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第45号(2008年5月)

 皆さまこんにちは。新緑薫るすがすがしい季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
今月は、すずかけ台キャンパスにて「すずかけ祭」が開催されます。多くの企画をご用意しておりますので是非ご来場ください。

※異動等でメルマガの送付先に変更がある場合は、mail@sangaku.titech.ac.jp までご一報いただけると幸いです。
また、メルマガへのご意見・ご感想もお待ちしております。

=目次===============================================================
【1】研究・産学連携本部からのお知らせ

≫ 5件のお知らせ
【2】グローバルCOEプログラム紹介
≫ 「生命時空間ネットワーク進化型教育研究拠点」
【3】最新発明情報
≫ 今月は未公開特許情報が8件増えました
【4】最近の研究成果
≫ 1件の研究成果のご紹介
【5】新聞掲載記事
≫ 19件の東工大研究関連記事ご紹介

※今月号は「グローバルCOEプログラム紹介」はお休みさせていただきます。
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【1】研究・産学連携本部からのお知らせ
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≫≫◆第30回すずかけ祭・オープンキャンパス

日 時: 平成20年5月10日(土)~11日(日)
場 所: すずかけ台キャンパス
主 催: 東京工業大学
併 催: オープンキャンパス(5月9日(金)~11日(日))
 詳 細: http://www.sok.titech.ac.jp/suzukakesai/

 すずかけ祭とは、例年5第2週の土・日曜日に開催されている学園祭です。
期間中は、本学教授の細野秀雄氏(フロンティア研究センター、応用セラミックス研究所)による講演会や研究室の公開、本学管弦楽団によるミニコンサートなど多くの企画を用意しています。
また、この度東工大新技術コーナーを拡充しましたので、是非お立ち寄りください。

☆東工大新技術コーナー(フロンティア創造共同研究センター棟1F)
開館時間:10:00~16:00
展示テーマ一覧

 

≫≫◆第41回大田区との技術交流セミナー

 日 時:

平成20年5月8日(木)18:00~20:00

場 所: 大田区産業プラザ(PiO)5F会議室
主 催: (財)大田区産業振興協会
協 賛: 東京工業大学 研究・産学連携本部
その他: 参加費無料、要事前申込み
詳 細: http://www.pio-ota.jp/news/u-seminar/41.html
講演者: 東京工業大学炭素循環エネルギー研究センター 玉浦 裕 教授
   
テーマ: 「ロータリー式太陽熱反応炉の開発~海外サンベルトでの太陽熱利用技術~」

 本セミナーでは、「サンベルト(Sunbelt:日照量の大きい地域)から遠く離れた日本においても経済性が成立する可能性がある燃料生産システム」として実用化が期待される技術について紹介します。関連する基幹技術として「ビームダウン型集光システム技術」「溶融塩による集光熱蓄熱技術」「高温太陽熱化学反応を利用したキャビティ型リアクター」などについての研究開発も推進されています。どなたでもご参加いただけますので、お気軽にお申込みください。

 

≫≫◆MOT特別セミナー2008-グローバル競争に打ち勝つ技術経営-

 日 時: 平成20年5月13日(火)14:00~16:00
 場 所: 大岡山キャンパス 西9号館ディジタル多目的ホール
主 催: 東京工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科
後 援: インスティテューショナル技術経営学(21世紀COEプログラム)
その他: 参加費無料、要事前申込み
申込先: イノベーションマネジメント研究科事務室
アドレス mot.titech@gmail.com
電話番号 03-3454-8910(または-8912)
詳 細: http://www.mot.titech.ac.jp/data/event_2008_05_13.html

 本セミナーでは、「グローバル競争に打ち勝つ技術経営」をテーマに、技術力を基にグローバルに事業を発展させる経営戦略・技術戦略を実践されている坂根正弘氏(株式会社小松製作所代表取締役会長)、秋元浩氏(武田薬品工業株式会社常務取締役)をお迎えし、講演いただきます。プログラムはHPをご覧ください。

 

≫≫◆蔵前ベンチャー相談室『第19回KVS セミナー』

 日 時: 平成20年6月19日(木)19:00~20:15(交流会20:15~21:45)
 場 所: 田町キャンパスイノベーションセンター1階国際会議室
 主 催: 東京工業大学、蔵前工業会
その他: 講演会無料(交流会費2,000円当日支払)、要事前申込み
詳 細: http://kuramae-kvs.sakura.ne.jp/

