<<次号 | 前号>>

第9号(2005年5月)

皆様、こんにちは。連休はいかがお過ごしでしょうか。東工大研究・産学連携本部はカレンダーどおり稼働中ですので、休みの狭間でメルマガ5月号をお届けいたします。

メルマガ4月号の後、メルマガに関するアンケートを配信させていただいたところ、たくさんの方からご回答を頂くことができました。この場を借りてお礼申し上げます。アンケートは集計中ですので、メルマガ5月号はその前段階としてコーナーの整理を図るなど、少しだけリニューアルしました。

研究・産学連携本部では、少しでも皆様のお役に立てるような情報を発信したいと考えております。ご意見・ご感想など何でも結構ですので、お気軽に下記宛先までお声をお寄せいただければと思います。
よろしくお願いいたします。

mail@sangaku.titech.ac.jp

==目次====================================================================
【5月号巻頭言】研究・産学連携本部長代理、兼リエゾン・研究情報部門長 香取 和之
【研究・産学連携本部からのお知らせ】住友化学との組織的連携協定締結 他3件
【産学連携活動のご紹介】産学連携推進コーディネーター 鷹巣 征行
【最新発明情報】 特許情報公開のご案内
【21世紀COEコーナー】化学・材料系分野のご紹介
【新聞掲載記事】7件の東工大研究関連記事ご紹介
==========================================================================

=【5月号巻頭言】============================================
「平成17年度の産学連携の更なる発展を目指して」
研究・産学連携本部長代理、兼 リエゾン・研究情報部門長 香取和之
============================================================
本学の研究・産学連携本部は、昨年4月の大学法人化に合わせて本格的活動を開始して1年余りが過ぎました。皆様のお陰で、H16年度の共同研究は320件、総額12 億円強となり、件数・金額ともにH15年度を大幅に上回ることが出来ました。また、組織的連携はH16年度末で、製造業6社、非製造業2社の計8社となりました。発明に関しても、大学からの単独出願は177件、企業等との共同出願は173件(いずれも出願手続き中を含む)、合計350件と大幅な増加となりました。これもひとえに皆様方のご支援の賜物であり、本年度も気を引き締めてより良い産学連携を目指して努力していく覚悟です。

メールマガジンに関しても、多くの方々から励ましのメールを頂いており、我々の励みとなっています。メルマガの読者の大半は研究開発者であることを踏まえて、本年4月号からは、研究関係情報の充実を図りました。具体的には、まず「21世紀COEコーナー」の新設です。本学の12件の21世紀COEプログラムのご紹介を毎月1件、1年をかけて行う予定です。また、「東工大研究関連記事ご紹介」では、記事タイトルに加えて、記事の概要説明、また、該当研究室のホームページへのリンクも設けました。

また、皆様のお声を反映させてより良いものにすべく、4月号の発行直後に、読者全員にアンケートのメールを送らせていただきました。アンケートの集計結果を次号(6月号)でご報告すると共に、皆様から頂いたご意見はメルマガの企画・運営に反映していきます。
今後とも是非宜しくお願いいたします。
このページのトップへ

=【研究・産学連携本部からのお知らせ】============================
◆「住友化学株式会社と組織的連携協定締結」          
◆「国際バイオEXPOに生命理工6研究室が参加」       
◆「材料系COEプロジェクト、『東工大COE教育改革』を出版」
◆「2005東京工業大学すずかけ祭の開催」          
===============================================================

◆「住友化学株式会社と組織的連携協定締結」

国立大学法人東京工業大学(東工大)と住友化学株式会社(住友化学)とは、平成17年4月6日、組織的連携協定を締結いたしました。

この協定は、東工大と住友化学とが、「次世代材料技術・触媒技術・ライフサイエンス」に関する研究開発を進めるための組織的連携を行うもので、技術分野毎の交流会等を通じ、大学側のシーズと企業側のニーズのマッチングを効率的に行い、異分野融合型の大型共同研究テーマ等の開拓、共同研究等の実施、研究者の交流、人材育成のための諸活動、その他、連携の推進にあたって必要な活動を行い、研究開発を効果的、かつ効率的に進め研究開発成果の早期実現を図るものです。

