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第66号(2010年2月)

   新年を迎えたばかりと思っていましたが、2月に入り、今年度も残すところ
   あと2ヶ月となりました。大岡山キャンパスでは梅が薄紅色の花を咲かせ、
   春の訪れが近いことを知らせています。
   今月号のメルマガもご活用いただければ幸いです。

   メルマガへのご意見・ご感想は、mail[at]sangaku.titech.ac.jpまでお寄せ
   ください。
   ※メールアドレス内の[at]は@に置き換えてご送信ください。
   
   ━━≫◆◆目次◆◆≪━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   
   【1】研究・産学連携本部からのお知らせ
    ≫ 8件のお知らせ
   【2】産学連携プロジェクトのご紹介
    ≫ 統合研究院アジア太平洋サンベルト開発プロジェクト
      ~多重リング式ビームダウン型太陽熱集光100kW実証実験プラント
      にて世界初の集光実験に成功~
   【3】最新発明情報
    ≫ 今月は未公開特許情報が3件増えました
   【4】新聞掲載記事
    ≫ 9件の東工大研究関連記事のご紹介
   【編集後記】
   
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   【1】研究・産学連携本部からのお知らせ
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   ◆東京工業大学入構規制のお知らせ
   平成22年2月25日(木)及び26日(金)の両日にわたり、学部入学者選抜個
   別学力検査実施のため、大岡山キャンパスへの入構が禁止されます。ご注
   意ください。
   
   
   ◆社会人教育院第1回講演会
    「技術者が経営者になるために必要なスキルとは?~経営のサイエンスと
    アート~」(2/3)
    http://www.kyoiku-in.titech.ac.jp/kouen-mailmag.pdf
   
   
   ◆社会人教育院春期受講生募集中
    http://www.kyoiku-in.titech.ac.jp/
   
   
   ◆統合研究院Social Brain Forum主催国際シンポジウム
    「スマートソサエティの創造~超高齢化社会とソリューション研究~」(2/4)
    http://www.sbforum.jp/
   
   
   ◆東工大YVPビジネスセミナー
    「知られざる日本の世界企業~先進的な中小企業から学べることは~」(2/19)
    ※現在上記HPが一時閉鎖中のため、お問合せは東工大横浜ベンチャープ
    ラザ・IM室まで(TEL:045-989-2205)
   
   
   ◆G-COE「エネルギー学理の多元的学術融合」
    CVD反応分科会、燃料電池・電池分科会合同シンポジウム
    「現在の太陽電池,将来の太陽電池~性能とその製造技術~」(3/10)
    http://www.energy.titech.ac.jp/Japanese/Events/index.html
   
   
   ◆G-COE「フォトニクス集積コアエレクトロニクス」
    Global COE International Symposium(3/9~10)
    http://www.gcoe-pice.titech.ac.jp/symposium-mar10/index.html
   
   
   ◆神奈川県中小企業活性化推進月間のお知らせ
   神奈川県では、平成22年2月を「神奈川県中小企業活性化推進月間」とし、
   創業、技術、経営、人材育成など県及び関係機関が実施する中小企業への
   各種支援を集中的に展開します。東京工業大学 研究・産学連携本部は、この
   地域産業力の強化に向けた事業を後援しています。
   神奈川県HP:http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/sangyo/gekkan/


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   【2】産学連携プロジェクトのご紹介
    ≫ 統合研究院アジア太平洋サンベルト開発プロジェクト
      ~多重リング式ビームダウン型太陽熱集光100kW実証実験プラント
      にて世界初の集光実験に成功~
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   統合研究院のソリューション研究プロジェクトの一つとして、技術リーダー
   玉浦裕教授の下にコスモ石油株式会社、三井造船株式会社、アブダビ政府
   系機関MASDAR-ADFECとの共同で多重リング式ビームダウン型太陽熱集光100kW
   実証実験プラントをアブダビに建設を進めてきました。1月には実験が進み、
   東工大のスーパーコンピュータTSUBAMEを用いたシミュレーションに沿った
   性能が得られることが判明しました。
   太陽熱発電は太陽光発電に対して、コストやエネルギー安定供給において
   優位にあり、既にいくつか発電プラントが作られています。この太陽熱エ
   ネルギー収集方式ではトラフ型、タワートップ型が実用化に向けて先行し
   ていますが、東工大が開発を進めているビームダウン型は、多重リング式
   による反射鏡の軽量化と熱エネルギー収集部が地上にあることから、低コ
   スト化、構造の簡素化、運用保守の容易さが図れる方式として注目されて
   います。
   1月18日からアブダビにて開催された世界新エネルギーサミット・展示会
   (World Future Energy Summit 2010)に参加された多くの方々が本プロジェ
   クトのサイトを見学され、東工大ビームダウン式に大きな関心を持たれま
   した。
   今後、この実証実験結果を踏まえ、太陽熱発電技術の実用化や集光太陽熱
   の化学プロセスへの利用技術の開発に取り組んでいく予定です。これらに
   は、産官学・国内外の連携が重要であり、皆様のご協力をお願いいたしま
   す。

