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第5号(2005年1月)

新年あけましておめでとうございます。

皆様よいお年をお迎えのことと存じます。本年最初のメールマガジンを発行いたします。
本年もお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。

2005年よりメールマガジンの発行を毎月最初の営業日とすることにいたしました。
昨年までは毎月最後の営業日に発行していたのですが、皆様にとって月初めのほうが気持ちよくお読みいただけるであろうということで変更いたしました。12月末号はありません。楽しみにされていた方申し訳ありませんでした。

今月は、新年のご挨拶、韓国でのワークショップのご報告、ベテランコーディネーターの産学連携への思い、など読み応えのある内容です。このままウィンドウを閉じることなくお読みください。

なお、メルマガ臨時増刊号でご紹介した東工大第2回Inter-COE21シンポジウムが12月16日、経団連ホールにて開催されました。多数ご来場いただいきまして誠にありがとうございました。

さらにより良いものにするため、2005年も皆様のご意見・ご要望をお待ちしております。
お気軽に下記メールアドレスまでお寄せください。

mail@sangaku.titech.ac.jp

=====目次========================================================
【1月号巻頭言】 研究・産学連携本部 本部長 下河邉 明
【本部の活動紹介】 展示会&韓国でのワークショップ参加報告
【産学連携活動のご紹介】 産学連携推進コーディネーター 岩本 喜直
【最新発明情報】 特許情報公開のご案内
【最近の研究成果】 2つの研究成果のご紹介
【東工大のイベント】 3つのイベントのご紹介
【新聞掲載記事】 東工大研究関連記事ご紹介
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=【1月新春号巻頭言】=====================================================
「新年ご挨拶」
研究・産学連携本部 本部長 下河邉 明
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皆様、明けましておめでとうございます。旧年中は、東京工業大学の産学連携活動に対し、多大のご支援、ご協力をいただき、ありがとうございました。

昨年4月、国立大学法人化とともに研究・産学連携本部も本格的な業務を開始いたしましたが、おかげさまをもちまして、すでに平成16年末現在で、平成15年度を上回る共同研究・受託研究をいただくことができました。また、学内では知財や利益相反関連の規則等の制定も進み、産学連携に対する体制整備及び機関帰属となった特許の出願業務等も、順調に推移しております。組織的連携は製造業6社、非製造業2社との間で協定締結がなされ、特に三菱商事との連携については社会からの強い反響をいただきました。

本年は、平成19年春の本部と東工大TLOの統合に向けて、技術移転、ベンチャー支援、技術相談などでのいっそうの融合化を図ってまいります。また、昨年の経験を踏まえ、各種協定等の処理の効率化を図り、法人化により大学も変わったということを、実感していただけるように努力いたします。このために、本部スタッフの強化も一つの課題と考えております。共同研究・受託研究については従来どおり取り組みますが、本年は大学がプロジェクトを産業界へ提案する「提案型連携」についてもチャレンジしたいと考えております。東工大からどのようなプロジェクト提案がでるか、ぜひご期待いただきたいと思います。

本年も東京工業大学 研究・産学連携本部をよろしくお願いいたします。
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=【本部の活動紹介】====================================================
◆「第26回工業技術見本市/テクニカルショウヨコハマ2005参加予定」
◆「韓国での産学連携ワークショップ参加報告」
研究・産学連携本部 知的財産・技術移転部門 高橋真木子
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◆「第26回工業技術見本市/テクニカルショウヨコハマ2005参加予定」
東工大は、東工大TLOと共同で2月2~4日に開催される「第26回工業技術見本市/テクニカルショウヨコハマ2005」に参加します。このイベントは、神奈川県下最大の工業技術・製品に関する総合見本市として、最先端の技術・製品を一堂に会するものです。東工大および東工大TLOと交流を希望される企業の皆様のご来場をお待ちしております。

日時 平成17年2月2日(水)~4日(金) 10:00~17:00
会場 パシフィコ横浜 展示ホール

⇒詳細はこちらをご覧ください。


◆「韓国での産学連携ワークショップ参加報告」
研究・産学連携本部 知的財産・技術移転部門 高橋真木子

11月22日~26日の5日間、韓国で開催された学会に参加する機会をいただきました。
AEARU(Association of East Asian Research Universities)というこの学会は、東アジア地域の主要な研究型大学が集まり相互に協力関係を築くことを目的とし、中国5、香港1、韓国3、台湾2、日本6(本学に加え東大、筑波大、大阪大、京大、東北大の6校)の計17校がメンバーになっています。今年はそのワークショップの一つとして韓国科学技術院(KAIST)主催で「サイエンス&テクノロジーパーク」が企画され、京大、筑波大、東大からの参加者とともに韓国大田市での会議に参加しました。