 今回は「ベンチャー・キャピタルとの付き合い方」について、ベンチャー側、VC側の両者のパネルディスカッションを開催します。是非ご参加ください。

・講師  篠田亘司氏 大学在学中にシノックス株式会社を創業、現在アジルネットワーク株式会社CEO年商18億円
  安達俊久氏 伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社社長
・コーディネータ  公平良三氏 蔵前ベンチャー相談室運営委員

*KVS特別セミナー講演録掲載のお知らせ*

2008年3月11日、田町キャンパスイノベーションセンターにおいて、株式会社アオキの青木豊彦社長をお迎えして、モノづくりの魅力について講演いただきました。講演録がHPに掲載されましたのでご覧ください。

 詳 細

 

≫≫◆東工大横浜ベンチャープラザ入居企業【募集中】のお知らせ
~起業・新規事業・産学連携を目指す方を応援する施設です~

 東工大横浜ベンチャープラザでは現在2スペース(107号室:約83m3、401号室:約121m3)の入居者を募集しております。
入居資格者は「大学発ベンチャー」や「そのベンチャー設立に向けて具体的な起業計画・事業計画をお持ちの方」です。随時、施設見学や入居相談を受け付けておりますので、以下よりお気軽にお申し出ください。

 詳 細: http://ttyvp.smrj.go.jp/index.html
問合せ: 東工大横浜ベンチャープラザ
TEL: 045-989-2205 担当:穐本(アキモト)
E-mail: information@ttyvp-smrj.jp

 

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【2】グローバルCOEプログラム紹介
「生命時空間ネットワーク進化型教育研究拠点」
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 今回は、「生命科学」分野で採択された「生命時空間ネットワーク進化型教育研究拠点」について紹介します。

この拠点プログラムは、生命理工学研究科 白髭克彦教授を拠点リーダーとし(2007年度は濡木理教授(現、東京大学教授))、東京工業大学の生命理工学研究科5専攻のほか、理工学研究科 電気電子工学専攻、バイオ研究基盤支援総合センター、学術国際情報センターの教員が担当しています。
また、学外の東京医科歯科大学医歯総合研究科、理化学研究所脳科学総合研究センター、カルフォルニア大学ロサンゼルス校、米国スクリプス研究所、フランスCNRSとの連携も取って運営しています。

生命理工学研究科5専攻

・分子生命科学専攻 分子やその集合体についての構造と機能を解明し、さらにそれらが構成する分子ネットワークの働きを明らかにすることを目指すばかりでなく、生命に関わる新物質の創製・発見を目指しています。

・生体システム専攻 生体がシステムとして高い統御能を保つ機構、すなわち生体情・形態形成、分子進化・生体統御、各種細胞機能および発生の機構の解明を目指しています。

・生命情報専攻 細胞の増殖・分化、個体の老化・生殖、癌・感染症や成人病、神経システム、生物・環境相関など、21世紀の人類が避けて通ることのできない重要な生物学的諸問題を扱っています。

・生物プロセス専攻 「有用物質の生産」と「生物機能の応用」を目的とし、「生物駆動型の新技術」を発展させるための研究を行っています。

・生体分子機能工学専攻 分子科学の3本柱とも言うべき物理化学・有機化学・生物化学(分子生物学)を武器として、生命システムの解明と生体機能の工学的制御による物質生産や医療への応用を追及しています。

 

理工学研究科 電気電子工学専攻
社会基盤を構成する電気エネルギーシステムと通信伝送システムを中心とする電気電子工学分野において、ハードウエア技術とシステム・ソフト技術の双方の技術に関する教育と研究を行っています。

バイオ研究基盤支援総合センター
アイソトープ実験分野、遺伝子実験分野、生命情報分野、蛋白質情報解析分野、ゲノム情報解析分野、RNA情報解析分野により構成されており、これらの最先端の設備や研究環境の提供、実験用生物の維持・管理、また、ポストシーケンス時代にふさわしい先端的なバイオインフォマティクスの研究を行っています。