   
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   【3】最新発明情報
      特許情報公開のご紹介
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   研究・産学連携本部のHPでは、特許情報をご紹介しています。今月は未公開
   特許情報が3件増えました。それ以外にも公開特許情報、登録特許情報をお
   知らせしています。詳しくはHPをご覧ください。
   HP:http://www.sangaku.titech.ac.jp/invent/member.html



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   【4】新聞掲載記事
      9件の東工大研究関連記事のご紹介
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   ≫≫◆ラグビーボール型原子核をネオン同位体で発見
      (日刊工業新聞12/23)
      理工学研究科基礎物理学専攻 中村隆司 教授
   
   元素ネオンと原子番号が同じで質量数が異なる「ネオン同位体」で原子核
   がラグビーボール型に変形する、原子核の周りに1個の中性子が動き回って
   いる「中性子ハロー」という現象を発見しました。新種の発見は10年ぶり
   です。理研のRIビームファクトリーで、世界最高強度のネオンビームを使
   い可能になりました。超新星爆発などの解明が期待されます。
   ・内容詳細
   http://wwwold.titech.ac.jp/tokyo-tech-in-the-news/j/archives/2009/12/1261440000.html
   ・中村研究室 http://be.nucl.ap.titech.ac.jp/
   
   
   ≫≫◆X線利用し光吸収で一瞬磁性を持つ有機分子を観測
      (日経産業新聞12/25、日刊工業新聞12/30、科学新聞1/1)
      理工学研究科物質科学専攻 腰原伸也 教授
   
   100psという極めて短い時間だけX線を当て、吸収の様子から磁性の原因と
   なる電子の回転スピンが変化していることを発見しました。これにより、
   光を吸収して一瞬だけ磁性を持つ一部の有機物質の直接観測法として、高
   エネルギー加速器研究機構の放射光施設で発生させた強力なX線とレーザー
   光を短時間ずつ交互に当てる技術を開発しました。光通信向け新素子の開
   発への応用が期待されます。
   ・内容詳細
   http://wwwold.titech.ac.jp/tokyo-tech-in-the-news/j/archives/2009/12/1260921600.html
   ・腰原研究室 http://www.cms.titech.ac.jp/~koshihara/
   
   
   ≫≫◆ペプチドでたんぱく質分析するバイオチップの実用化
      (日刊工業新聞12/29)
      生命理工学研究科生物プロセス専攻 三原久和 教授
   
   たんぱく質を分析する複数のペプチドを基板に付け、各ペプチドと目的た
   んぱく質が立体的に引き合う程度を使って検出する、バイオチップ「ペプ
   テンチップ」を実用化しました。通常のバイオチップに比べ、乾燥に強く
   扱いやすい特徴があります。この研究成果はハイペップ研究所との共同研
   究によるものです。
   ・三原研究室 http://www.mihara.bio.titech.ac.jp/
   
   
   ≫≫◆中国の大学と共同で超高層ビルの震災対策(日経産業新聞1/5)
      応用セラミックス研究所 笠井和彦 教授
   
   超高層建築物の耐震性を評価し地震被害を抑制し、大きな地震に遭っても
   超高層建築物が損傷を受けないようにする技術の開発を始めます。日本と
   中国はいずれも他国に比べて地震の発生確率が高い地域が分布しており、
   地震被害の軽減は重要な課題になっています。この共同研究は中国の同済
   大学と共同で、JSTが実施する「戦略的国際科学技術協力推進事業」の支援
   を受けて、実施されます。
   ・笠井研究室 http://www.serc.titech.ac.jp/~kasailab/
   
   
   ≫≫◆燃料電池2種併用の複合発電により効率50%超に
      (日経産業新聞1/6)
      総合理工学研究科物質科学創造専攻 山崎陽太郎 教授、
      統合研究院ソリューション研究機構 荒木和路 特任教授
   
