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第63号(2009年11月)
皆さまこんにちは。
大岡山キャンパスでは、先月24~25日に工大祭とオープンキャンパスが開
催され、盛況のうちに終了しました。今月もイベント情報が多数あります
ので、是非ご参加ください。
メルマガへのご意見・ご感想は、mail[at]sangaku.titech.ac.jpまでお寄せ
ください。
※メールアドレス内の[at]は@に置き換えてご送信ください。
━━≫◆◆目次◆◆≪━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【1】研究・産学連携本部からのお知らせ
≫ 6件のお知らせ
【2】産学連携活動のご紹介
≫ 産学連携会員制度意見交換会のご報告
【3】東工大のセンター紹介
≫ 火山流体研究センターのご紹介
【4】最新発明情報
≫ 今月は未公開特許情報が8件増えました
【5】新聞掲載記事
≫ 7件の東工大研究関連記事のご紹介
【編集後記】
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【1】研究・産学連携本部からのお知らせ
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◆第51回大田区との技術交流セミナー(11/12)
http://www.pio-ota.jp/news/u-seminar/51.html
◆GSICセミナー2009 No.01「Open ResourcesとCC Japan」(11/13)
http://www.dme.gsic.titech.ac.jp/cc/
◆東京工業大学統合研究院
第4回「個人健康・医療情報懇談会」(11/18)
http://www.iri.titech.ac.jp/pdf/20091118.pdf
◆G-COE材料イノベーションのための教育研究拠点
「Nano Materials for the Future」(11/24)
http://mat-gcoe-titech.jp/jpn/event/2009/10/post_14.php
◆Technical Workshop for Open Innovation-Green ICT at Tokyo Tech
(11/30~12/1)
http://www.iri.titech.ac.jp/pdf/20091130.pdf
オンライン登録はこちらから→http://www.semiconductorportal.com/tit/
◆第3回蔵前ベンチャー賞決定!
蔵前ベンチャー相談室「第24回KVSセミナー」受賞者記念講演会(11/25)
http://kuramae-kvs.sakura.ne.jp/
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【2】産学連携活動のご紹介
産学連携会員制度意見交換会のご報告
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「産学連携会員制度」は、本学の研究・教育の質の向上と、その成果を企
業の皆様に活用していただくことを目的とした産業界・本学双方にとって
有益な制度です。その活動の一つとして、年一回、会員企業の経営陣の皆
様と本学の幹部が一同に会する意見交換の場を設けております。本年は10
月19日(月)と21日(水)に、都心のホテルにおいて開催いたしました。
本意見交換会では、まず学長より『東工大のこれから「東工大ビジョン20
09」+130』と題した講演で、東工大の現状と目指すところ、具体的な取組
みについて説明をさせていただきました。学長の講演後は、企業経営陣の
皆様から産学連携の在り方、新設された共同研究講座・共同研究部門制度、
博士課程学生の教育、産学の人材交流などについて貴重なご意見やご質問
を賜り、活発な意見交換が行われました。
私どもは本意見交換会でお寄せいただきましたご意見、ご指摘を真摯に受
け止め、今後の産学連携活動に十分に生かせるよう努めて参ります。
☆産学連携会員制度にご関心のある企業等のご担当部門の方は、以下のHP
をご覧ください。http://www.sangaku.titech.ac.jp/system/member.html
☆またお問い合わせ等がありましたら研究・産学連携本部までご連絡くださ
い。(Tel:03-5734-2445 E-mail:mail@sangaku.titech.ac.jp)
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【3】東工大のセンター紹介
火山流体研究センターのご紹介のご紹介
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今月号も前回に引き続き、共同研究教育施設(通称:センター)の中で、
産学連携に関連のあるセンターをご紹介します。
今回は「火山流体研究センター」です。
東京工業大学には、火山流体研究センター(http://www.ksvo.titech.ac.jp/jpn/index.html)
があります。文部科学省(当時、文部省)測地学審議会は、1984年~1988年
の第3次火山噴火予知計画を策定するにあたって、「活動的で特に重点的に
観測研究を行うべき火山」として12の火山(現在は13)を決めました。
当センターは、東京工業大学が、この1つである草津白根山の山頂湯釜火口
の水温、水位、水質の連続観測装置を1984年~1986年に設置したことに始ま
ります。1985年には特別施設草津白根火山観測所の設置が認められ、今日
まで、草津白根山をフィールドとした本格的な研究がなされています。
理工学研究科地球惑星科学専攻と化学専攻の教員が所属し、化学基礎研究、
地球化学移動観測研究、電磁気学研究の3分野で構成されており、火山流体
の総合的な基礎的研究を推進しています。また、その基礎知見を元に、火
山噴火の予知・予測の高度化を図り、火山災害の軽減及び火山資源の活用
に資することを目的としています。
さらに、学内共同教育研究施設として、火山の観測と基礎研究を行うだけ
でなく、学生の観測調査や研究等の実習の場としても利用して、後継者の
育成を行っています。
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【4】最新発明情報