東工大は平成15年10月に研究・産学連携本部を設置後、すでに民間企業8社(製造業6社、非製造業2社)と個別に組織的連携協定の締結をしております。今回の住友化学は9社目となりますが、東工大は今後も産学連携を強力に推進してまいります。

⇒詳しくは こちらをご覧ください。


◆「国際バイオEXPOに生命理工6研究室が参加」

第4回国際バイオEXPOが5月18日(水)から20日(金)まで、東京ビッサイト東6ホールで開催されます。

東工大からは、大学院生命理工学研究科の国際バイオファーラム各分野を代表して赤池、石川、岡畑、宍戸、半田、三原各研究室が参加いたします。フォーラム会場にて講演とポスター展示を行いますので、本分野に関心のある方は是非ご聴講あるいはお立ち寄りください。各教員の講演予定は下記のとおりです。なお、研究・産学連携本部もポスター展示で参加いたしますので声をかけていただければ幸いです。また、展示会場では、理工学振興会(東工大TLO)が東工大発ベンチャー5社の紹介をしておりますので、こちらにも是非お立ち寄りください。

<研究成果発表フォーラム・東工大発表者一覧>
○「生体内反応を重さで測るAffinixQ4の開発」
岡畑 恵雄教授(5/19 11:40~12:10)
○「東工大国際フォーラム:バイオ計測研究会」
三原 久和助教授(5/19 12:20~12:50)
○「資源再利用・環境保全に適合するバイオシステムの開発」
宍戸和夫教授、宮永一彦助手(5/19 13:00~13:30)
○「薬物トランスポーター:ファーマコゲノミクスから創薬分子デザインへ」
石川 智久教授(5/20 11:00~11:30)
○「再生医療および標的細胞治療をめざす細胞特異的認識機能を有するバ
イオマテリアルの設計」
赤池 敏宏教授(5/20 14:20~14:50)
○「創薬を目指したアフィニティ磁性ビーズのスクリーニング系の開発」

半田 宏教授(5/20 15:00~15:30)

◆「材料系COEプロジェクト、『東工大COE教育改革』を出版」

文部科学省21世紀COEプログラムに採択された東京工業大学材料系プロジェクト「産業化を目指したナノ材料開拓と人材育成」は、このたび日経BP社より単行本「東工大COE教育改革」を出版しました。この本は、東工大材料系4専攻のCOEが始めた「できる研究開発者を育てる」寺子屋方式の人材育成法を具体的にリポートします。

本の詳細や購入に関してはこちらをご覧ください。


◆「2005東京工業大学すずかけ祭の開催」


5月14日~15日にすずかけ台キャンパスにて「すずかけ祭」を開催いたします。多くの研究室を公開しますので、ぜひお出かけください。

今年度は、特別企画として、国立天文台長の海部宣男氏による「宇宙と生命」の講演会を行う予定です。また「東工大新技術」展示コーナー(S2棟1階)では、最近の研究成果を具体的に体験していただけます。この春は技術移転されたロボットの展示が新たにスタートし、デモンストレーションを行います。

入場無料ですので、皆様お誘い合わせの上、緑豊かなすずかけ台キャンパスへお越しください。お待ちしております。

詳しくはこちら をご覧ください。

このページのトップへ

= 【産学連携活動のご紹介】==================================
「コーディネーターとしての仕事と自己紹介」
産学連携推進コーディネーター 鷹巣 征行
============================================================
知的所有権の保護を強化するプロパテント政策が経済産業省の主導によって進められ、わが国産業の再生に繋がる発明のシーズを大学から発信できる可能性に期待してTLOが誕生した経緯はご存知のとおりです。

1999年9月に(財)理工学振興会が東京工業大学のTLOとして国の承認を得たときから参加し、特に大学の特許ライセンスを受けて商品化に繋げる企業の探索活動を重点に行ってきました。

