認TLO業務も統合し、東工大の産学連携窓口の一元化を完成させることとしております。

 これを機に、東工大の産学連携活動に産業界側から参加、支援する中核組織として、会員制度「東京工業大学産学連携会員制度」を発足させます。本組織は、これまで(財)理工学振興会の活動を通して東工大産学連携活動に御参加、御支援いただいてきた同財団のTLO会員制度を継承・発展させるものです。ちょうど法人化後3年を迎える大学本体が、直接募る会員制度であり、従来の産学連携活動にとらわれず、産業界と大学との幅広い交流、協力を共に模索していく場として運用していきたいと考えております。多数の企業の東京工業大学産学連携会員制度への参加を期待しております。

 具体的な活動としては、技術相談、大学所有特許の無料の詳細開示、技術交流会等のTLO会員への従来からのサービスに加え、新たに、会員企業のニーズに応じた最適な産学連携の形態を企業とともに相談しつつ設計、実施する「テーラーメイド産学連携」や、会員企業の経営陣と東工大の幹部が産学連携や広く大学の活動について議論する定期的「意見交換会」などのサービスを行う予定です。

 このように東京工業大学産学連携会員制度は、産業界と大学との双方向のコミュニケーションに基づき、産学連携をはじめとした東工大の活動をより向上させるのに役立てるとともに、会員企業も大学活動から十分得るものがあるように、制度の詳細を検討しているところです。制度の詳細が決まりましたら、また御案内申し上げます。御期待ください。

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【3】東工大の専攻紹介
機械系の専攻&研究室(1)
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 今月から2ヶ月にわたって、ロボット技術に関係する研究を行っている研究室を紹介します。近頃ではロボットと言えば、人間の姿に似た2足歩行をするヒューマノイド型が話題を集めていますので、皆さんも身近に感じられているのでないでしょうか。ところでロボット技術は、構造、材料、エネルギ、制御などの各分野の技術の集約形です。そのため、最先端の機械系工学技術、構造・機構学、制御・情報学、計測学、エネルギ工学、人間・環境工学など、数多くの専攻がこれに関係しています。今月は、東工大で"機械系3専攻"と呼ばれている3つの専攻のご紹介となります。

 ☆教員検索サイト☆

 

理工学研究科 機械物理工学専攻

理工学研究科 機械制御システム専攻
  • 伊能教夫 教授
    X線CTデータに基づく骨体の個体別モデリングと応力解析、自律分散型群ロボット(SMC)の研究
  • 伏信一慶 助教授
    ナノデバイスからシステム熱管理に至る電子機器実装における熱現象、燃料電池高度化のための熱流体工学的研究
  • 奥冨正敏 教授
    多視点画像からの3次元復元とその応用、カラースーパーレゾリューション自律移動車のための視覚誘導
  • 帯川利之 教授
    加工のシミュレーション、微細加工、知的生産加工システム
  • 北川 能 教授
    ウエアラブルフルードパワーの研究、鉄道車両用油圧ブレーキの開発、水圧用高速電磁弁の開発
  • 塚越秀行 助教授
    人体に適応化するウェアラブル・フルードパワーの開発、3D自在変形アクチュエータの開発、瓦礫踏破能力を飛躍的に向上させる跳躍・回転移動体
  • 齋藤義夫 教授
    発泡スチロールの3Dラピッドプロトタイピング、陰影情報による立体形状認識、環境対応型工作機械用ミスト及び臭気センサの開発
  • 三平満司 教授
    非線形制御理論とその応用、ノンホロノミックシステムの制御
  • 藤田政之 教授
    ネットワーク型最適制御、ロバスト制御とその応用
  • 大山真司 助教授
    囲い込み信号場による位置計測、センサネットワークシステム、マイクロ波を用いた地中埋設物の探索と画像化技術
  • 倉林大輔 助教授
    群知能ロボットに関する研究
  • 山浦 弘 助教授
    柔軟媒体搬送機構の媒体搬送特性解析、浮遊ロボットの姿勢制御に関する研究、柔軟ロボットマニピュレータの高速制振駆動
  • 山北昌毅 助教授
    アクロバットロボットの制御、人工筋アクチュエータの開発
理工学研究科 機械宇宙システム専攻
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【4】最新発明情報:特許情報公開のご案内
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 研究・産学連携本部のHPでは、特許情報をご紹介しています。今月は未公開特許情報が3件増えました。それ以外にも公開特許情報、登録特許情報をお知らせしています。詳しくはHPをご覧ください。

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【5】新聞掲載記事
9件の東工大研究関連記事ご紹介
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≫≫◆微量の試料を検知するバイオセンサー(日経産業新聞 1/15)
総合理工学研究科 物理電子システム創造専攻 梶川浩太郎助教授

 50μm径の光ファイバー先端に数万個の抗体たんぱく質を付けた金微粒子(5μm径)を付着させたものを開発しました。この光ファイバーに光を入れることで金微粒子表面の局在表面プラズモンを観測できます。これを試料に浸けると、試料中に検出目的の抗原が含まれている場合はファイバー先で抗原-抗体反応がおき、局在表面プラズモンの強度が変化します。この変化量を測定する仕組みです。従来の局在表面プラズモンを用いた検出器は非常に大きい装置でしたが、光ファイバーを用いることで持ち運びも可能な小型装置となりました。

 ・梶川研究室

 