産学連携への期待は日本のみならずアジア各国でも高まっているようで、中国の清華大学、中国科学技術大学(USTC)、台湾国立清華大学(NTHU)、香港科学技術大学(HKUST)から産学連携の枠組みで研究を行なっている研究者や、大学のマネジメント層、知的財産法の専門家など、色々な視点からの報告がありました。私は、日本の状況について1995年の科学技術基本法から国立大法人化の流れを中心に説明し、加えて東工大の組織体制とポリシー、具体的メニューを紹介しました。

大学の体制や産業界との連携については、大学発の技術の移転に携わる者で共有できる問題点もある一方で、各体制固有の問題点もあり、特に印象に残るのは、中国と韓国の発表でした。中国については、大学自身がベンチャー企業を所有、運営しており、ベンチャー運営ポリシーが大学のトップマネジメントにかなりの裁量がある点が印象的でした。

一方、韓国は国立大学法人化を検討しているそうで、日本の状況、課題に非常に強い関心を寄せており、プレゼン後にずいぶん問題点についての質問を受けました。TLOについて言えば、韓国全土を5つの地域に分け、各地域にTLOコンソーシアムを形成し、KAISTのような研究機関が中心となってその地域全体の技術移転案件のマーケティング・ライセンス等を担当する、といった仕組みをとっているそうです。

全体としては日本とは異なるシステムですが、おそらくその取り組み事例は今後参考になるだろうと思いました。参加者全体でも30人程度の小規模なワークショップで、期間中何度も食事を一緒にすることで密なコミニケーションをとることができ、帰国後もメールなどで気軽にコンタクトできる関係を築けたことが大きな収穫でした。

途中立ち寄ったソウル中心部の明洞地区では日本からの観光客も多く、「ヨン様フィーバー」が韓国に逆輸入されたそうで、街中に溢れるぺ・ヨンジュンさんの笑顔に見送られて帰国いたしました。
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=【産学連携活動のご紹介】==========================================
「共同研究の推進のために」
産学連携推進コーディネーター 岩本喜直
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新しい、輝かしい新年を、気力を充実してお迎えになったことと思います。

私は、民間企業の研究機関に在職の後、1998年4月から、産学連携の推進のために、産学官連携コーディネーター(現在は産学連携推進コーディネーターと呼ばれています)として東工大に参りました。東工大は、工業大学と称されるだけに、元々産学連携の活発な大学ではありましたが、こと特許に関しては、出願特許が年間僅か10件から20件という状況で、僅かの先生方を除いて、特許には関心はあるが、出願には無関心という方がほとんどといったことが、コーディネーター活動を始めた頃の状態でした。

以来、東工大TLOが1999年9月に発足し、コーディネーターの仲間が大幅に増え、先生方の特許出願への関心も高まり、相乗効果で産学連携が高まってきたと思います。特許の出願は、年間200件(現在は、法人化された東京工業大学から出願)を超え、その内、技術移転に至った案件は、現在まで累積で100件を超えました。また、これら特許の技術をベースに多くの共同研究も行われ、例えば、NEDOのマッチングファンドプロジェクトは、累計で約30件を数えます。世の中では、「産学連携バブル」の声も聞こえますが、東工大の産学連携は極めて実質的に行われていると思います。

昨年4月に国立大学は法人組織になり、東工大の産学連携も法人化に対応して新たな体制となったことは皆様ご存知のことと思いますが、従来のTLOから一貫した、切れ目のない、皆様にお役に立つ産学連携活動が東工大で実施されています。まだまだ課題も数多くありますが、一所懸命の東工大産学連携本部の活動にご支援下さい。東工大技術に是非関心をお寄せ下さい。東工大コーディネーターを是非皆様の手足としてご活用下さい。
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=【最新発明情報】=================================================
「特許情報公開のご案内」
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技術シーズの宝庫である東工大の特許情報を、研究・産学連携本部(OIL)HPの「最新発明情報」に掲載しています。ここでは未公開特許を含め、順次新情報も掲載しておりますので、是非皆様の商品開発にご活用ください。今月は未公開特許情報が9件増えました。