私のコーディネーターとしての最初の仕事は、学内研究者を訪問して研究シーズを学会発表する前に特許出願してもらうことから取り組み、プロパテント政策下における特許出願の重要性を説いてまわることでした。ご理解が得られ、年間約100件の特許出願を継続できるようになりました。その次にやるべき仕事は、出願した特許が企業によって商品化されるという新産業創造への貢献です。TLOでは企業会員制による早期の特許開示と企業を訪問しての特許案件紹介を行ってきました。 特にライセンス活動を重点に行ってきましたので年間企業訪問数はこの3月末には延べ1,200社を超えました。

TLOに参加する前は、東急建設において約30年間建設機械の開発に取り組み、東工大では「壁面作業ロボット」を共同研究して商品化も実現してきました。その経験を産学連携活動に活かしたいと考えています。

これまで専門分野を、土木・建築ロボットの開発と書いてきましたが、最近では「蕎麦打ち」と申し上げています。全国に広がる工事現場において試作機による試験工事を実施してきましたが、山形県の新庄駅(山形新幹線未開通時点)で手打ちの駅そばに出会いました。それがキッカケとなり、自分の手で美味しい蕎麦を打ちたいと思い信州戸隠そば道場に入門したのが10年ほど前です。五割そば(そば粉50%)からはじめ現在では二八そば(そば粉80%)それもつなぎにくい粗引(あらびき)そばに凝っています。

昨夏、諏訪湖畔のそば道場に十割そば(別名:生粉打ち)を打つ名人がいると聞き指導を受けてきましたが、これまでの打ち方と全く違い、俗にいうスランプ状態となってしまいました。二八そばのつなぎは小麦粉のグルテンですが、十割そばはそば粉の持つ少量のたんぱく質のみです。スランプ脱出のポイントは、このつなぎの特性を引き出す「水回し」という熟練技であることにどうやら気がつきました。そば打ち職人もコーディネーターも如何に素材の味を引き出すことができるかに勝負がかかっています。繋ぎ粉になりますのでお声をかけてください。
このページのトップへ

=【最新発明情報】==========================================
「特許情報公開のご案内」
===========================================================
技術シーズの宝庫である東工大の特許情報を、研究・産学連携本部HPの「最新発明情報」に掲載しています。ここでは未公開特許を含め、順次新情報も掲載しておりますので、是非皆様の商品開発にご活用ください。今月は未公開特許情報が14件増えました。

詳しくはこちらをご覧ください。
このページのトップへ

=【21世紀COEコーナー】==================================
化学・材料系分野「分子多様性の創出と機能開拓」
============================================================
「21世紀COEプログラム」(略称:COE21)について前回から1プログラムずつ紹介していますが、今回は、平成14年度(平成14年9月末)に「化学・材料系分野」で採択された「分子多様性の創出と機能開拓」について紹介します。

この拠点は、山本 隆一 教授を拠点リーダーとして、東京工業大学の研究科を跨いだ化学系の下記6専攻が協調体制を取り、新しいアイデアを導入しながら、大学院における研究、教育両面の刷新と一層の発展をめざしています。次世代科学の基礎を「化学の視点」から確立し、分子レベルで多彩な物性や機能を創り出すダイナミックな研究を展開しています。また、重点研究3分野として(1)物質科学、(2) 生命科学、(3) 環境プロセス機能、を設定し、基礎的な側面から応用に至るまで特段の発展を目指しています。

物質電子化学専攻
化学環境学専攻
(以上、総合理工学研究科)

化学専攻
物質科学専攻
応用化学専攻
化学工学専攻
(以上、理工学研究科)

本拠点のこれまでの研究成果としては、マテリアル分子機能として、波長変換高分子材料、光運動高分子膜、有機金属スイッチング素子材料など、生命分子機能としては、分子モーター酵素や抗酸化生化学物質など、また、環境プロセス機能としてはメカニック水素発生、低エネルギーオレフィン変換ならびに超臨界二酸化炭素固定など興味深いものが得られています。

また、教育面では研究科の枠をこえたCOE総合コ-スを大学院博士課程学生対象に設立し、共通のCOE化学・環境安全教育講義、COE化学・特別講義、夏期英語集中講義を行なっています。さらに、薬品管理システムを設置するなど先進的な取り組みも行っております。これらを高く評価され、平成16年11月に行われた中間評価では、最も高い評価を受けています。
このページのトップへ