学術国際情報センター
最先端の情報技術を駆使して研究・教育の支援を行い、またその成果を国内外の研究機関、教育機関等に発信して交流・連携を深め、研究・教育の活性化、国際交流の発展に寄与しています。

本拠点では、"分子認識"に焦点を当てた21世紀COEでの教育・研究基盤をさらに発展させ、分子・細胞・組織・個体すべてのレベルにおいて多分子がネットワークを構築し生命を維持するメカニズムの解明、さらにこれを制御することによるバイオ・医療応用まで研究対象とします。基礎と応用を両立させた研究を推進し、産学に通用する人材を養成するために、国内外の研究機関との連携のもとに、これまでの異分野融合型の国際教育研究拠点を強化・拡大し、博士課程学生に優れた教育環境・プログラムを提供し、"究理 創造型人材"ともいうべきプロフェッショナルな博士を育成します。
生命は、分子、細胞、組織、個体のあらゆるレベルでネットワークを形成しており、分子が時間変化すると動的な構造変化により生命化学反応が生じ、細胞や組織が時間変化すると増殖・分化や発生が起こり、さらに、個体が時間変化することで進化が起こるという概念を研究の主軸とし、次の3つのクラスターを設立して教育研究を行っていきます。

1) 生命時空間ネットワークの構築原理の解明→実験科学と計算科学が両立できる人材の育成
2) 解析技術の開発→基盤技術の開発ができる創発型人材の育成
3) 医療への応用展開→理工学と臨床医学に通じた人材の育成
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【3】最新発明情報
特許情報公開のご紹介
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 研究・産学連携本部のHPでは、特許情報をご紹介しています。今月は未公開特許情報が8件増えました。それ以外にも公開特許情報、登録特許情報をお知らせしています。詳しくはHPをご覧ください。

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【4】最近の研究成果
1件の研究成果のご紹介
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≫≫◆"The Electrical Conductivity of Post-Perovskite in
Earth's D'' Layer"

Science Vol. 320. pp.89-91(2008)
理工学研究科 地球惑星科学専攻 廣瀬敬 教授
太田健二氏(学生)、新名良介氏(学生)

地球マントル最下部(深さ約2700~2900km)の主要鉱物ポストペロフスカイト相がきわめて高い電気伝導率を持ち、液体金属コアとの電磁気的結合の結果、角運動量を交換することによって、マントルの自転速度を変動させていることを世界で初めて明らかにしました。この鉱物がある約130万気圧、2500度という地下環境を実験室で再現し、電気伝導率を測定したところ、この鉱物の層は下部マントルのほかの部分より10~1000倍も電気を通しやすいことが判明したものです。鉱物層に大きな電流が流れ、地球を取り巻く磁場との相互作用でマントルに力が加わると考えられます。なおこれは、大阪大学、海洋研究開発機構、高輝度光科学研究センター、日本電子株式会社との共同研究成果です。

 ・内容詳細
廣瀬研究室

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【5】新聞掲載記事
19件の東工大研究関連記事ご紹介
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≫≫◆バイオ用いたナノ構造半導体の形成法
(日本経済新聞3/21朝刊、日刊工業新聞3/24)
総合理工学研究科 物質電子化学専攻 原正彦 教授

松下電器産業、東北大学、奈良先端科学技術大学院大学、大阪大学と共同で、数nmレベルの超微細構造半導体形成法を開発しました。シリコン基板上にリソグラフィー技術で形成したチタンの回路パターン上に、シリコンには吸着せずチタンにのみ吸着する分子鎖を取り付けたフェリチンタンパク質を自発的に並ばせます。このフェリチンタンパク質には金属化合物を内包させておき、500℃程度の熱を加えてフェリチン内の金属化合物を金属に還元し微細構造を形成するものです。フェリチンは生体内から抽出して得ますが、ナトリウム等のアルカリ金属イオンを多量に含んでいます。今回は、内包させる金属化合物と置換することでアルカリ金属イオンを百億分の1レベルまで低減させています。

 

