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第81号(2011年5月)
皆さまこんにちは。桜の季節も終わり、新緑が美しい季節になりました。
今月は、本学すずかけ台キャンパスにて、すずかけ祭を開催します。専門
的な研究の紹介やオープンキャンパスから、どなたでも楽しめる文化展や
コンサートまで、多くのイベントが企画されています。皆様のご来場を、
心よりお待ちしております。
※メルマガの送付先に変更がある場合はmail[at]sangaku.titech.ac.jpまで
ご一報ください。また、メルマガへのご意見・ご感想もお待ちしております。
※メールアドレス内の[at]は@に置き換えてご送信ください。
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○●●目次●●○
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【1】研究・産学連携本部からのお知らせ
≫ 5件のお知らせ
【2】産学連携活動のご紹介
≫ 「東工大産学連携活動の2010年度実績報告」
【3】最新発明情報
≫ 今月は未公開特許情報が4件増えました
【4】新聞掲載記事
≫ 5件の東工大研究関連記事のご紹介
【編集後記】
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【1】研究・産学連携本部からのお知らせ
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●東京工業大学の東日本大震災への各種対応について
東日本大震災への本学の対応は、公式ホームページにて随時発信してお
ります。前学期授業日程変更のお知らせも掲載しております。計画停電の
状況により閲覧ができない場合は、「東京工業大学公式臨時ホームペー
ジ」に重要情報を掲載しておりますので、以下URLよりご覧ください。
公式臨時ホームページ:http://sites.google.com/site/titechnews/
*連休中に授業日がございますが、研究・産学連携本部は休業しています
●第33回すずかけ祭(オープンキャンパス(研究室公開)同時開催)
日 時:平成22年5月14日(土)~15日(日)
場 所:すずかけ台キャンパス
主 催:東京工業大学
併 催:オープンキャンパス(研究室公開) 13日(金)~15日(日)
詳 細:すずかけ祭 http://www.sok.titech.ac.jp/suzukakesai
オープンキャンパス http://www.igs.titech.ac.jp/event/open_campus/
すずかけ祭とは、東京工業大学すずかけ台キャンパスにて行われる大学
祭です。例年、5月第2週の土・日曜日に開催されています。
本学すずかけ台キャンパスでは、「第33回すずかけ祭」を「東日本大
震災復興支援」と位置づけ、一部規模を縮小し、開催することにいたしま
した。内容はホームページに掲載しています。
●第60回大田区・東工大技術交流セミナー(5/17)
『スマートグリッドとパワーエレクトロニクス』
http://www.pio-ota.jp/news/u-seminar/60.html
●東工大主催「東工大の最先端研究」講演会(5/18~毎週水曜日)
http://www.kyoiku-in.titech.ac.jp/cat13/detail_27.html
●新規採用産学連携コーディネーターのご紹介
3月1日付けで1名、4月1日付けで2名、研究・産学連携本部に新しく
産学連携コーディネーターが着任いたしました。
◎河村 尚登(かわむら なおと)
ご挨拶:情報・画像分野の産学連携コーディネータを仰せつかりました河
村尚登です。カメラや事務機のメーカから来ました。これまで一企業の利
益のみ考えてやってまいりましたが、産学連携に携わるようになってこれ
までの視野の狭さを反省し、「国益」のため大学サイドから企業の応援を
しなくては、という高尚な考えに至った今日この頃です。「国益もグロー
バル社会では狭いんだ」、といわれそうですが、とりあえずはこのスタン
スで行こうかと思ってます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
◎三谷 明男(みたに あきお)
ご挨拶:4月1日付けで機械分野の産学連携コーディネーターとして採用さ
れました。本学の機械工学科を卒業後、電気メーカにて空調システムや新
エネルギーシステムの研究開発、商品開発、品質・信頼性技術の開発に携
わってきました。退職後、蔵前工業会のベンチャー相談室にて中小企業、
ベンチャー企業の経営支援活動に取組んでまいりました。今後は、大学の
研究成果を産業界の発展に生かすため、大学と企業との産学連携活動の強
化に取組んで生きたいと思います。よろしくお願い致します。
◎久米野 康彦(くめの やすひこ)
ご挨拶:縦じまのユニフォームの某元投手に憧れた訳ではありませんが
(Gファンです・・)、52歳でコーディネーター職を選びました。
サラリーマン技術者と研究者と経営者の3者の「悩みと希望」を理解し,
共有できる存在になりたいと、キャリアを積んで参ったつもりです。
地震の深い爪痕を、微力ですが、少しでも「自信」に変えることが出来
れば望外の喜びです。得意分野は、「特にありません!!」と胸を張れるこ
とが、私のささやかな"自信"です。
どうぞよろしくお願い申し上げます。(さまよえる"材料技術者")
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【2】産学連携活動のご紹介
「東工大産学連携活動の2010年度実績報告」
研究・産学連携本部長代理 中西 穂高
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東京工業大学の産学連携活動関連の2010年度の実績がまとまりましたので、
ご紹介いたします。
2010年度は2009年度に引き続き、共同研究をはじめとして活発な産学連携
活動が行われました。2010年度の共同研究は、439件、15.8億円(2009年
度:416件、14.6億円)と件数、金額ともに昨年を上回る水準となってお
り、大幅に減少した昨年度から回復傾向を示しています。また、受託研究
も353件、57.9億円(2009年度:310件、53.2億円)となっており、前年度
を上回る水準で推移いたしました。本学の研究成果を活用した場合や本学