詳細はこちらをご覧ください。

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==【最近の研究成果】====================================================
◆「透明で曲げられる高性能トランジスタを実現」
◆「タンパク質のフォールディング過程をグリッド計算機で詳細観察」
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◆「透明で曲げられる高性能トランジスタを実現」
フロンティア創造共同研究センター細野秀雄教授と応用セラミックス研究所神谷利夫助教授らの研究グループは、「In-Ga-Zn-O系アモルファス酸化物半導体」を活性層に用いることで、ポリエチレンテレフタラート(PET)など軽量で曲げられるプラスチックフィルムの上に高性能透明薄膜トランジスタ(TFT)を作製する事に成功しました。

なお、今回の研究は独立行政法人科学技術振興機構戦略的創造研究推進事業継続研究(ERATO-SORST)の「透明酸化物のナノ構造を利用した機能開拓と応用展開プロジェクト」の中で行われたものであり、研究成果については11月25日付英国科学誌「Nature」に掲載されました。

⇒詳細はこちらをご覧ください。

◆「タンパク質のフォールディング過程をグリッド計算機で詳細観察」

学術国際情報センターの太田元規助教授らは横浜市立大学の木寺詔紀教授のグループと共同で、Trp-cageという小タンパクのフォールディング過程を原子レベルで明らかにしました。本研究成果は米国アカデミー紀要「PNAS」(12月21日号)に掲載されました。

⇒詳細はこちらをご覧ください。
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=【東工大のイベント】=====================================================
◆「First International Symposium on Nanometer-scale Quantum Physics」
◆「特定領域研究「半導体ナノスピントロニクス」平成16年度研究成果報告会」
◆「COE化学グループ「分子多様性の創出と機能開拓」第3回公開シンポジウム」
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◆First International Symposium on Nanometer-scale Quantum Physics
日付:平成17年1月26日(水)~28日(金)
場所:大岡山キャンパス 西9号館 デジタル多目的ホール

ナノメートルスケールでの新物理現象と概念を実験理論両面から議論し、量子ナノ物理学・ナノサイエンスの今後の展開方向を探ることを目的とした国際シンポジウムです。
講演者はM.L. Cohen、 J. Mooij、M. Aono、J. Kono、J. van Ruitenbeek、E. Tosatti、W. Phillips、M. Dresselhaus 他 (敬称略) です。

⇒詳細はこちらをご覧ください。

◆文科省科研費補助金 特定領域研究「半導体ナノスピントロニクス」平成16年度
研究成果報告会
日時:平成17年1月27日(木)、28日(金)
場所:百年記念館フェライト記念会議室

文部科学省科学研究費補助金 特定領域研究「半導体ナノスピントロニクス」(平成14年-平成17年)の第3回目の中間成果報告会です。半導体では電場や光によって電子を制御できますが、この特徴をスピン制御に拡張して現れる新しい物理現象(スピン依存伝導・光物性)の探究と新規な応用の芽(スピントランジスタ、偏光受光・発光デバイス、スピン量子情報)を育むための領域です。30余の国内の研究グループが集まって2日間の報告会を行います。領域代表者は東工大・教授・宗片比呂夫です。

⇒詳細はこちら をご覧ください。

◆COE化学グループ「分子多様性の創出と機能開拓」第3回公開シンポジウム
日時:平成17年1月29日(土) 9:40~17:25
場所:大岡山キャンパス 西9号館デジタル多目的ホール

東京工業大学21世紀COE化学グループでは、「分子多様性の創出と機能開拓」のプログラムの下、マテリアル分子機能、生命分子機能、環境プロセス機能を有する分子の創出とプロセス開拓に取り組んでいます。本シンポジウムでは、招待講演のほか、このプログラムにおいて行われている研究を紹介すると共にこれまでの成果を報告し、議論を深めて行きたいと考えております。皆様のご参加をお待ちいたしております。

⇒詳細はこちらをご覧ください。


このイベント以外にも多数のイベントをご紹介しています。
⇒詳細はこちらをご覧ください。

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= 【新聞掲載記事】 ==================================================
「東工大研究関連記事ご紹介」
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最近新聞報道された東工大の研究について4件ご紹介します。

「ポリ乳酸向け高強度でも透明に~東工大が環境対策技術~」
大学院理工学研究科 物質科学専攻 住田雅夫教授(日経産業新聞12/2)

「高速・省電力を両立~伝送線路配線に置き換え~」
精密工学研究所 益一哉教授 岡田健一助手(日刊工業新聞12/16)

「薬効の個人差 遺伝子診断~東工大・東洋紡など連携~」
(日本経済新聞朝刊12/24)

「壁に塗るだけで低周波音吸収~東工大が低価格素材~」
大学院理工学研究科 物質科学専攻 住田雅夫教授(日本経済新聞朝刊12/27)

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