≫≫◆三層型薄膜太陽電池で変換効率18%(日経産業新聞3/21)
理工学研究科 電子物理工学専攻 小長井誠 教授

ガラスと酸化スズの基板上に、モノメチルシランなどを450℃、100パスカル程度で蒸着した炭化シリコン膜と、CO2とシランなどを基板上に蒸着した酸化シリコン膜で、一層タイプの太陽電池を作製したところ、それぞれ1.04V、1.03Vの電圧が得られ、光電変換効率は従来に比較して4%、3%向上しました。次世代太陽電池の有力候補である三層タイプの薄膜太陽電池とした場合は、光電変換効率はこれまでの最高より4%高い18%となることが期待されます。

 ・小長井研究室

 

≫≫◆乾燥したユスリカ幼虫が生き延びるなぞを解明
(日本経済新聞 3/25夕刊、化学工業日報3/26、朝日新聞 3/28朝刊、
毎日新聞4/6朝刊)
バイオ研究基盤支援総合センター 櫻井実 教授

ネムリユスリカの幼虫は、乾燥状態にさらされると代謝活動を停止して干からび、雨期になって水に浸ると元に戻ります。農業生物資源研究所との共同研究で、トレハロースが水の代わりにユスリカ幼虫の体内にほぼ均一に分布し、硬くガラス化していることを明らかにしました。この物質は、ある温度以下では非常に安定で、その中にたん白質のような不安定な物質をカプセルのように閉じ込め、安定化させていることがわかりました。この成果を細胞などの生態組織を生きたまま常温で乾燥保存する技術の開発や、乾燥に強い作物の作出に応用できることが期待できます。

 ・詳細
櫻井研究室

 

≫≫◆ハイドロフルオロカーボンを用いたウラン抽出
(日刊工業新聞3/26)
原子炉工学研究所 藤井靖彦 教授

 現在、使用済み核燃料再処理でのウラン回収には、抽出剤としてn-ドデカンとリン酸トリブチルを7対3の割合で混合して使っています。藤井教授らは、東北大学、株式会社日本ティーエムアイと共同で、可燃性のn-ドデカンの代替に不燃性のデカフルオルペンタンを用いても、従来と同程度の抽出、回収が可能であることを見出しました。

 ・藤井研究室

 

≫≫◆太陽光レーザー用レンズ(日刊工業新聞3/27)
理工学研究科 機械物理工学専攻 矢部孝 教授

矢部教授らは、太陽光を集光して強力なレーザー光を作る実験を行っています。これまで用いていたレンズでは太陽光の40%ほどしかレーザー集光装置に届かず、十分なエネルギーが得られませんでした。今回作製したレンズでは80%ほどが集光装置に届き、20000℃相当のエネルギーをレーザー光で実現できる見込みです。

矢部研究室

 

≫≫◆低消費電力ワンセグ受信用チップLSI(化学工業日報3/27)
理工学研究科 電気電子工学専攻 荒木純道 教授

松下電器産業と共同で、携帯電話による地上デジタル放送の高感度受信に不可欠なダイバーシティ機能(複数のアンテナを内蔵し受信信号を合成してノイズを除去する)に対応するワンセグ受信用チップLSIを開発しました。従来は、IC 3個が必要で消費電力を低くできませんでしたが、今回の開発品は、トランジスタとコンデンサーを並列に設置した信号変換回路を用いて、消費電力を従来品の3分の1としました。

 ・荒木研究室

 

≫≫◆種類が異なる複数の燃料電池を使った発電効率を高める実証試験
(日本経済新聞3/28朝刊)
統合研究院 荒木和路 特任教授

東工大では、2009年から、東京ガス、新日本石油と共同で、固体酸化物型(SOFC)と固体高分子型(PEFC)燃料電池を組み合わせて発電効率を高める実証試験を大岡山キャンパスで開始します。来春開設する交流施設の一部に燃料電池を設け10kW程度をまかなう予定です。実証試験は、1)SOFCで水素を消費して発電、2)発電に使い切れなかった水素をボンベに一時貯蔵、3)SOFC廃熱を用いて水素を生産、4)使う電力に必要なだけの水素をPEFCに導入、という手順で行います。

 