の学生が起業した場合に付与する東工大発ベンチャーの称号は、2010年度
中新たに3社に授与し、累計59社となりました。
2008年度より継続している文部科学省の「産学官連携戦略展開事業(国際
的な産学官連携活動の推進)」(2010年度から「大学等産学官連携自立化
促進プログラム【機能強化支援型】(国際的な産学官連携活動の推
進」))は、それまでの米国連絡事務所に加え欧州連絡事務所の新設、国
際共同研究のための教員の海外派遣など、国際的な産学連携の活動を積極
的に実施しました。
東日本大震災の影響により、今後のわが国の景気動向は不透明であり、本
年度の本学産学連携活動を取り巻く環境は厳しくなることも予想されます
が、今後とも地道な活動を着実に積み重ねてまいります。
引き続き、皆様の御支援と御協力を、よろしくお願いいたします。
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【3】最新発明情報
特許情報公開のご紹介
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研究・産学連携本部のHPでは、特許情報をご紹介しています。今月は未公開
特許情報が4件増えました。詳しくはHPをご覧ください。
HP:http://www.sangaku.titech.ac.jp/invent/member.html
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【4】新聞掲載記事
5件の東工大研究関連記事のご紹介
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≫≫●触媒反応でオキセテンの不斉合成に成功 (日刊工業新聞3/21)
理工学研究科 応用化学専攻 三上 幸一 教授
医薬品材料として利用が期待される化合物「オキセテン」について、Pd触
媒を使用することにより、人体に非毒性など特定の性質を持つ構造のもの
だけを作り分ける不斉合成に成功しました。オキセテンは単離が難しく不
安定な化合物ですが、「トリフルオロメチル」の原子団が付けることで室
温でも安定しています。新しい医薬品の開発や既存の医薬品の効率的な合
成技術の開発につながります。
・三上・伊藤研究室 http://www.apc.titech.ac.jp/~mikami/index-j.html
≫≫●操作簡単&超解像等誇る「画像処理ソフトウェア」
(セキュリティ産業新聞3/25)
理工学研究科 機械制御システム専攻 奥富 正敏 教授
防犯カメラ等の画像解析に威力を発揮する画像処理ソフト「イメージレ
ポーター5」を開発しました。「超解像処理」を活用した画像処理の鮮明
力が特長で暗闇補正、かすみ補正、デインターレース補正、歪み補正技術
等も搭載しています。様々な画像・映像データを読み込めるほか、各社防
犯用ハードディスクレコーダーの独自形式データを自社開発の読み込みエ
ンジンを使用して直接読み込みが可能です。この研究成果は、リミックス
ポイントとの共同研究によるものです。
・奥富研究室 http://okutomi-lab.ctrl.titech.ac.jp/index-j.shtml
≫≫●室温90℃まで上昇可能なCO2ヒートポンプ使用の乾燥機開発
(日刊木材新聞4/13)
原子炉工学研究所 加藤 之貴 准教授
フロン系ヒートポンプでは実現できなかった、乾燥温度90℃に迅速な庫内
温度上昇ができ、木材内部の水分を使うことで内部調湿できる、CO2ヒー
トポンプを使った木材乾燥装置を開発しました。この装置は省エネとノン
フロン化を同時に達成できます。この研究成果は、前川製作所、森林総合
研究所、東京工業大学、東京大学、静岡県森林・林業研究センターとの共
同研究によるものです。
・加藤研究室 http://www.nr.titech.ac.jp/~yukitaka/
≫≫●汚染水に顔料混ぜるセシウム浄化技術を開発
(毎日新聞4/15夕刊、東京新聞4/15朝刊)
原子炉工学研究所 有冨 正憲 教授
医薬品などに使われる市販の顔料の原料であるフェロシアン化鉄にセシウ
ムを吸着する働きがある点に着目し、原子炉から発生する放射性物質のセ
シウムに汚染された水を浄化する技術を開発しました。ほぼ100%の除去が
可能で、池や沼の浄化のほか、土壌にも応用できるよう開発を行います。
・有冨研究室 http://www.nr.titech.ac.jp/Japanese/Laboratory/Data/maritomi.html
≫≫●海底捜索へロボットを投入
(朝日新聞4/19朝刊、東京読売新聞4/19朝刊)
理工学研究科機械宇宙システム専攻 廣瀬 茂男 教授
水中探査ロボット「アンカーダイバ3号機」が行方不明者の捜索を手助け
します。重さ15kg、高さ60cmで、20mまで潜りスクリューで移動するもの
で、音で物の形を見分ける装置とハイビジョンカメラが装備されています。
ボートから鵜飼いの鵜のように海底を捜します。
・広瀬・福島研究室 http://www-robot.mes.titech.ac.jp/home.html
※本学教員の所属・肩書きは、2011年4月1日現在のものです。
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**編集後記**
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5月に入り、1年の中で最も過ごしやすい時期となりました。あたたか
い陽気とさわやかな風が吹き、新緑が美しい季節です。となると、次に待
ち構えているのは暑い夏でありまして、夏に向けた省エネ対策をどのよう
にするのか、本学でも必死に策を考えているところです。
詳細については、大学のホームページで省エネの取組みについて掲載し
ておりますのでそちらをご覧頂ければと思いますが、このような事態にな
り、私たちが日頃どれだけ電気に頼っているか、そしてそれを湯水のよう
に使っていたか、思い知らされたように感じています。身の回りの物を見
ても、電気が関係していない物の方が圧倒的に少ないのではないでしょう
か。
電気、環境エネルギー、原子力、地震、建築と、今回の地震に関連する
様々な項目について、専門に研究している教員が東工大には多数おります。
国立の理工系大学として、東工大に求められている役割も大きいのではな
いかと感じています。
(編集委員 TASK)
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