≫≫◆熱電変換材料(日本経済新聞 1/22朝刊)
フロンティア共同創造研究センター 細野秀雄教授

 人工宝石として知られるありふれた酸化物チタン酸ストロンチウムを使って高い効率を示す熱電変換材料の開発に世界で初めて成功しました。熱電変換材料は、温度差を与えると発電し、逆に電気を流すと冷えるという性質を示すものです。この研究で、熱起電力が電子を生成させた通常のチタン酸ストロンチウムの約5倍に上昇し、従来の重金属に対しては約2倍の変換効率を達成しました。発電素子、冷却素子、熱センサーなどへの幅広い応用が期待できるほか、太陽光発電のようなクリーンエネルギー技術に繋がる可能性があります。なお、この研究は名古屋大学、科学技術振興機構ERATO・SORST、東京大学との共同研究成果です。

 ・研究の詳細
細野研究室 (先月号【研究成果】に掲載したものを再掲載してました)

 

≫≫◆光触媒を組み込んだマイクロリアクター(日経産業新聞 1/25)
理工学研究科 物質科学専攻 市村禎二郎教授、化学専攻 松下慶寿助手

 幅500μm、深さ100μmの溝に酸化チタンなどの光触媒を塗布したマイクロリアクターを用いて有機化合物の合成を行いました。紫外線照射によってベンジルアミンをエチルベンジルアミンに変換する反応では、通常のビーカー中の反応では5時間かかっていた反応が10秒で起こることがわかりました。ただ、大量合成には向かない方法なので、効率の高い光学異性体の合成を行って医薬品を作るなど少量で価値の高い合成に用いられることが期待されます。なお、これは三井造船との共同研究成果です。

 ・市村研究室

 

≫≫◆微量な希少金属の回収技術(日経産業新聞 2/5)
資源化学研究所 竹下健二助教授

 紫外線を照射することによって形状を変えて金に配位し、可視光を照射すると形状が戻って金を放す化合物を開発しました。この化合物は繰り返し使用が可能です。

 ・竹下研究室

 

≫≫◆エタノールからプロピレンを製造する技術
(日経産業新聞 2/5、日本経済新聞 2/9朝刊)
資源化学研究所 岩本正和教授

 9%以上の高効率でエタノールをエチレン、プロピレン、ブタンに転換するナノ多孔体のセラミック微粒子にニッケルを添加した触媒を開発しました。温度などの合成条件を変えることで、生成物の割合を調節することができます。今回開発した触媒は繰り返し使用特性も高いものです。プロピレンは消費量の多い汎用ポリマーであるポリプロピレン(PP)の原料ですが、PPがバイオ由来のエタノールから高効率に生産できる可能性があります。

 ・岩本研究室  
・関連特許:国際特許公開番号 WO2005/023420、特願2006-013259
(最新発明情報をご覧ください)

 

≫≫◆炭化水素系材料を用いた燃料電池用電解質膜(日経産業新聞 2/7)
理工学研究科 有機・高分子物質専攻 柿本雅明教授

 現在、燃料電池用電解質膜として使われているフッ素樹脂系の膜に比べて、10倍程度強度が高く、価格が3分の1程度の炭化水素系の材料を用いた電解質膜を開発しました。開発した膜は、芳香族系炭化水素のデンドリマーにスルホン酸基を持たせたもので、電解質膜の特性である水素イオンの伝導度は現状のフッ素樹脂系の膜と同程度です。

 ・柿本研究室  
・関連特許:特開2003-183244

 

≫≫◆プラズマを用いたPCBの処理(日刊工業新聞 2/15)
総合理工学研究科 化学環境学専攻 渡辺隆行助教授

 高温プラズマは色々な有機物を分解することができ、有害物質の分解処理にも使用できます。従来のガスプラズマは6000~20000℃でしたが、渡辺研究室では、カイロンエンプロリーデと共同で、最高30000℃の高温の水プラズマ発生装置を開発しました。これにより、PCB、硫酸ピッチ、低レベル放射性廃棄物などを瞬時に無害なガスに処理することが可能になりました。

 ・渡辺研究室
・関連特許:特開2004-111137、特開2004-268009、特開2005-249587

 

≫≫◆簡便にナノ粒子構造を解析するX線分析法(化学工業日報 2/19)
総合理工学研究科 化学環境学専攻 泉康雄講師

 放射光X線を光源として、ナノ粒子の構造をその場で観測できるシステムを開発しました。X線カウンターとX線分光結晶分析装置、解析用ソフトを組み合わせたものです。実際の測定では、白金-スズ粒子の触媒の微細構造を解析できました。

 ・泉研究室

 

≫≫◆マウスES細胞培養の新技術(日経産業新聞 2/19)
生命理工学研究科 生体分子機能工学専攻 赤池敏宏教授、長岡正人助手

 細胞の接着に係わる分子「E-ガドヘリン」と免疫グロブリンG(Ig-G)を組み合わせた人工たんぱく質で作った培地の上でES細胞を増殖させる技術を開発しました。この人工たんぱく質を含む培地ではES細胞が培地上部のE-ガドヘリンと結合するために、培地にしっかりと接着します。培養した後には、キレート剤を加えるだけで、この結合が簡単に切断でき、培地からES細胞を傷つけずに採取することができます。

 ・赤池研究室

 

※ 本学教員の所属・肩書きは、2007年2月1日現在のものです。

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