≫≫◆次世代FeRAM向け新メモリ材料(日刊工業新聞3/28)
総合理工学研究科 物理電子システム創造専攻 石原宏 教授

富士通研究所と共同で、ビスマスと鉄、酸素で構成するビスマスフェライトの結晶にサマリウムを6~10%添加した材料を用いて、1000億回の書き換えが可能なメモリーを開発しました。ビスマスフェライトは非常に有力なメモリー材料候補でしたが、これまでは約1万回書き換えると劣化する課題がありました。今回は、漏れ電流を既存材料と同等に抑えることにも成功しました。既存材料をこの新材料と置き換えると現行製品のメモリー容量の128倍となる256メガビット以上の製品に対応できます。将来、パソコンや携帯電話などに搭載される小型で大容量の次世代メモリーに適用される予定です。

 ・詳細
石原研究室

 

≫≫◆新規有機半導体材料(化学工業日報4/1)
総合理工学研究科 物質電子化学専攻 山下敬郎 教授

 山下教授らは、p型半導体材料として有機電界効果トランジスタに利用できると期待されるテトラチアフルバレン(TTF)誘導体を開発しました。TTFは、薄膜化すると不安定になると知られていましたが、TTF骨格の両末端に芳香族環を導入するなどの改良を行ったことで、熱に安定で、移動度が0.011cm2/V・sec、オン・オフ値が160000という特性が得られました。高移動度であり、実用化が期待されます。

 ・山下研究室

 

≫≫◆横浜市鶴見区との「震災対策推進に関する覚書」
(日刊工業新聞4/3、毎日新聞4/4)

 東京工大都市地震工学センターは、横浜市鶴見区と「震災対策推進に関する覚書」を交わしました。同センターの都市防災に関する調査研究を、鶴見区が進める耐震補強や被災者支援などに反映する予定です。

 ・都市地震工学センター

 

≫≫◆マントル最下層鉱物の電気伝導性による地球自転の変動
(日本経済新聞4/4朝刊、東京新聞4/4朝刊、日経産業新聞4/4、
日刊工業新聞4/4、中国新聞4/4夕刊)

 →「最近の研究成果」をご覧ください。

 

≫≫◆下水汚泥燃料化技術(化学工業日報4/4、4/11)
フロンティア研究センター 吉川邦夫 教授

 吉川研究室では、株式会社マイクロ・エナジーと共同で、下水汚泥や建築廃材などのバイオマスを800度以上の高温水蒸気や空気の混合気体を用いて熱分解し、抽出されたガスを燃料利用する小型燃料化システムを開発しています。処理能力は1時間当たり約40kgです。約1トンの処理量で発電量は20~30kW程度ですが、企業や小規模な町村など幅広いところで設置できる大きさです。今後はタイやマレーシアなど稲作が盛んなアジア地域への展開をめざします。

 ・吉川研究室
株式会社マイクロ・エナジー

 

≫≫◆オニヒトデが黒潮で北上することを解明(朝日新聞4/9夕刊)
情報理工学研究科 情報環境学専攻 灘岡和夫 教授

 スーパーコンピューターを用いたシュミレーションで、沖縄でオニヒトデが大量発生すると、幼生が黒潮に乗って本州や四国に押し寄せることが判明しました。オニヒトデは体が毒のある鋭いトゲに覆われている大型のヒトデで、大発生すると、その海域のサンゴを食べ尽くして壊滅的な被害を与えます。今回のシュミレーションで、石垣島や西表島の周辺海域で発生したオニヒトデの幼生は、5週間ほどで四国から紀伊半島の南岸に到達することが分かりました。紀伊半島や四国のオニヒトデの遺伝子は沖縄やフィリピンと極めて近いことが知られており、シュミレーションの裏付けとなります。

 ・灘岡研究室

 

≫≫◆慶応義塾大学経済学部との単位互換協定(日刊工業新聞4/11)

 東工大工学部は、慶応義塾大学経済学部と2~4年生が最大30単位まで相手学部の授業科目を履修し単位化できる単位互換協定を締結しました。一つの大学では不可能な多様な授業の履修ができ、文理の広い分野にわたって最先端の研究トピックにふれることができます。慶応大経済学部からは「ミクロ経済学中級」「工業経済論」「金融論」「ゲーム理論」「時系列分析」「ファイナンス入門」「現代中国経済論」などの科目が、東工大からは「統計学」「公共システム分析」「プロジェクトの経済学」などの科目のほか、各技術分野の科目が提供されます。

 ・詳細

 