=【新聞掲載記事】===========================================
「東工大研究関連記事ご紹介」
============================================================
最近新聞報道された東工大の研究について5件、本学関係者の表彰について2件ご紹介します。

◆「負荷に応じた変速機構ロボ」(日経産業新聞3/23)
総合理工学研究科 メカノマイクロ工学専攻 小俣 透助教授

重量物を持たせることもでき、持っていないときは素早く動ける変速機構「負荷感応無段変速機」を開発しました。ロボットの手脚への応用や重機への応用を考えています。

小俣研究室


◆「シリカチューブ内部でカーボンナノチューブを合成」
(化学工業日報 3/25、日刊工業新聞3/28)
理工学研究科 応用科学専攻 大塚潔教授ら

カーボンナノファイバー(CNF)の周囲をシリカで覆うことに成功しました。鋳型となったCNFを燃焼して取り除いたシリカナノチューブ内部は新たな反応場となり、この内部に径のそろったカーボンナノチューブ(CNT)を形成することにも成功しました。
なお、大塚教授は平成17年3月に定年退官し、東京工業大学名誉教授になっています。

大塚・山中研究室


◆「新カーボン系固体強酸を開発」
(化学工業日報3/28)
資源化学研究所 原亨和助教授、東京大学 工学系研究科 堂免一成教授

さまざまな反応の触媒として使える高性能なカーボン系固体酸を開発しました。固体酸触媒は、反応後はろ過で分離でき繰り返し使用することができます。この固体酸の酸強度は硫酸の代替となるほど強く、非常に触媒活性が高いものです。

原研究室


◆「低電圧・不揮発記録の透明TFT」(日刊工業新聞、化学工業日報 3/29)
精密工学研究所 徳光永輔助教授

ゲート絶縁膜に強誘電体膜を用い、チャンネルに透明なインジウムスズ酸化物(ITO)を用いて、これまでの薄膜トランジスター(TFT)に比べて桁違いにキャリア濃度が高く、さらに透明性と不揮発メモリー性を兼備するTFTの作製に成功しました。

徳光研究室
 ⇒本件内容についての解説 は こちら


◆「膜状で巨大な圧電特性を実現」(日刊工業新聞4/14)
総合理工学研究科 物質科学創造専攻 舟窪浩助教授

パルスMOCVD(有機金属化学気相成長法)を用いて基板上にある方向に結晶を配向させて形成した膜状圧電体で、バルク体での圧電特性を大幅に上回るものを得ました。MEMS分野への応用などが期待されます。

舟窪研究室


◆光コム研究所 第17回中小企業優秀新技術・新製品賞 優秀賞受賞

株式会社光コム研究所(東工大発ベンチャー:2002年に起業)の「導波路型光コム発生器」が日刊工業産業研究所と(財)りそな中小企業振興財団との共催で独創的・市場性に富んだ新製品や新技術または新ソフトウエアを表彰する「中小企業優秀新技術・新製品賞」で、優秀賞を受賞しました。

株式会社光コム研究所


◆フロンティア創造共同研究センター 吉田尚弘教授 日産科学賞受賞

毎年、財団法人日産科学振興財団が科学分野で卓越した実績を上げた公的研究機関に所属する新進気鋭の研究者を褒章する「日産科学賞」(2004年度は「環境科学分野」)を、フロンティア創造共同研究センターの吉田尚弘教授が受賞しました。吉田教授は地球温暖化物質の計測技術を安定同位体に基づいた分析手で開発しいています。

吉田研究室
このページのトップへ

◇メルマガ配信停止◇
「配信不要」と書いたメールを
mail@sangaku.titech.ac.jp までお送りください。
◇メルマガ配信申込み◇
http://www.sangaku.titech.ac.jp/mail/index.html
◇ご意見・ご感想・ご登録内容の変更◇
mail@sangaku.titech.ac.jp
************************************************
東京工業大学 研究・産学連携本部 
〒152-8550 東京都目黒区大岡山2-12-1
Tel: 03-5734-2445 Fax: 03-5734-2482
e-mail: mail@sangaku.titech.ac.jp
URL: http://www.sangaku.titech.ac.jp/
************************************************