   約900℃で動く固体酸化物型(SOFC)と、約80℃で動く固体高分子型(PEFC)の
   2種類の燃料電池を使い、SOFCが出す高温の廃熱を使って都市ガスから水素
   を製造し、それをPEFCに供給する複合発電方式で、発電効率が初めて50%を
   突破しました。マンションなどの電力供給向けを視野に今後も開発を進め
   ます。この研究成果は東京ガスとの共同研究によるものです。
   ・山崎研究室 http://www.iem.titech.ac.jp/yamazaki/top.htm
   
   
   ≫≫◆直径50ナノ粒子に凝集するたんぱく質を作成、
      DDS用材料への応用を期待(日経産業新聞1/7)
      生命理工学研究科生命情報専攻 小畠英理 准教授
   
   アミノ酸の一種で水になじみやすい親水性のアスパラギン酸を組み込む工
   夫により、凝集して直径が50nmほどの粒子になるたんぱく質をつくること
   に成功しました。ナノオーダーにすることにより血管壁の隙間をすり抜け
   られることから、がんの原因となる腫瘍などが存在する部分に薬を集積さ
   せて効果を高めるDDS技術に必要なカプセル材料として応用が期待されます。
   
   ・内容詳細
   http://wwwold.titech.ac.jp/tokyo-tech-in-the-news/j/archives/2010/01/1262649600.html
   ・小畠研究室 http://www.neobio.bio.titech.ac.jp/ja/index.html
   
   
   ≫≫◆アブダビの太陽熱発電プラント、実証運転を開始、
      地元公社とコスモ石油が建設
      (日本経済新聞1/18夕刊)
      炭素循環エネルギー研究センター 玉浦裕 教授
   
   アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国のアブダビ未来エネルギー公社(通
   称マスダール)とコスモ石油は、東京工業大学が開発した低コスト型の集
   光技術を採用し、アブダビに建設してきた集光太陽熱発電の実証プラント
   が完成し、運転を開始しました。9月までデータの収集を続け商業化につな
   げます。
   ・玉浦・伊原研究室 http://www.chemistry.titech.ac.jp/~tamaura/index.html
   
   
   ≫≫◆亜鉛を使わない車鋼板めっき材料を開発(日経産業新聞1/18)
      理工学研究科材料工学専攻 水流徹 教授
   
   可採年数が短い亜鉛を使わず、アルミニウム、マグネシウム、シリコンを
   重量で約87%、8%、5%に調整した合金で、亜鉛に匹敵するさび防止効果を実
   現した自動車鋼板用のめっき材料を開発しました。鋼板の強度低下につな
   がる水素成分の侵入を抑える働きも亜鉛の1/10以下で優れています。5~1
   0年後の実用化を目指します。この研究成果は文部科学省の「元素戦略プロ
   ジェクト」によるものです。
   ・水流・西方研究室
   http://www.tsuru-nishikata.mtl.titech.ac.jp/jp/index.html
   
   
   ≫≫◆コンピューター上で立体的画像-科学で開く油絵の新しい形
      (東京新聞1/19夕刊、中日新聞1/19夕刊)
      情報理工学研究科計算工学専攻 齋藤豪 准教授
   
   油絵を描くようにコンピューター上で立体的な画像をつくれるペイントソ
   フト「OPS油画描画シミュレータ」を開発しました。絵具が筆とキャンバス
   との間を移動する様子を三次元立体データにし、絵具の垂れや盛り上がり
   も再現できます。絵画の制作を合理化するためではなく、これまでと違う
   視点で油絵を見直す目的で作成しました。この研究成果は東京芸術大学と
   の共同研究によるものです。
   ・中嶋・齋藤研究室 http://www.img.cs.titech.ac.jp/index-j.html
   
   
   ※本学教員の所属・肩書きは、2010年1月1日現在のものです。


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   **編集後記** 
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   文部科学省のプログラムの欧米の産学連携の実態調査の一環としてスイス、
   ドイツ、オランダの大学、関連省庁機関を歴訪する機会を得ました。2週間
   あまりにて、19機関を訪問するというハードな日程でしたが、人口8,000万
   人の大国であるドイツはもとより、1,600万人のオランダや750万人のスイ
   スにおいてイノベーションという名前を冠した省庁を設置して、大学の生
   み出した知識・技術の産業界への移転に大変に熱心に取り組んでいる様子
   を実感いたしました。産学連携活動を推進している人たちが世界各地の大
   学にて日々頑張っているということを再認識するよい機会となりました。

   (編集委員 ムーンリバー)


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