≫≫◆個人別「見えにくさ」の評価技術(日刊自動車新聞4/15)
総合理工学研究科 人間環境システム専攻 中村芳樹 准教授

 中村准教授は、対象物の見えやすさ・見えにくさが年齢などの条件によってどのように違うかを、シミュレーションした「視認性評価画像」技術を開発しました。個々の人によって異なる視覚特性のデータサンプルを活用して対象物に画像処理を施し、どのように見えているかを表示するものです。高齢者や弱視者や色弱者の「見え方」を検証できることから、ユニバーサルデザインなどの評価への応用が期待されます。具体的な技術公開は東工大発ベンチャーの株式会社ビジュアル・テクノロジー研究所を通じて行います。

 ・中村研究室
株式会社ビジュアル・テクノロジー研究所

 

≫≫◆アブダビにおける太陽熱発電の実験プラント(日経産業新聞4/17)
炭素循環エネルギー研究センター 玉浦裕 教授

 コスモ石油は、玉浦教授が開発した地面に反射板を敷き詰めて跳ね返る光を中央のタワー型の集光・反射鏡の頂上部分に集めて再度反射させて地面の炉に蓄える装置(「ビーム・ダウン型」)の実験プラントを、アブダビに建設します。有効性が確認できれば、出力2万~3万kWの本格設備も建設して、地元電力会社などに電力を販売する予定です。このビーム・ダウン型は、従来のパネルで集めた光をパイプで集約する「トラフ型」太陽熱システムより高い発電効率が得られます。

 ・玉浦研究室

 

≫≫◆メタノールの透過を抑えたDMFC用の膜(日経産業新聞4/18)
資源化学研究所 山口猛央 教授

 直接メタノール形燃料電池(DMFC)の膜に求められるのは、燃料であるメタノールが負極から陽極側に移動しないように制限する一方で、プロトンが移動できるように極間に水を存在させることです。これまで開発された膜では、含まれる水分にメタノールが溶けてしまっていました。山口教授は、ポリイミド製の10~100μm程度の厚さの膜に100nmの細孔を空けて電解質ポリマーを充填しました。細孔内にナノ構造が制御されたポリマー充填層が形成されて、膜細孔内部にスルホン酸基が密集した場所が形成され、ここをプロトンが移動できるものです。

 ・詳細
山口研究室

 

≫≫◆疾病に関連するたんぱく質を検出するバイオセンサー
(日経産業新聞4/18)
量子ナノエレクトロニクス研究センター サンドゥー・アダルシュ
准教授、統合研究院ソリューション研究機構 半田宏 教授

 キヤノンと共同で、抗体を付けた磁性粒子などで狙った物質をとらえて半導体で検出する微小バイオセンサーを開発しました。ホール素子を利用した検出用半導体は、その表面に疾病抗原と結合する抗体を付けます。この抗原と特異的に吸着する物質でコーティングした磁性微粒子をサンプル血液に混ぜ、ホール素子表面に流します。血液中に疾病たんぱく質があれば、このたんぱく質が鉄粒子とホール素子表面の両方に付着します。ここに外部から磁場をかけると、ホール素子に電流が流れて、血液中に疾病たんぱく質があることを数十秒で検出できる仕組みです。非常に感度が高く、理論上は疾病たんぱく質一個からでも検出できます。

 ・関連発明 特開2007-187602、2006-282582、2005-060221、
特願2007-126651、2007-311860
サンドゥー研究室
半田研究室

 

≫≫◆化学工学専攻共催の「NEDOカレッジ」開講
(日刊工業新聞Newsウェーブ21 4/18)

 お茶の水女子大学ライフワールド・ウオッチセンター(LWWC)が公開講座として開催してきた「化学・生物総合管理の再教育講座」のうち社会技術革新関連の科目を新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と東工大理工学研究科化学工学専攻共催の「NEDOカレッジ」として開講します。ナショナル・イノベーション・システムにおける研究開発マネジメントや現代企業経営のほか、化学物質総合管理、エネルギーと技術革新、素材製造プロセスといった内容です。主たる受講対象者は、企業の技術開発部門や企画部門の担当者や管理者、小中高の教育関係者、行政・自治体関係者、NGO・NPO関係者、市民・消費者など社会人です。

 ・NEDOカレッジ


※本学教員の所属・肩書きは、2008年4月1日現在のものです。

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