特許情報公開のご紹介
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研究・産学連携本部のHPでは、特許情報をご紹介しています。今月は未公開
特許情報が8件増えました。それ以外にも公開特許情報、登録特許情報をお
知らせしています。詳しくはHPをご覧ください。
HP::http://www.sangaku.titech.ac.jp/invent/member.html
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【5】新聞掲載記事
7件の東工大研究関連記事のご紹介
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≫≫◆高分子フィルムの電解フッ素化に成功(日刊工業新聞9/22)
総合理工学研究科物質電子化学専攻 渕上壽雄 教授、
稲木信介 助教
硫黄が入った導電性のポリフルオレン誘導体の高分子を電極に塗布してフ
ィルムにし、フッ素のイオン液体に浸けて電解するだけで、n型半導体や蛍
光の特性を引き出せるフッ素化が、転換率95%以上で進みました。有機溶媒
を使わない環境調和型の簡便なプロセスなので、有機ELや有機薄膜太陽電
池などで、応用が期待されます。
・淵上研究室 http://www.echem.titech.ac.jp/~fuchi/index.html
≫≫◆液晶表示装置の消費電力を半分にする新素材の偏光板
(日経産業新聞9/25)
理工学研究科物性物理学専攻 南不二雄 教授
液晶ディスプレーの偏光板で、ガラス板の表面にアルミニウム製の微細な
突起を多数付け、従来は遮断していた光も表示に使えるようにすることで、
エネルギー損失を半減させる新素材を開発しました。今後、微細構造の形
を調整するなどして、エネルギー効率を75%まで高める予定です。この研究
成果は財団法人光産業技術振興協会などとの共同研究によるものです。
・南研究室 http://www.femto.phys.titech.ac.jp/home_frame.html
≫≫◆排熱利用で都市ガスから水素取り出しに成功
(日経産業新聞9/30、日刊工業新聞9/30、電気新聞9/30、
科学新聞10/16)
大学院総合理工学研究科物質科学創造専攻 山崎陽太郎 教授
マンションなど向けに開発が進む大出力燃料電池の発電効率を4ポイント改
善し50%にできるシステムの実証試験に成功しました。固体酸化物形燃料電
池(SOFC)からの高温の排熱を利用して都市ガスから水素を製造し、各部屋
で使う小型の固体高分子形燃料電池(PEFC)の燃料として利用するシステム
です。この研究成果は東京ガスなどとの共同研究によるものです。
・山崎研究室 http://www.iem.titech.ac.jp/yamazaki/top.htm
≫≫◆リジンを含まない有用たんぱく質の合成技術を開発
(日経産業新聞10/1)
総合理工学研究科知能システム科学専攻 木賀大介 准教授
リジンを外した19種類のアミノ酸だけからたんぱく質を作製する技術を開
発しました。薬のもとになるたんぱく質は大腸菌などの細胞内でDNAから作
っていますが、リジンがあると余分な修飾をします。新技術は創薬向けに
リジンのないたんぱく質の量産につながります。
・木賀研究室 http://www.sb.dis.titech.ac.jp/
≫≫◆「製造時エネ」10分の1以下でメタンからメタノール常温合成
(日経産業新聞10/14)
理工学研究科機械制御システム専攻 野崎智洋 特任准教授
天然ガスの主成分であるメタンを太さ1mmのガラス管の中で10kVを数ナノ秒
加えて酸素と反応させることで、直接工業原料であるメタノールに合成す
る技術を開発しました。高温での処理がいらず、11%のメタノールを回収で
き、商用化すれば消費エネルギーを従来の1/10以下にできます。企業と組
んで2~3年での実用化を目指します。
・岡崎・伏信研究室(野崎准教授の所属研究室)
http://www.mech.titech.ac.jp/~epl/
≫≫◆米団体、磁性材料「フェライト」で表彰
(日本経済新聞10/14朝刊、日経産業新聞10/14、
化学工業日報10/14、日刊工業新聞10/14)
「フェライトの発明と工業化」の実績が評価され、IEEEの表彰制度「IEEE
マイルストーン」に認定されました。磁性材料のフェライトは1930年に東
工大で発明され、無線装置用のフェライトコアとして、TDKが37年に量産を
始めて以降、エレクトロニクス産業の発展に貢献してきた歴史的業績が高
く評価されました。
≫≫◆眼球運動機能持つ3次元センサー開発、ベンチャー設立
(化学工業日報10/20)
精密工学研究所 張暁林 准教授
人間が2つの眼球を協調して動かす仕組みや網膜の視覚情報を処理する仕
組みを研究し、さまざまな眼球運動機能を統合的に実現できる制御システ
ムやこのシステムをもとに両眼立体視覚認識の基本手法を開発し、「ビー
アイツービジョン」(Bi2-Vision)を設立しました。今回の成果は科学技
術振興機構(JST)の独創的シーズ展開事業 大学発ベンチャー創出推進によ
るものです。
・張研究室 http://www.zhang.pi.titech.ac.jp
※本学教員の所属・肩書きは、2009年10月1日現在のものです。
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**編集後記**
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先日、久しぶりに手紙を書きました。
このところ用件はメールで済ませることが多いので、手紙を書く機会がめ
っきり減っています。メルマガの原稿もキーボードに向かいながらの作業
です。
ところが、手紙を書こうとすると、便箋の材質、筆記具の種類、インクの
色は、封筒は、などなど、文面にたどり着く前に選ぶことがたくさんあり
ます。
手紙を書くという一連のプロセスの中で、出張先で出会った中国地方の山
間でベンチャー企業を立ち上げている方に感謝の気持ちを伝えようと、あ
れこれ迷い、いろいろ考えました。そうした手数のかかった分、手紙に気
持ちを込めることができていたらいいのですが。
手紙に込めたような想いをメルマガでも伝えられるといいなと思っていま
す。
(編集委員 やまもも)
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